今日は、最悪の体調の中、作品制作を強行しました。   
結局、あまり進みませんでしたが、まあ見て下さい。

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きっと、8月30日の『ギャラリー彩園子の現代作家50人展』の搬出作業を、大雨の中で、ずぶ濡れになりながらやったので、風邪を引いたのでしょう。     
今日も大宮政郎先生と、現代美術談義をしましたが、今日のお題は、『日本の具体美術協会とフランスのアンフォルメル』、『ロバート・ラウシェンバーグとジャスパー・ジョーンズの関係』です。
現代美術の知識がなければ、きっと私と大宮先生の会話は、チンプンカンプンでしょう。
簡単に言うと、下記のようになります。

『日本の具体美術協会とフランスのアンフォルメル』:
1955年頃、日本の具体美術協会美術協会というアンフォルメル(非定型)に似つつも、独自の個性を発していた表現グループがありました。しかし、大宮先生によると、本場フランスのアンフォルメルの情報が入ってきたがために、フランスのアンフォルメルの真似になってしまい、独自の個性を失ってしまったという事です。

『ロバート・ラウシェンバーグとジャスパー・ジョーンズの関係』:
ロバート・ラウシェンバーグは、シルクスクリーンやガラクタなどを組み合わせて構成した作品が特徴です。また、ジャスパー・ジョーンズは標的や星条旗など、大衆的モチーフを独自のタッチで描いた描いた作風で知られています。この2人の作家は、ポップアートの走りとなりました。(アンディ・ウォホールより数年早い!)2人とも、作風は全く違いますが、作品のベクトルは同じ方向に向いているように思います。大宮先生によると、何とこの2人は男同士で同棲していたそうです。やはり偉大な芸術家は常人とは何か違います。

私は、美術史の本で現代美術を学びましたが、大宮先生はリアルタイムで、その渦中で揉まれていたのですから、その説得力には、含蓄があります。