19日はマンションで過ごし、ロックをひたすら聴いていました。
そのうちの1枚がスモール・フェイセスの"The Autumn Stone" です。
このアルバムは編集盤なのですが、ベスト盤的選曲で、かつレアな音源も収録されているので好きなアルバムです。
加えて、ライブ音源まで収録されていて盛り沢山の内容です。
そして私は、このアルバムのジャケットのデザインも好きです。
スモール・フェイセスは、スティーヴ・マリオットのソウルフルなボーカルとイアン・マクレガンのオルガンのグルーヴが魅力のバンドです。
スティーヴ・マリオットとロニー・レーンのチームによるソングライティングされた曲も素晴らしいです。
スモール・フェイセスとThe Whoは、モッズ・バンドとして大人気だったバンドです。
どちらも初期にはモッズ・ファッションでバッチリ決めていました。
ところが、音楽性は全く異質でした。
簡単に説明すると、スモール・フェイセスのサウンドはスタイリッシュで、The Whoはラウドなサウンドです。
それもその筈で、スモール・フェイセスは子役時代から俳優だったスティーヴ・マリオットとロニー・レーンが楽器店で出会う所でスタートしてしています。
対するThe Whoは、両親共にプロのミュージシャンだったピート・タウンゼントと、少年音楽隊で本格的な音楽教育を受けていたジョン・エントウィッスルが組んだバンドがルーツとなっています。
なので、元から二枚目でオシャレだったスティーヴ・マリオットを擁するスモール・フェイセスのサウンドがスタイリッシュなのは頷けます。
The Whoの場合は、生粋のバンドマン達がマネージャーのイメージ戦略で無理矢理、モッズ・ファッションを着せられていたという形です。
この"The Autumn Stone" で聴くことが出来るライブ音源も、女の子の歓声が物凄いです。
対するThe Whoのライブ音源は同時期でも、野郎どもの雄叫びとギターのノイズばかり聴こえます。
同じモッズ・バンドでもスモール・フェイセスは女の子に人気で、The Whoは野郎どもに人気と、住み分けが出来ていたようです。