Live From Toronto

The Whoの1982年のシェイ・スタジアム公演のDVDが発売されたばかりで、先週は繰り返して観て堪能しました。
今度は1982年10月のシェイ・スタジアム公演のDVD→同年12月のメイプル・リーフ・ガーデン公演のDVDを連続して観ました。

メイプル・リーフ・ガーデン公演は、VHS時代から"Live From Toronto" としてリリースされているファンお馴染みの映像です。
それにしても、同じツアーの映像が2公演分も発売されたなんて奇跡だと思います。
連続して観ると、バンドの追っかけになった気分になります。

The Who

メイプル・リーフ・ガーデン公演では、ツアーの最終公演だったためか、ボーカルのロジャーは疲弊し、喉の調子はイマイチです。
そして、シェイ・スタジアム公演では圧倒的だったロック・ボーカリストとしてのカリスマ性も失いかけていました。

しかし、ギターのピート・タウンゼントの勢いが物凄く、ピートの代名詞である腕をグルグル回す風車奏法(ウィンドミル奏法)が大炸裂です。
そして、テレキャスターのギターを抱えて、何度もジャンプを繰り返します。
まるで何かのスポーツ選手のような、物凄い跳躍力です!
そして、ギターをフィードバックさせまくって、何度もハウリングのノイズ音が響いています。

ドラムのケニー・ジョーンズもシェイ・スタジアム公演よりも調子が良く、若干テンポを早めに叩いて、結果的にバンド全体がソリッドな演奏に仕上がっています。
ベースのジョン・エントウィッスルはシェイ・スタジアム公演でもメイプル・リーフ・ガーデン公演でもブレずに演奏のクオリティーは変わりません。
さすが、名プレイヤーです。
セットリストも変更を加えていて、連続して聴いていても飽きさせません。

結果的にロジャーの歌とカリスマ性を楽しみたい時はシェイ・スタジアム公演のDVD観れば良いし、ピートのステージ・アクションを楽しみたい時はメイプル・リーフ・ガーデン公演のDVDを観るという感じでしょうか。
今後はそういうスタンスでDVDを観分けようと思います。

ザ・フー : ライヴ・フロム・トロント [DVD]
ザ・フー
コロムビアミュージックエンタテインメント
2007-08-02