The Who Live At Leeds

私がよくブログに書いているThe Whoですが、『アルバムは何を買ったら良いか分からない』と言われます。
何しろ'60年代から活動しているのに、日本で評価されるようになったのは近年になってからなので、ロック好きの方でも答えに窮してしまうようです。
元々、The Whoはレコーディングよりもライブに比重を置いているライブ・バンドなので、活動期間に比して、アルバムの枚数は少ないです。
それが、より謎を生んでいるように感じられます。
なので、かなりのThe Whoマニアの私が名盤を3枚紹介しましょう。

まず、1番のおススメは“Live At Leeds”でしょう。
The Whoが前述の通りライブ・バンドで、ライブ盤もいくつかリリースされているのですが、この“Live At Leeds”は別格な位、完成度の高い演奏と高い音質を保っています。
4人のラウドな演奏を堪能出来ます。
ぼさっとした時に再生すると、ぶっ飛びます。
ドラムのキース・ムーンとベースのジョン・エントウィッスルの2人は亡くなっているので、もはやこのラインナップでの生演奏は聴くことが出来ないですが、CDやMP3でも、その迫力は伝わります。
実際のライブでは、さぞかし凄かったことでしょう。

2番目の、おススメは“Who's Next”です。
ライブ盤ではなく、きちんとスタジオでレコーディングされた名盤を聴きたいという方は、こちらがおススメです。
The Whoの才能がピークに達した時にレコーディングされた名盤です。
最近のロック名盤ガイドの本でも、“Who's Next”は必ず載っています。
全9曲、どれも捨て曲がないという素晴しいアルバムです。
それもそのはずで、元々はソングライター・ギタリストのピート・タウンゼントが超大作を企画しレコーディングしていたのですが、難解過ぎてピート以外の誰もが理解出来なくなり頓挫。
そして、その中からベストなトラック9曲厳選されたのが“Who's Next”です。
海外ドラマCSIに使用された“Baba O'Riley”と“ Won't Get Fooled Again”が有名です。

フーズ・ネクスト(紙ジャケット仕様)
ザ・フー
USMジャパン
2013-09-25


そして、あまりラウドな曲は苦手という方には3番目におススメなのが、“Tommy”です。
このアルバムは、少し古めのロック名盤ガイドではベストだと書かれていると思います。
サウンド・メイキングはアコースティックな感じに仕上げられています。
そして、画期的なことは世界で初めてヒットしたロック・オペラであるということです。
英語が得意な方は、lyricsを最初から最後まで順番に読んで、その意味を深く味わうことも出来ます。
一度聴いただけでは、その良さが分からないかと思いますが、聴き込むうちにスルメのようにその良さが分かるというアルバムです。

Tommy-Remastered
Who
Geffen Records
2013-11-11


とりあえず、The Whoで名盤と一般的に言われているのが、この3枚です。
一番上の写真は“Live At Leeds”。
音の破壊度は、これが一番でしょう。


Live at Leeds
Who
MCA
1995-02-28