Back to Black

近頃は、エイミー・ワインハウスを個人的に再評価しています。

何かと言いますと、エイミー・ワインハウスがアルバムをリリースしていた2003年から2006年の間の私は、リバティーンズやアークティック・モンキーズなどのガレージ・ロックに夢中だったからです。
もちろん、エイミー・ワインハウスもリアルタイムで聴いていましたが、『自分の好みじゃない』と思い、しばらく聴いていなかったのです。

そのうち、なかなかアルバムをリリースしないな、と思っていましたら、そのスキャンダラスな行動がパパラッチの標的にされるようになり、日本が東日本大震災で甚大な被害を受けていた2011年7月23日、天に召されました。

なぜ私が現在、エイミー・ワインハウスを再評価するようになったのかと申しますと、レコーディング・プロデューサーでミュージシャンのマーク・ロンソンのファンになったことが、きっかけでした。
『そう言えば、マーク・ロンソンはエイミー・ワインハウスをプロデュースしていたなぁ』と思い、エイミー・ワインハウスを聴きなおしましたら、その才能の凄さに驚愕してしまいました。

そのジャジーなボーカル、しっかりとしたソングライティング、まるで'60年代のモータウンを思わせるサウンドは、Modで私の音楽の趣味に、しっくり来ると思いました。
『リアルタイムでエイミー・ワインハウスを評価出来なくて、ごめんなさい』とも、思ってしまいました。

その約15年ものブランクは、私として恥じるものとなってしまいました!

27歳という短過ぎる人生の中で、存命中にリリースされたアルバムは、"Frank"と"Back to Black"のわずか2枚です。
特に、"Back to Black"の仕上がりは、パーフェクトと言えるものです。
ブラック・ミュージックに造詣が深い、プロデューサーのマーク・ロンソンとの相性も抜群です。

たまに、エイミー・ワインハウスが存命していたら、現在どうなっているか、気になります。
今時のR&Bシンガーみたいに、ボーカルにオートチューンをかけまくった音源をリリースするのは、似合わな過ぎなので、ジャズ・シンガーの方向性に向かっていたと思います。
もちろんプロデューサーは、マーク・ロンソンが担当していたことでしょう。


BACK TO BLACK [12 inch Analog]
AMY WINEHOUSE
ISLAND
2007-05-22