France Gall

フランス・ギャル(France Gall)はフランスのポップスシンガーです。
もちろん、フランス・ギャルとは芸名で本名はイザベラさんと言います。
60年代はアイドル歌手としてスタートし、70年代以降は、ちょっと気取ったシンガーとして90年代まで活動していました。

『夢見るシャンソン人形』の出だしのワンコーラスのフレーズは、フランス・ギャルを知らなくても聴いた事はあると思います。
アイドル歌手の時代のフランス・ギャルは、もう強烈にかわいいんですよね。
You Tubeでも当時の映像が見れますが、ほとんど動くフランス人形です。
特に、衣装の色もまぶしいカラーの映像がおすすめです。



歌声も舌ったらずで、ボーカルに安定感がありませんが、それがかわいさを倍増させています。
まあ、アイドル歌手としての全盛期が16歳〜19歳だから多少舌ったらずでもおかしくはないのですが。

このフランス・ギャルの楽曲を作ったのは2人の男、セルジュ・ゲンズブールとミッシェル・ベルジェです。
セルジュ・ゲンズブールはアイドル時代の曲を作り、ミッシェル・ベルジェは彼女が28歳の時にシンガーとして復活させた際のプロデューサーです。
そしてベルジェは後に彼女の夫になりました。

セルジュ・ゲンズブールは前述の『夢見るシャンソン人形』の他にも『娘達にかまわないで』、『アニーとボンボン』と佳作を10代のフランス・ギャルに歌わせていました。

でも、その歌の内容は皮肉に満ちてて『夢見るシャンソン人形』は、“私は歌うお人形♪”という内容の歌です。
アイドル歌手に対する最高の皮肉ですね。

『アニーとボンボン』に関しては“アニーがボンボン(アメの棒)を舐めると、アニーの喉をアメが流れ込んで幸せな気分にさせる”と18歳のフランス・ギャル歌わせています。
この歌の真の意味は、男なら見当が付くと思います。
フランス・ギャル自身は、この歌の真の意味を当初は知りませんでしたが、途中で誰かが教えてくれて、その後は部屋からしばらく出て来なかったというエピソードが残っています。

セルジュ・ゲンズブール作品以外でも『ジャズる心』で、ポップでオシャレなスキャットを披露してくれていて、おすすめですよ。

※この記事は2022年3月27日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。