★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

アメリカ

今日聴いた音楽

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常にロックを聴いていないと禁断症状が出る私です。
そんな私が今日聴いたのは、'60年代アメリカのバンド、The Byrdsの
“Mr. Tambourine Man”です。
かなり有名なアルバムなので、もはや説明はいらないでしょう。

'60年代のロックの音って良いですね。
このシャキシャキしたギターの音はリッケンバッカーならではでしょう。
このアルバムがリリースされた1965年当時は、ビートルズが大流行していて、ロック先進国はアメリカではなくてイギリスだったことが象徴的です。
かなり当時のUKロックを意識したサウンドですが、独自性も感じられます。
そして、このアルバムをきっかけに、'60年代後半に入ると、アメリカのロックが抜きん出てきます。
その後、アメリカとイギリスは、現代までロックの主導権を争っていきます。

’90年の前半はニルヴァーナなどのグランジ系のロックで主導権を得ましたが、’90年の後半はオアシスなどのブリットポップ勢でイギリスが主導権を握りました。
2000年代に入ると、ストロークスなどのガレージ・ロック系でアメリカが巻き返していきます。
“Mr. Tambourine Man”を聴きながら、そんなことを考えていました。

Mr Tambourine Man [12 inch Analog]Mr Tambourine Man [12 inch Analog]
アーティスト:Byrds
Sundazed Music Inc.(2006-02-21)
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汝の敵を…

ブッシュ大統領が最後の演説をし、テロとの戦争を正当性を主張しました。
ブッシュ大統領が主張する『テロとの戦争』の危うさは、良く分かりますが、冷戦終結で冷え込む軍需産業に配慮し、新たな『テロとの戦争』の需要を生み出したようにも見えます。
まさに、軍需産業に依存する病んだ国、アメリカという感じですかね。
アメリカにとって、軍需産業は、日本で言う箱物や道路のような公共事業なのでしょう。
そんなブッシュ大統領の支持母体がキリスト教福音派なのだから、話はややこしいです。
軍需産業と言えば聞こえは良いですが、兵器は人を殺す道具ですから…。

キリスト教では、『汝の敵を愛せよ』という教義ではなかったんでしょうか?

アメリカの意図

なぜ、ロシアがオリンピック開幕と同時にグルジアを攻撃したのか、注目すべきことです。原因の根幹は、グルジアを通る石油のパイプラインを巡る利権にあります。そこには、当事者のロシアとグルジアだけでなく、グルジアに肩入れするアメリカの姿が見え隠れします。この政治的駆け引きは、明らかに、世界のマスコミの報道がオリンピックに集中して、手薄になっている時を狙ってやっているとしか思えません。気の早いマスコミは、『新冷戦』という表現まで用いています。アメリカの軍需産業は、冷戦が都合の良い構造であったので、冷戦の復活を待望している人も多数居るでしょう。冷戦やテロとの戦争など、あらゆる戦争を維持しなければならないアメリカ社会が、時に不憫に思える時があります。

american idiot

連日ニュースで、『円高、円高』と報道されると、物凄く白々しく感じます。経済に詳しくない私でも、ただの『ドル安』である事は明白にだからです。日本では、一般的には、対ドル相場で表記する事が、慣習である事は、分かっていますが、現在のドル安の状況では、回りくどいだけです。現在では、対ユーロ相場を強調した方が正確なような気がします。最近のアメリカは、見ていて心配な限りです。『イラク戦争という公共事業』は、あまりに高くつき過ぎました。大量破壊兵器は、一体どこにあったのでしょうか?この戦争の兵器のために、どれだけの赤字国債が発行されたのでしょうか?サブプライムローンの問題においても、経済に疎い私から見ても、ただの『不信用貸し』の結果のようにしか見えません。日本のバブル経済の崩壊で、土地神話の崩壊を、間近で見ていながら、同じ過ちを犯しているように見えます。私は経済に疎いので、『働かざる者、食うべからず』という思いが強いのですが、経済に詳しい方々は、投資に走ります。でも、原油先物取引のように、原油高になって、投資と関係のない、一般市民を巻き込む状況は、御免こうむりたいものです。ところで、クリントン前大統領は、不倫で弾劾裁判を受けましたが、ブッシュ大統領が、大量破壊兵器があると嘘を言って戦争を始めた方が、数倍も罪深いように思えるのです。なぜブッシュ大統領の弾劾裁判がないのでしょうか?ブッシュ大統領の支持基盤であるキリスト教保守派では、無意味な戦争で無意味な殺人を繰り返すより、不倫の方が罪深いと考えているのでしょうか?アメリカは、不思議な国です。c8a43612.jpg

エルビス・'68・カムバック・スペシャル

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最近、小泉純一郎さんのように、エルビス・プレスリーの話ばかりで申し訳ないですが、この“エルビス・'68・カムバック・スペシャル”のDVDはとても素晴らしい内容です。

一度でも、ロックが格好良いと感じた人であれば、黒いレザーの上下に、エレクトリック・ギターを抱えたエルビスの格好良さに痺れると思います。
これは、'50年代にロックンロールの最前線で活躍しつつも、'60年代に入ると、映画出演が中心で、ライブ活動を停止していたエルビスが、'68年のNBC-TVのスペシャル番組でライブ活動への復活を遂げたという映像です。
そこに映し出されるエルビスは、映画出演ばかりしていても、映画の劇中歌をレコーディングし続けたおかげで、音楽的な成長を遂げた姿を現しています。

この、“エルビス・'68・カムバック・スペシャル”は、野太いシャウトを思う存分堪能できます。
若き日の少し鼻にかかった声のエルビスと、成長して、野太いシャウトをするようになったエルビスと好みは分かれますが、私は後者の方が好きです。

エルビスも太り始まる前で、端正なルックスも堪能できます。エルビスのボーカルの特徴は、白人なのに黒人のように歌えるという個性です。
いつも、エルビスの歌を聴いて思う事は、人種差別が酷かった昔の南部のアメリカで、若い時から黒人ミュージシャンに敬意を払っていたという事実です。きっと人種に対して分け隔てのない、人柄が良い人なんだろうなと、思います。
その全キャリアを通じて、『人類に肌のなど関係ない』というメッセージを感じます。

※この記事は2019年9月15日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。


夢にまで見たエルビス

史上最高のロックシンガーはエルビス・プレスリーです。これは、誰も異論はないと思います。彼は曲は作ってませんが、それ以上に、神がかり的なカリスマ性に満ちた歌声が胸に迫ります。特にギンギンのロックな曲で、地を這うような低い声でシャウトした時の声が素晴らしいです。よく言われる事は、ビートルズがロックの革命児ならば、エルビスはロックのキングであると言う事です。私が小学生の時に、夢にエルビスが登場した時の事を覚えています。あの、真っ白い衣装のままで、自宅の色んな部屋を案内してくれました。当時は、もうエルビスは亡くなっていましたし、あまりに突飛な夢だったので、よく覚えています。夢の中のエルビスは、金色に輝くネックレスをしていて、それが非常に格好良かったです。夢の中で会っても、大スターに会えて、めちゃくちゃ嬉かったです。因みに、私がカリスマ性があると感じるロックシンガーは、エルビス・プレスリー、ジョン・レノン、ジョン・ライドンぐらいなものです。0bc3f78c.jpg

Panic at the Disco

パニック・アット・ザ・ディスコ(Panic at the Disco) は、2006年に登場した、エモ・バンドです。最近、MTVでビデオクリップが流れていて、気に入りました。何か人を喰ったようなバンド名ですが、イギリスのバンド、ザ・スミスの曲である『Panic』の一節を引用したものという説が有力だそうです。ザ・スミスの『Panic』については、偶然にも今月の7日に、このブログに書いていますので、興味がある方は、そちらを参照して下さい。とにかく、バンド名の由来からも分かる通り、イギリスのバンドに強い憧れを持っているようです。CDを聴いていても、イギリスのバンドにしか聴こえません。私もMTVで最初に聞いた時は、イギリスのバンドであると思い込んでいた位です。パニック・アット・ザ・ディスコのセカンドアルバム、『プリティ。オッド。(PRETTY.ODD.)』は、お勧めのアルバムです。中期のビートルズの曲調やアレンジがそっくりです。もっとはっきり言うならば、ビートルズのサージェント・ペパーズにそっくりです。ビートルズのサージェント・ペパーズが好きな人は、このアルバムを絶対に気に入るでしょう。雑誌のインタビューを読むと思っていた通りのUKロックマニアで、ビートルズに対する思い入れがあるようです。オーケストラの録音を、ビートルズで有名なアビイロード・スタジオで行った位ですからねDSCN0668

nuggets

nuggetsは’60年代のガレージ・ロックを集めた、マニアックなCDボックスです。私は本家nuggetsと、nuggets IIの二箱持っています。マニアック古い無名に近いロックばかり、nuggetsが全116曲、nuggets IIが109曲収録されています。興味がない人には、全くついて来れないオタクな世界です。ガレージ・ロックとは家のガレージで楽器の練習をしていたアマチュアなバンドから発祥したことに由来し、’60年代の無名のマイナーなロック・バンドを指します。でも、決して無名だから退屈な曲ばかりという訳ではなく、忘れ去られて埋もれていた曲を発掘するという意味合いが強いです。基本的にnuggetsがアメリカのガレージを中心に編集されていて、nuggets IIがイギリスとその他の国で編集されています。その中で私が気に入った曲を挙げていきましょう。YOU'RE GONNA MISS ME/The Thirteen Floor Elevators、これは元々私が好きなバンドなので外せません。OPEN MY EYES/Nazz、何か物凄いオーラというか、才能を感じると思ったら、若き日のトッド・ラングレンのバンドでした。KNOCK,KNOCK/The Humanes Society、元祖パンクロックといった感じで、お気に入りの1曲です。LOUIE LOUIE/The Kingsmen、この曲はなぜ、nuggetsに収録されたのか分からない位有名なロックのスタンダードなナンバーです。今回はnuggetsの気に入った曲について述べましたが、機会があれば、nuggets IIのお気に入りの曲について書こうと思います。え?マニアック過ぎて分かんない?まあそう言わずにね。402e7dd4.jpg
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BUSH

現代史の謎としては、なぜ、ブッシュ大統領が再選されたかという謎があります。常識ある人だったら誰もが、1選目の2001年の大統領選でノーベル平和賞を受賞した、アル・ゴア氏が当選したら、世の中どうなっていたかと考えてしまいます。あの僅差でなぜ、ブッシュなぜ当選したかのでしょうか?また、イラク戦争の泥沼化の中で反戦の世論が高まる中、なぜ再選させてしまったのかという事です。再選された時は、都市部のリベラル主義者が絶望したと言います。ブッシュ大統領の背後には、キリスト教右派の存在を感じます。また、それを上手く票として取り入れる共和党の存在です。私はアメリカ社会は、日本人が考える以上にリベラルではなくて、保守的なのだと思います。だから、よくテレビのコメンテーターが言う『アメリカでは…』という論法で日本社会を批判する方法は、虚構の社会を取り上げているようにも思えます。でも、そうなるとブッシュに票を入れたキリスト教右派は、イラク戦争に肯定的であるとなります。宗教が戦争(=殺人)を肯定する事は、良くないと思います。私は無神論者で宗教に関して素人ですが、そのアメリカの様子を見ていると、『宗教って何?』と思ってしまいます。
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