★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

#mileskane

マイルズ・ケインの"Coup De Grace"が、UKのiTunes Chartsで12位!

Coup De Grace

8月10にアルバム、"Coup De Grace"をリリースしたマイルズ・ケインです。
本日、iTunes Charts - Apple (UK)で12位でした。

このBlogを書いている時間で、英国の時間は14日の午前4時です。
今後、チャートアクションが、どうなるか楽しみです。

でも、心配なのは日本のメディアからは、現時点で取り上げられてないことです。
推測するに、これまでのアルバムのレーベルは本国ではCBSで、日本のSONYがプロモートしていたのですが、今回から本国ではVirgin EMIでリリースしたことです。

Virgin EMIは、日本ではユニバーサルミュージックが担当するのですが、日本のユニバーサルでは静観しているようです。
今回は、日本盤CDのリリースはされていませんが、本国のチャートを見て検討するのでしょう。

聴くと、とどめの一撃を受けるアルバム

Coup De Grace

本日、マイルズ・ケインのアルバム、"Coup De Grace"がリリースされました。
聴いた感想は、『意外とパンクだった』です。

マイルズはこのアルバムのために、情報を小出しに出していました。
2016年は、ラスト・シャドウ・パペッツの活動に費やしていました。
2017年に入ると、無精髭姿でジムでトレーニング動画が公開されました。
そのうち、活動の拠点をLAに移したという情報や、フレッドペリーとコラボしてアパレル産業にも参入するようになりました。

そのヴィジュアルは、リバプール出身の線が細い若者から、やさぐれたハリウッド俳優のように変化しました。
そのうち、イギリスのSSWのジェイミーTとスタジオに入っている写真がSNSで公開されたり、アメリカのSSWのラナ・デル・レイがマイルズとレコーディングしているというインタビューが入って来ました。

そして、マイルズがインタビューで、次のアルバムはダムドのようなパンクなアルバムになると語っていました。
マイルズのファンである私は、情報が出る度に謎が深まるばかりでした。

そして、今年に入りアルバムの中から、3曲が先行リリースされました。
2曲はMVが公開されましたが、どこかバイオレンスな映像です。

でも、本日の"Coup De Grace"のリリースで、謎が全て解決しました。
マイルズは、LAでジェイミーTと一緒に、パンクなアルバムをレコーディングしていたのです。

私はジェイミーTのファンでもあるので、ジェイミー色が強くなるかと思いきや、マイルズ色が強いアルバムでした。
ジェイミーTは、バッキング・トラックで協力はしていますが、あまり自身の色は出さずに黒子に徹しています。

そして、LAでレコーディングしたので、アメリカンな感じになるかと思いきや、ファンキーな"Coup De Grace"や、ラナ・デル・レイの影響を感じさせる"Loaded"など、何曲かはアメリカを感じさせる曲はありますが、基本はUKロックなアルバムでした。

まぁ、英国人同士のマイルズとジェイミーがアルバムをレコーディングすれば、どこでレコーディングしても、UKロックにはなりますね。

タイトルの"Coup De Grace"とは、『とどめの一撃』の意味です。
マイルズは、約1年半の期間をかけて、『マッチョなパンク・アルバム』をレコーディングしていたのです!

全ては、謎が解けました。

Coup De Grace
Miles Kane
Virgin
2018-08-10

重くて艶っぽいマイルズ・ケインのギター・ソロ

Cry On My Guitar

マイルズ・ケインの"Cry On My Guitar" がリリースされました。

まずは、イントロから重低音が鳴り響く、バック・トラックが注目です。
重低音がシーケンサーなのか、ベースにエフェクトをかけているのか、聴いていて悩みます。

こういったセンスは、今回アルバムで共作しているジェイミーTのセンスが感じられます。

曲そのものは、T.Rex風の曲調ですが、マイルズ・ケインの個性も感じられます。
ボーカルもT.Rexのマーク・ボラン風に歌っています。
以前からマイルズが、次のアルバムはグラム・ロックやパンク・ロックにインスパイアされたものになると、インタヴューで話していましたので、なるほどと納得です。

そして、"Cry On My Guitar" というタイトル通り、重くて艶っぽいマイルズのギター・ソロが聴き所です。



ライブでギターを弾きまくったら、盛り上がれそうな曲だと感じました。
そうしましたら、"Cry On My Guitar" のライブが動画がBBCでアップされました。



ギター・ソロが、ボーカルに比して大きな音で鳴らされていますので、恐らくライブでは爆音で演奏されているのでしょう。
懸念の重低音サウンドはベースで演奏されていますので、恐らくはベースなのでしょう。

マイルズは、フレッドペリーとコラボした白いトラック・スーツを着ていて、とても格好良いです。
でも、これはマイルズが着ると格好良くなるので、他の方が同じように着ても微妙な感じになるかと思います。

マイルズ・ケインのギターを堪能出来るアルバム

Rascalize

マイルズ・ケインは、サイケデリックかつスペイシーな響きを持つ、個性的な音色を奏でるギターを弾きます。
そんなマイルズのギターを堪能出来るのが、ザ・ラスカルズの"Rascalize"です。
それは、レコーディングやライブでも、サポートのギタリスト一切入れずに、全編に渡り、マイルズ・ケインのギターが鳴り響いているからです。

因みに、ザ・ラスカルズはマイルズ・ケインが、ソロ・アーティストになる前に活動していたバンドです。

このバンドは、前身はリトル・フレイムスという5人組のバンドで、ファースト・アルバムをリリース前にバンドが崩壊。
アルバムは、お蔵入りとなり、ボーカリストとソングライターの2人が居なくなり、残りのリード・ギターだったマイルズ・ケインとベースのジョー・エドワーズ、ドラムのグレッグ・ミグホール の3人で結成されたバンドです。

リトル・フレイムス時代から、存在感があったマイルズが、フロントマンとして、ボーカルとソングライティングに手を染めることになりました。

"Rascalize"では、マイルズのボーカルもソングライティングも、初々しいです。
後の、マイルズのソロ・アルバムよりも、ギターを堪能出来ます。

しかしアルバムは、セールス的な成功は出来ませんでした。
欠点は、まだマイルズのソングライティングが荒削りだったことと、ドラムの音がスタジオ盤でも、ライブでも弱い印象であることです。
ラスカルズは、"Rascalize"を1枚リリースするだけで解散してしまいました。

しかし、アルバム全編において、マイルズ・ケインのギターが鳴り響く"Rascalize"は、今となりますと、貴重かも知れません。

メイン・ボーカルとギターにソングライティングと、マイルズにとっては過酷なバンドだったと思いますが、その経験が、後のラスト・シャドウ・パペッツやソロ・ワークに生かされていると思います。

Rascalize
The Rascals
Deltasonic / Hostess
2008-07-08

マイルズ・ケインとフレッドペリーのコラボレーション

Miles Kane

私は、ロック・ミュージシャンのマイルズ・ケインの大ファンで、その全ての音源を所有しているマニアです。
昨年の秋から、マイルズ・ケインがフレッドペリーとコラボした衣類をリリースしていたことは知っていました。

本国、英国のフレッドペリーのホームページで、注文をチャレンジしてみましたが、やはり日本への宅配はして頂けないようで、エラーが発生しました。
仕方ないので、eBayで出品されて売り出されている物を購入しようかと考えました、『果たして新品のままで出品しているのかな?』と不安になりました。

今年に入り、日本のフレッドペリーのホームページで、マイルズ・ケインとのコラボが始まったので早速購入してみました。
いくつか購入しましたが、一番見事だったのは、上の写真のトラックジャケットです。

生地はベロアで、写真では分かりにくいですが、色はネイビーです。
ゴールドのジッパーと月桂樹のマークがお洒落です。

やはり、写真では分かりにくいですが、襟も付いています。
襟付きなので、トラックジャケットでも、ラグジュアリーなホテルやレストランに着て行ってもOKな感じです。

Miles Kane


上の写真が全体像です。
左の袖が捻れてしまっていますが…。
ベロアの生地の風合いが分かると思います。
襟元の白いタグには、きちんとMILES KANEと書かれています。

着てみて思ったことは、マイルズのような、いい男が着ればサマになりますが、私が着ても決してマイルズみたいになれないことです。

マイルズ・ケインを聴くなら、この4曲!

First of My Kind

マイルズ・ケインの曲を、ほぼ毎日聴いている私。
日本での知名度は今ひとつです。
何しろ、日本語のウィキペディアもない現状で、本当に気の毒な状況です。
今年、活動を再開したユニット、ラスト・シャドウ・パペッツでも、相方のアレックス・ターナーばかり注目されています。

そこで、私はマイルズ・ケインのファンとして、ブログを書くことで、日本でのマイルズの知名度をアップさせようと思っております。
マイルズ・ケインの音楽性の特徴は、キンクスのレイ・デイヴィス調のボーカルに個性的な音色のギターを弾く、UKロックのミュージシャンです。

まず、私が個人的にオススメしたい曲は、"First of My Kind"です。
情熱的で切ないポップ・ソングですが、モータウンばりのホーン・セクションと分厚いコーラスを導入している凝ったサウンド・メイキングの曲で、マイルズのギターはアクセント程度に抑えられていて、ロックが苦手な方でも聴ける曲かと思います。

まさに、モッズ・ファッションが似合う曲だと思います。

Give Up [7 inch Analog]
Miles Kane
Columbia
2013-02-25


次にオススメは、"Give Up"です。
こちらは、ミドル・テンポのヘヴィーなサウンドのロックで、マイルズの代表的な曲でもあります。
ヘヴィーながらもドラマチックな曲調が印象的な1曲です。

その歌声は、初期のキンクスを思い浮かばせられます。



次は、"Come Closer"です。
適度にポップで適度にロックな1曲です。
UKロックの伝統も感じさせられます。

とてもキャッチーな曲で、思わずシング・ アロングしてしまいます。
当然ながら、この"Come Closer"もマイルズの代表的な曲であります。



そして、マイルズのギタリストとしての個性を感じたい方は、"Rearrange"がオススメです。
ふにゃふにゃなイントロのギターの音色を聴くと、果たしてエレクトリック・ギターの音なのか、不思議に思ってしまいます。

MVを観ると、思わずギターを弾くマイルズの手元に見入ってしまいます。
この"Rearrange"もマイルズの代表的な曲です。
マイルズは、元々リトル・フレムズというバンドでリード・ギターを弾いていただけあって、そのギターの音色もキャラが立っています。
マイルズが弾いたギターは、すぐに分かってしまいます。

いかがでしょうか?
私がマイルズ・ケインの音楽に惹かれる理由が分かって頂けたと思います。
歌って良し、ギターを弾いて良しのアーティストなのです。
特にUKロックのファンであれば、好きになれるかと思います。

First of My Kind Ep [Analog]
Miles Kane
Imports
2012-04-24

『濃い!』内容のアルバム

Everything You’ve Come To Expect

マイルズ・ケインの大ファンである私。
そんなマイルズの新作は、今年の4月1日にリリースされたアークティック・モンキーズの
アレックス・ターナーとのユニット、ラスト・シャドウ・パペッツ (The Last Shadow Puppets) の"Everything You’ve Come To Expect"です。
ラスト・シャドウ・パペッツとしては、前作の"The Age Of The Understatement"以来、8年振りのアルバムです。

このアルバムは、何度も聴き込むとスルメのように、その良さが味わえるアルバムです。
なので私も、やっと"Everything You’ve Come To Expect"について書こうかと思います。

今回は、前作と違って2人共に、この8年間で本当に大物になりました。
前は、新進気鋭の若手2人のアルバムでしたが、アレックス・ターナーのアークティック・モンキーズは、スタジアム級のバンドになりました。
一方、マイルズ・ケインはソロでブレイクして、そのファッションやルックスからUKロック界の貴公子になりました。

なので、成長した2人がとにかく『濃い!』内容のアルバムとなっています。
前作では、2人がハモる曲が多かったですが、今回は曲によって2人それぞれが、メイン・ボーカルを取るというスタイルを取っています。
面白いのは、アレックスがボーカルを取る時は、マイルズがギターを弾いて、マイルズがボーカルを取る時はアレックスがギターを弾くというパターンが多いように思います。

ただ、全体的にオーケストラを入れて'60年代風ムード・ミュージックに仕上げている所は、前作のラスト・シャドウ・パペッツとしての作風を継承しています。

ジャケットは前作も'60年代の写真を使用していますが、あまり知名度が高くないモデルさんを写した写真を使用していましたが、今回は'60年代に撮られた踊っているティナ・ターナーの写真を使用しています。
肖像権使用料もありますので、2人が本当に大物になったのだなと感じました。

Everything Youve Come To Expect
Last Shadow Puppets
UNIVERSAL MUSIC
2016-04-01


The Last Shadow Puppets

The Last Shadow Puppets

今日で3日目となる新譜の話です。
ブログの内容が、まるで音楽雑誌と化しています。
この、お姉さんが、ストッキングを摘んでいる悩ましげなジャケットのCDは、ザ・ラスト・シャドウ・パペッツ(The Last Shadow Puppets)の『ジ・エイジ・オブ・ジ・アンダーステイトメント(The Age Of The Understatement)と言います。

何かグループ名もアルバムのタイトルも覚えにくいのですが、このザ・ラスト・シャドウ・パペッツは、アークティック・モンキーズの中心メンバー、アレックス・ターナー と、ラスカルズのマイルズ・ケインのコラボレーション作品です。
分かりやすく言うと、イギリスで、今一番売れている若手バンドのメンバーによるサイドプロジェクトです。
ジャケットの、悩ましげなお姉さんが、歌っているのではないので、悪しからず。

このCDを聴いて思ったのは、ジャケットのデザインを含め、60年代後半っぽい雰囲気がある事です。オーケストラをオーバーダビングして、甘ーい感じに仕上がっています。
スウィートな感じのCDと申しましょうか?
パニック・アット・ザ・ディスコと言い、最近は60年代後半な感じのサウンドが流行りなのでしょうか?
そういえば、最近の髪型も、60年代っぽい重ためのヘアスタイルが流行りです。
何事も物事はシンクロするものです。

このアルバムは、時々アークティック・モンキーズ風のメロディーが登場しますが、オーケストラの甘い響きが、そのイメージを払拭します。
やっぱりアレックスもイギリス人だったんだなぁと納得します。

でも、このアルバムが出たお陰で、アークティック・モンキーズのバンドとしてのコンセプトが、はっきりしますし、アレックスの才能の凄まじさを感じます。
このアルバムは、ソファーに座って、ミルクティーを飲みながら聴くのが正しい姿だと思います。
実は、私はアークティック・モンキーズの2枚のアルバムより、このアルバム の方が好きなんですよ。

The Age of The Understatement
The Last Shadow Puppets
Domino / Hostess
2008-04-22

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