ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ(Them Crooked Vultures)とは何て覚えにくいバンド名なんでしょうか?
このバンドのメンバー下記の通りです。

デイヴ・グロール(ドラム) ニルヴァーナ/フー・ファイターズ
ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース) レッド・ツェッペリン
ジョシュ・オム(ギター・ヴォーカル)クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ

何と素晴らしいラインナップのバンドなんでしょうか!
このCDの感想を一言で言うと、“本物のロック”と言う感じです。
私は月に何枚もロックの新譜のCDを聴きますが、『これは、本物のロックだ』と思うことは少ないです。
やはり、ロックを知り尽くした男達が組んだバンドなのだと思います。
それはベテランなメンツだからという訳ではなく、ロックの何たるかを、直感的に分かっているという事です。
第一、ロックは“ベテラン”とか、“大人”とか、“権威”とは、180度違うものですから。
分かり易く言うと、このアルバムは、『いい歳した大人が創った、大人気ないアルバム』となるでしょうか。

また、デイヴ・グロールは、普段フー・ファイターズでは、ギター・ヴォーカルを担当していますが、このCDで久しぶりに彼のドラムを聴いて、『あっ、ニルヴァーナだ』という懐かしい感覚を覚えました。
ジョン・ポール・ジョーンズは、レッド・ツェッペリンの時と違った感じにベースをプレイしてて、新しい発見がありました。
アークティック・モンキーズのアルバム、“Humbug”でのプロデュース・ワークの記憶も新しいジョシュ・オムが、こんなに才人だとは思いませんでした。

デイヴ・グロール、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョシュ・オムの3人は多忙でしょうから、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズは今回だけの企画ものになりそうですが、今後の展開が気になります。
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