毎日、私のBlogを読んでいる方はご存知だと思いますが、最近私はフランスのシンガーソングライター、フランソワーズ・アルディにハマっています。
昔から彼女の曲や歌声は好きでしたが、人生何度目かのブームになろうとしています。
近頃は夜中にワインを飲みながら、彼女のアルバムを聴き入っています。
実際、フランソワーズ・アルディのアルバムは、夜中に明かりを落として聴くのが似合います。

もちろん、世代的に彼女をリアルタイムで聴いた訳でありません。
'60年代〜’70年代初めまでが、彼女の活動の全盛期なので無理もないです。
どちらかと言うと、アルディの息子である、トマ・デュトロンの方が私の年齢に近いので、親子ほど歳が違うと思います。
因みに、トマ・デュトロンもギタリスト・ボーカリストで、かなり二枚目な方なので、フランス通の女子は要チェックです。

なぜ、私がフランソワーズ・アルディを聴き始めたかと言いますと、たまたまCDショップで見つけた、“Ma jeunesse fout le camp…”を購入したのがきっかけです。
そのジャケットが下の写真です。
今から10年以上も前の話です。
その頃、本や雑誌でフランソワーズ・アルディの名前だけは知っているという程度で、何となくCDショップで“Francoise Hardy”と書かれた棚に行きました。
そして、何も分からずCDを見ていた所、“Ma jeunesse fout le camp…”のジャケットのデザインが気に入ったので購入しました。

帰宅してCDを聴いてみたら、暗く沈鬱な感じがして、気に入らず大失敗な買い物だと思いました。
同時代のフランス・ギャルが、天真爛漫で明るい歌声なのに対して、アルディは不機嫌で神経質な歌声に感じました。
また、モデルさんが、気まぐれに録音したアルバムのようにも感じました。

しかし、何となく気になります。
このアルバムでも、12曲のうち6曲が彼女のソングライティングによるものだったからです。
アイドル歌手のフランス・ギャルとは根本的に何かが違うと感じました。
こんなモデルさんみたいな人が、ソングライティングなんてするのでしょうか?
『何か気になる。一体、どんな人なんだろう』と…。

CDを購入してから半年位してから、“Ma jeunesse fout le camp…”を引っぱり出して何度か聴くうちに、気に入ってきました。
特に、“Ma jeunesse fout le camp…(もう森へなんか行かない)”の同名タイトル曲は、聴き込むほどに美しい曲だと思うようになりました。
そして、その後、彼女のベスト盤を購入して聴いた所、『この人は、ただ者ではない』と思い初め、アルバムを買い揃えて行きました。

それが、私のフランソワーズ・アルディの音楽との出会いです。

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