★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

2007年11月

ロック対談

(加茂谷:以下加)『矢郷さんがブログでThe Kids Are Alrightを書いたので、今日は私のブログでThe Whoのドキュメンタリーフィルム、The Kids Are Alrightについて書いてみました。』(矢郷:以下矢)『 20歳の時にエディ&ザ・ホットロッズがキッズアオールライトをカバーしていたのに刺激され私もバンドで演奏しました。その時はバーバラアンもやりました。加茂谷先生がフーを原点にしておられるのと同じように私はドアーズを原点にしていまして、曲を聞くと不思議な気持ちになります』(加)『フーとドアーズの共通点は、歌詞の解釈がしっかりしてないと、音楽が楽しめない事ですね。ジム・モリスンはロックスターというより詩人です。ピート・タウンゼントはミュージカルのライターのような素質がありますね。ジム・モリスンもピート・タウンゼントもインテリゲンチャですが、ピート・タウンゼントは粗暴なイメージから随分損をしていて気の毒です。ジム・モリスンのスタイルはスミスのモリッシーに受け継がれ、フーはストーン・ローゼズ〜プライマルスクリームに引き継がれたと思います。』(矢)『ジムモリスンからモリッシー、フーからストーンローゼス・プライマルってのはピッタリですね!』→続く7d503e4a.jpg
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The Kids Are Alright ザ・キッズ・アー・オールライト

Kids Are Alright

The Kids Are Alrightはロックバンド、The Whoのドキュメンタリーの題名です。
The Whoをことを知らなくても、The Kids Are Alrightを観ればたちまち彼らの事が分かります。

私はこのドキュメンタリーの世界感に大変な影響を受けています。
ロック・バンドのメンバーは気取っていたり、気難しかったりしますが、The Whoのメンバーはバラエティー番組のコントみたいにドタバタ喜劇を繰り広げています。

初めて観た時は、こんなロックバンドが世の中に存在したのかと目から鱗の思いでした。
それからこのドキュメンタリーの世界に夢中になりました。
この世界観はイギリス人らしい皮肉とユーモアに満ちています。

Kids Are Alright

また、彼らのステージアクションは凄まじく、特にドラムのキース・ムーンは、尋常でない程、激しくドラムを叩いています。
まさに命を削ってドラムを叩いていた事が分かります。

ギターのピート・タウンゼントによる楽器破壊のパフォーマンスも大量に収録されていますが、そのパフォーマンスを見て喜ぶか嘆くかで、この作品のが好きか嫌いか別れます。
興味ある方はDVDをご覧下さい。

※この記事は、2016年1月4日に投稿当時の原文を損なわない程度に修正を加えました。
上記の映像はDVDでご覧になれます。


甦った記憶

盛岡市文化ホールで開催されている日本の洋画展に行ってきました。そして、見始めて2〜3枚経った時に、『あれっ!これ見た事ある…』と思いました。良く見ると、展覧会の題名は“京都国立近代美術館所蔵・日本の洋画展”と書いてあります。そして、11年前に京都国立近代美術館に行った事を思い出しました。京都の美術館であるとは覚えていましたが、京都国立近代美術館だとは思いませんでした。盛岡で京都で見た絵を見るという体験は、思わぬ所で知人にばったり会ったような感覚に似ています。そして、その帰りに車の中でふと、11年前に京都で描いたスケッチの存在を思い出しました。殆んどその存在を忘れていましたが、自宅に戻ってスケッチを見るとその日の記憶が甦ってきました。金沢から車で京都に向かい、京都に2泊しました。初日の夕方に到着し、京都駅前の1泊5千円の旅館に泊まり、翌日の朝から京都を巡りました。京都国立近代美術館には昼頃に立ち寄り、15時半から16時まで知恩院でスケッチを描いてました。通行人に笑われたりしましたが、めげずに描きました。そのスケッチを描き終えると、その日の宿を探しに市街地に出た事を覚えています。→続く7a417e86.jpg
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電気自動車

天気予報では明後日の朝は氷点下5℃らしいです。冷えすぎです!私の愛車ピーターラビット君はバッテリーがいかれてしまって、先週と今週とJAFを呼んで充電してもらいました。いつの間にピーターラビット君は電気自動車になったのでしょうか?でも、充電した翌日にまたバッテリー切れです。それでもピーターラビット君は買い替えを考えずに、バッテリーを買い替える事にしました。あまりに私とピーターラビット君がディーラーにちょくちょく来るので、最近はディーラーのお姉さんと仲良くなってきました。良いことなのか悪いことなのか…。さすがに頻繁にJAFを呼ぶのは気がひけるので、今度はディーラーにピーターラビット君を持って行ってもらう事にします。ca802443.jpg

大人になれない

なぜでしょうか?大人になれないのです。きっと、心のどこかに大人になる事に対して拒否反応を起こしているのでしょう。そのためか、行動パターンは10年前とそんなに変わりません。心の中では大人になりたいと思っているけど、心のどこかで拒否しているという感じです。もうとっくに良い歳なんですけどね。大人と言われる年齢になって感じる事は、『大人って、思っていたより子供だね』という事です。それは、もちろん自分の事を含めてそう思うのです。fab745dc.jpg
eee0f99a.jpg久々のセルフ・ポートレイトです。髪がのびましたねえ。こんなナルシスティックな写真撮っている時点で大人でないですね。

ロックはこの音! エレクトリック・ギターを“ジャーン!”

Pete Townshend

近頃、フランスのポップスとミルクティーにばかり夢中なっていて、ロックの喧騒から距離を置いていました。その優雅な時間を切り裂いたのはThe Whoです。
何気なくYou TubeでThe Whoの1966年のフランスでのライブを観てからです。



The Whoが登場しますと、ギタリストのピート・タウンゼント挨拶がわりに、エレクトリック・ギターを“ジャーン!”と鳴らし不敵な笑みを浮かべます。
この“ジャーン!”と鳴った数秒間がロックのライブで最も感動的な瞬間です。
これこそロックの音です。ピート・タウンゼントが不敵な笑みを浮かべていたのは、エレキギターを鳴らした瞬間の観客の驚いた顔を見たためでしょう。

Keith Moon

曲は1曲目がビーチ・ボーイズのカバー“バーバラアン”です。
ボーカルは何とドラムのキース・ムーンです。2曲目は“マイ・ジェネレーション”で会場は一段とヒートアップします。
ボーカルのロジャー・ダルトリーはマイクをシンバルに叩きつけるパフォーマンスを繰り返します。

Roger Daltrey

The Whoの面々のパフォーマンスは魅力一杯です。
こんな昔でも、ロックの何たるかがもう出来上がっているのです。
恐るべし、The Whoです。

※この記事は、2017年12月10日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集を致しました。
※上の写真は、下のDVDの画像を撮影して投稿致しました。



日本人の文化的欠点

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日本人の文化的欠点は、日本は長い歴史があるのに、過去の文化を一切否定して破壊し、新しい物を作ろうとして、その結果薄っぺらい物しか創造できない事です。
それは明治以後に特に顕著に見受けられ、高度経済成長期に加速しています。
そのため、過去の文化的蓄積が、水の泡になり、歴史のない新興国のペラペラな文化のようになっている事です。

新興国、アメリカの方が歴史文化が豊富に見えるように錯覚する事まであります。
日本は少なくとも、アメリカよりは長い歴史文化を持っているので、欧米コンプレックスを持つべきでないと思います。

私は『欧米では…』という言葉が嫌いです。
それは話の根拠をきちんと調査していない証拠で、欧米コンプレックスまる出しの言葉だからです。
もし、きちんと説明するならば、『アメリカとフィンランドでは…』と具体的国名とデータを出す必要があります。

また、日本は地震大国であるという理由もありますが、建築物を作っては壊し、作っては壊しの繰り返しです。それも成熟した街並みが得られない原因の1つだと思います。同じようにすぐに日本人は過去の文化を作っては壊していきます。

日本は本当は1200年以上の長い歴史があるのに、明治維新から139年、高度経済成長期からは52年しか経っていない超新興国になってしまいます。私自身も戒めとして先人の文化を尊重するようにつとめたいと思います。

日比野克彦アートプロジェクト

またまた行ってきました。金沢21世紀美術館にです。7月にもこのブログに書きましたが、よく飽きもせず…。金沢に住んでる時から換算すると、もう数えられない位行ってますよ。そもそも金沢21世紀美術館とは、日本でも珍しいインスタレーション(簡単に言うと空間型アート)中心の美術館なので、行ける時に行っておかないと損だと思っているからです。今回は段ボールアーティストの『日比野克彦アートプロジェクト』が展示メインとなっております。一番の目玉は段ボールで作った海賊船が3艘も部屋に鎮座するインスタレーションです。c0771e70.jpg
14ab8647.jpg定番のレアンドロのプールにも行きました。でもちょっと飽きたかなぁ。
23aa19b6.jpgクリスマスシーズン恒例の香林坊アトリオのリボンもついていました。もう年末ですね。

クラインブルー

東京神田の神保町にあるクラインブルーという、喫茶店兼ギャラリーに行って来ました。私の絵の師匠である大宮政朗先生の個展が開催しているのです。店の中はカウンターとボックスシートが数席と狭いですが、大宮先生の作品が印象的にライトアップされています。54a2cdf5.jpg

表現者の行き着く所

アートのみならず、音楽やデザインなど、表現の行き着く所は『品位』だと思います。ビートルズが、なぜあんなに大衆に受け入れられたかというと、品位があったからに他なりません。ローリング・ストーンズのミック・ジャガーは1曲終える度にお辞儀をする世界第一級のエンターテイナーです。 ピカソは愛と平和を主張する品位ある芸術家です。ヒップホップでも、JAY-Zの非常に大人なセンスと経営能力に品位を感じさせます。パンクでも、セックス・ピストルズはイギリス人特有のユーモアと皮肉とウィットに満ちた楽曲に、イギリス人気質の伝統という品位を感じさせます。アンディ・ウオホールはアメリカ社会のシステム化されたクールでモダンな生活者とした品位を感じさせます。そう、表現の自由で何を表現しても良いのですが、品位ないアーティストは大成しないと思います。認められても一過性の流行で終わってしまうでしょう。でも、このアーティスト達の言動や作品を誤解して妙に不良ぶったりしている方が居ますが、実にナンセンスです。成功した表現者は、本当はストイックな筈です。不良ぶって街を我が物顔で歩いているヒマはないと思います。bc24d595.jpg
気まぐれギャラリー
『シャキーンとした猫』
2019年

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