★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

ザ・ビートルズ

THE McCARTNEY YEARS

McCARTNEY


最近発売になったサー・ポール・マッカートニーのビデオクリップ集“THE McCARTNEY YEARS”を観ました。
これは、ポール・マッカートニーのビートルズ解散後のからウイングスを経てソロに至るまでのビデオ・クリップやライブ映像をまとめたものです。
もちろん、“バンド・オン・ザ・ラン”や“マイ・ラブ”“007/死ぬのは奴らだ”などの超有名な曲が満載で素直に楽しめます。
ポール・マッカートニーは大好きなミュージシャンです。
一度、ライブに行きましたがビートルズのメンバーであったという既成事実に対して、バンド野郎然とした態度で答えているように感じました。
とにかく、ポールはバンドを組んで演奏する事が大好きなのでしょう。
“ビートルズの曲もウイングスの曲も自分で作った曲だ。新曲も作った。さあ、今夜はライブを楽しんでいってよ”というオーラを感じました。
とにかく、凄まじい才能の持ち主ですが、その事に対して変な自覚を抱かず、自分の才能に対して自然に向き合っているように感じます。

Paul


歳は取りましたが、若いミュージシャンに負けじとグラミーにノミネートされるなど、その才能は素晴らし過ぎます。
ポールの作品は不思議と誰かと民主的に共作した曲に、良い曲が多い事が興味深いです。
ビートルズの時はジョン・レノンとの共作で、ウイングスの曲には奥さんのリンダとバンドの右腕である、デニー・レインの影響が濃厚に感じられます。
ソロになってからはスティービィー・ワンダーやマイケル・ジャクソン、エルビスコステロとの共作があり、近年はレコーディングプロデューサーのナイジェル・ゴルドリッチやデヴィド・カーンの影響を前面に打ち出した作品がみられます。
これは、イギリスという自由と民主主義の国ならではの方法論ではないかと思います。
それは、ポールはスターであっても、真のバンドマンで、誰かと影響を受けながら完成させていきたいという性分でしょう。
でも、ポール・マッカートニーに民主的に物申す事が出来るミュージシャンやプロデューサーを、探す事が大変でしょう。


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ポール・マッカートニー
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表現者の行き着く所

アートのみならず、音楽やデザインなど、表現の行き着く所は『品位』だと思います。ビートルズが、なぜあんなに大衆に受け入れられたかというと、品位があったからに他なりません。ローリング・ストーンズのミック・ジャガーは1曲終える度にお辞儀をする世界第一級のエンターテイナーです。 ピカソは愛と平和を主張する品位ある芸術家です。ヒップホップでも、JAY-Zの非常に大人なセンスと経営能力に品位を感じさせます。パンクでも、セックス・ピストルズはイギリス人特有のユーモアと皮肉とウィットに満ちた楽曲に、イギリス人気質の伝統という品位を感じさせます。アンディ・ウオホールはアメリカ社会のシステム化されたクールでモダンな生活者とした品位を感じさせます。そう、表現の自由で何を表現しても良いのですが、品位ないアーティストは大成しないと思います。認められても一過性の流行で終わってしまうでしょう。でも、このアーティスト達の言動や作品を誤解して妙に不良ぶったりしている方が居ますが、実にナンセンスです。成功した表現者は、本当はストイックな筈です。不良ぶって街を我が物顔で歩いているヒマはないと思います。bc24d595.jpg
気まぐれギャラリー
『シャキーンとした猫』
2019年

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