McCARTNEY


最近発売になったサー・ポール・マッカートニーのビデオクリップ集“THE McCARTNEY YEARS”を観ました。
これは、ポール・マッカートニーのビートルズ解散後のからウイングスを経てソロに至るまでのビデオ・クリップやライブ映像をまとめたものです。
もちろん、“バンド・オン・ザ・ラン”や“マイ・ラブ”“007/死ぬのは奴らだ”などの超有名な曲が満載で素直に楽しめます。
ポール・マッカートニーは大好きなミュージシャンです。
一度、ライブに行きましたがビートルズのメンバーであったという既成事実に対して、バンド野郎然とした態度で答えているように感じました。
とにかく、ポールはバンドを組んで演奏する事が大好きなのでしょう。
“ビートルズの曲もウイングスの曲も自分で作った曲だ。新曲も作った。さあ、今夜はライブを楽しんでいってよ”というオーラを感じました。
とにかく、凄まじい才能の持ち主ですが、その事に対して変な自覚を抱かず、自分の才能に対して自然に向き合っているように感じます。

Paul


歳は取りましたが、若いミュージシャンに負けじとグラミーにノミネートされるなど、その才能は素晴らし過ぎます。
ポールの作品は不思議と誰かと民主的に共作した曲に、良い曲が多い事が興味深いです。
ビートルズの時はジョン・レノンとの共作で、ウイングスの曲には奥さんのリンダとバンドの右腕である、デニー・レインの影響が濃厚に感じられます。
ソロになってからはスティービィー・ワンダーやマイケル・ジャクソン、エルビスコステロとの共作があり、近年はレコーディングプロデューサーのナイジェル・ゴルドリッチやデヴィド・カーンの影響を前面に打ち出した作品がみられます。
これは、イギリスという自由と民主主義の国ならではの方法論ではないかと思います。
それは、ポールはスターであっても、真のバンドマンで、誰かと影響を受けながら完成させていきたいという性分でしょう。
でも、ポール・マッカートニーに民主的に物申す事が出来るミュージシャンやプロデューサーを、探す事が大変でしょう。


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ポール・マッカートニー
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(D)
2007-11-14