AM

2010年代も2017年になりましたので、’10年年代前半のことを客観的に見れるようになりました。
私はロック・マニアですが、中でもUKロックは得意分野です。
なので、2010年-2014年の間にリリースされたUKロックの名盤3枚を私なりに紹介致します。
チョイスの基準と致しましては、あえて当時キャリア10年未満の、"当時の新進気鋭なバンド"をチョイス致しました。

まずは、上の写真のアークティック・モンキーズの"AM"(2013)です。
AM
Arctic Monkeys
Hostess Entertainment
2013-09-10


本当に何度聴き直しましても、パーフェクトなクオリティーを持つ名盤です。
初期の彼らのロック色が強いサウンドから、若干ファンキーな要素を加えて成功したアルバムだと思います。
当時、彼らがキャリア7年経ってリリースされた、節目になったアルバムだと思います。
"AM"だけは、たとえ20年後でも名盤の誉れが高いアルバムになることは、私も自信を持って断言することが出来ます。

Babel

次に、マムフォード・アンド・サンズの"Babel"(2012)も名盤だと思います。
アルバムは世界中で売れ続け、"Babel"は2013年のグラミー賞とブリット・アワードの両方で、最優秀アルバム賞を受賞したというう名盤です。
このアルバムの特徴はアルバムだけでなく、収録曲のシングルも売れまくり、特にアメリカのビルボード・チャートで健闘致しました。

Babel: Deluxe Edition
Mumford & Sons
Universal
2012-10-02


マムフォード・アンド・サンズの音楽性の特徴ですが、バンジョーやアコースティックギター、そして、コントラバスといったような楽器を用いて、英国で'50年代に流行したスキッフルのようなサウンドが特徴です。
しかしながら、そのメロディーは、現代の英国人が好みそうなロマンチックで壮大な曲調で、まぎれもなく現代のバンドであることを認識させられます。

What Did You Expect from The Vaccines?

次に色々な意味で、その登場がショッキングだったアルバムは、
ザ・ヴァクシーンズの"What Did You Expect from The Vaccines?"(2011)です。
彼らのファースト・アルバムです。
インターネットの時代なので、なぜかアルバムのリリース前からザ・ヴァクシーンズの存在は有名でした。


リリースされたのが2011年3月11日と、偶然のタイミングで東日本大震災の日でした。
それでも、私は比較的早く"What Did You Expect from The Vaccines?"を入手して聴きました。
聴いてビックリしたのは、ジーザス&メリーチェインの影響を強く感じたことです。
シューゲイザーのような音楽がリバイバルするなんて、当時は想像も付きませんでした。
このアルバムはファースト・アルバムながらも、NMEアワードのベスト・アルバムにノミネートする名盤となりました。

私が3枚チョイスしましたら、上記3枚になりました。
他の方がチョイスしましたら、どうなるでしょうか?
2010年-2014年の時期はSSW全盛期で、ロックが下火で、良いロック・バンドがない印象でしたが、思い出しましら、結構あったことに気付かされましたよ。

本当は、トゥー・ドア・シネマ・クラブやマイルズ・ケインのアルバムも載せようかと思いましたが、断腸の思いで上記3枚に致しました。