シェイスタジアム

ビートルズは、ライブより、シングル単位、アルバム単位など、レコーディング作品で語られる事が多く、ライブでは女の子の絶叫ばかりが取り沙汰される事が多いバンドです。
しかし、女の子達の絶叫している状況下で、PAが発達しておらす、モニターすらなかった時代のビートルズ達は、自分の演奏が聞こえず勘で演奏していたとは奇跡的です。

そんなビートルズのライブ演奏の頂点は1965年頃になります。
翌年になると、ライブの情熱を失い、やっつけ仕事のようになってしまい、ライブそのものも、やめてしまいます。

1965年8月15日、ビートルズはニューヨークのシェイ・スタジアムに5万5千人を集めてライブを行います。
これは、当時のコンサートの観客動員で世界一だったそうです。
現在でも美しいカラー映像と気合いの入った音楽がクリアに収録されています。
まさにビートルズのライブの頂点が示されています。
その映像はDVDビートルズ・アンソロジーに収録されていますが、You-Tubeでも観ることができます。

演奏のハイライトとして最後の曲、“I'm Down”はロック・バンドのパフォーマンスとしては最高だと思います。
ポールが汗だくでシャウトしている横で、ジョンが肘でオルガンを弾くというクレイジーなパフォーマンスをみせています。
ボーカルのポールに対して、いかに目立とうかというジョンとのバトルが見れます。
このバトルこそ、ロックのライブにおけるダイナミズムだと思います。

※この記事は2016年8月17日に、投稿当時の文面を損なわない程度に修正致しました。
※上の写真はザ・ビートルズ・アンソロジーの映像を撮影致しました。

ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD BOX 通常盤
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン
2003-03-31