My Generation

27日はThe Whoのファースト・アルバム、"My Generation" を聴きました。
このアルバムのことは、もう散々Blogに書いていますが…。

ただ、このアルバムの良さが分からないという声を、結構聞くことがあります。
このアルバムを初めて聴く方は、恐らくビートルズのファースト・アルバムみたいな内容を期待しているのかも知れません。
正直、このアルバムをビートルズのファースト・アルバムみたいな内容を期待するとガッカリすると思います。

このアルバムの良さを簡単に説明すると、『ドラムとベースのプレイを聴くアルバム』となるでしょう。
とにかくドラムの音が大き過ぎて、ボリュームを絞って聴いてもドラムは、しっかり聴こえる程です。
またベースの音も、リード・ギターならぬ"リード・ベース"のような曲が何曲も入っています。
ギターは、リズム・ギターのように控えめで、あくまでドラムとベースの引き立て役に徹しています。
そういった観点から聴くと、同時代の他のバンドがぶっ飛ぶような『重低音のパワー』を感じるられると思います。

また、ビジュアル面でジャケット写真を見ると、街中のゴロツキのような危険な香りがプンプン感じられる所も魅力の一つです。
比較のために、まずビートルズのファースト・アルバムのジャケットから載せておきますね。


いやぁ、ジャケットを見てもビートルズはアイドルですね。
笑顔を振りまいて爽やかで、今にも握手とかしてくれるようなフレンドリーな雰囲気を醸し出しています。


対する、The Whoのファースト・アルバムは、こわばった表情で、上を見上げて睨んだ表情です。
今にもこの4人の若いチンピラ達に、からまれるのではないかと不安になってしまいます。
良くも悪くも、これがファースト・アルバムの頃のThe Whoの魅力なのだと思います。