★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

ダムド

パンク・ロックとしては100点満点のアルバム!

Machine Gun Etiquette

ダムドの来日公演が近付いていますので、最近はダムドのアルバムを聴くことが増えています。
'77年のファースト・アルバムから、'86年の"Anything"まで、継続的活動していた全盛期の7枚のアルバムを聴き直しています。
最初のシングル、"New Rose"が'76年にリリースしたので、ちょうど10年間は順調に活動していったことになります。

ダムドの音楽性の鍵を握る人物は3人居まして、初期のメイン・ソングライターであったブライアン・ジェイムス、後にソロ・アーティストとしても成功したキャプテン・センシブル、そしてバンドで一貫して常にボーカリストであり続けたデイヴ・ヴァニアンです。

ブライアン・ジェイムスは、初期の2枚のアルバムでパンク・バンドとしてのダムドを決定付けます。
その後は、一度解散して、ブライアン・ジェイムス以外のメンバーが集結。
キャプテン・センシブルの才能もあり、パンク・ロックにポップなセンスを織り交ぜたアルバムをリリースし続けました。

'82年にソロ・アーティストとしてブレイクしたキャプテン・センシブルは、ソロ・ワークに専念するために'84年に脱退。
その後は、見た目からボーカルまでゴスなデイヴ・ヴァニアンがゴス・バンドとしてバンドの活動を継続して行きます。

7枚のアルバムを全て通して聴きますと、上記のストーリーが浮き出てきます。
そんなダムドの全てのアルバムで、どのアルバムが好きかと言いますと、断然に
"Machine Gun Etiquette"だと思います。
このアルバムは、ちょうど一旦解散してブライアン・ジェイムス以外のメンバーが集結したばかりの頃のアルバムになります。

ロック・マニアの私としましては、パンク・ロックのアルバムとしては100点満点を与えたいと思っています。
パンク・ロックの早急な勢いは、そのままで、ポップなエッセンスを散りばめて纏め上げています。
それまでのメインのソングライターが不在の状況で、"Machine Gun Etiquette"をレコーディングすることは、至難の技だったことは、容易に想像出来ます。

ダムドの話をしますとパンク・ロックのファンでも、意外にファースト・アルバムしか聴いていないことがあったりします。
そんな方にも"Machine Gun Etiquette"は、オススメです。

私が、こんなに強調しなくても"Machine Gun Etiquette"は名盤ですが…。


MACHINE GUN ETIQUETTE
THE DAMNED
ACE
2004-11-16

好感度No.1はキャプテン・センシブル

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28日はSHIBUYA-AXのザ・ダムドのライブに行ってきました。
ライブが始まる前のワクワク感は、たまりませんが、客電が落ちた瞬間が一番興奮します。
そして、赤いベレー帽と四角いサングラスがトレードマークのギタリスト、キャプテン・センシブルの姿を見ると、思わず『おーっ!』と叫んでしまいました。
そして、ベースのスチュとドラムのピンチ、キーボードのモンティが、ウェイト・フォー・ザ・ブラックアウトのイントロを弾き始め、やがてボーカルのヴァニアンが登場しました。
そして途中、キャプテンがジョークを飛ばしながら、曲は進んで行きます。
ダムドの中心人物は、ボーカルのヴァニアンと、ギターのキャプテンですが、私は根っからのキャプテンファンです。
この日の衣装は赤いベレー帽とサングラスの他に白地に赤のボーダーのロンTを着ていました。
ライブの最中に、ふざけたりビールを飲んでいるキャプテンは、非常に好感が持てました。
ライブは全体的にブラック・アルバムと言われる4枚目のアルバムの曲を中心のセットリストでした。
前回来日した時は、ボーカルのヴァニアンが来日出来なかったので、今回はライブとしては、かなり満足した感じがします。
一般的にパンク・バンドとして語られるダムドですが、ヴァニアンの歌声は、元祖ゴスといった趣きです。
曲もキャリアが長いだけあって多種多様な曲調です。
そして、本編が終わるとアンコールで、キャプテンは着ぐるみみたいな、もこもこしたピンクのファーの上下を着て登場しました。
こんな衣装が似合うのはキャプテンだけです。
すっかり、この衣装を気に入った私は、翌日このファーのように毛足が長い服を探しに買い物に出かけることにしました。
SN3O1273

ライブに行こうとしたら…

ダムドのライブに行ってきます!
張り切って家を出たら、チケットを忘れていることに気付いてとんぼ返りです。
気を付けなければ…。

The Damned

今日はダムドのライブの日

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相変わらず、ライブに備えてダムドの曲を聴きまくっています。
私が好きなアルバムは、彼らの3枚目のアルバム、マシンガン・エチケット
(Machine Gun Etiquette)です。
一度、短期間の解散を経て、主要なソングライターである、ブライアン・ジェイムズが抜けた形のアルバムで、ソングライティングは各メンバーの共作になっています。
現在にいたるダムドの基礎を築いたアルバムです。
ファーストのようなゴリゴリなパンク色は薄れ、ポップで聴きやすいです。

今日は、いよいよダムドのライブの日です。
SHIBUYA-AXに張り切って行きますよ!

ダムド聴きまくってます

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1月28日のダムドのライブに向けて、改めてダムドを聴きまくっています。
アルバムも全て揃えました。
パンクロック最高です。
それにしても、このダムドのファースト、“Damned Damned Damned”
のジャケットのデザインは、痛快で大好きです。

ベスト・オブ・絵描きの日記

2007年4月1日から続いているこのブログも、投稿件数は、1083件になります。
段々自分でも把握し切れない数になってきました。
そこで、自分でも整理のために、『ベスト・オブ・絵描きの日記』を設置しました。

パソコンで、このブログを見た場合、画面左に“Categories”の欄がありますが、そこに『ベスト・オブ・絵描きの日記』を加えました。
これは、絵画作品とは関係なく、これまで好評だった“エッセイ”をチョイスしました。

反響が大きかった、おでんの話やHMVの箱の話、ダムドのライブレポ、ルノワール+ルノワール展の話、もはやネタとなっているピーターラビット号の故障の話も、すぐに読めるようになりましたよ。
また、そのチョイスでは、GoogleやYahoo!で、検索してヒットする記事も参考にして、載せるようにしました。
もし、他に読みたい過去のブログがあったら、コメント欄でも良いのでリクエストを下さい。
お待ち申しあげております。

写真は2008年04月08日のブログより。
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ここからも観ることが出来ますよ。
(携帯電話からは、ご覧なれません。悪しからず)
http://blog.livedoor.jp/kamoya/archives/cat_10029760.html

ダムドの…

ダムド(The Damned)のライブアルバム、“Recorded Live At Woolwich Coronet: 11 July 1985”を買いました。
このアルバムは奇妙な点がいくつかありますが、最大の謎はCDはなくて、アナログ盤LPのみの発売であることです。
もう一つ奇妙な点はイギリスのバンドなのに、アメリカで発売されています。
そして、ライブ音源の観客の歓声をブツッと切って編集してあることも奇妙です。
更に、20年以上前のライブ音源が今年の4月7日に発売されたこともです。

一瞬、ブートレグ(海賊盤)かと思いきや、ジャケットや音質にブートレグ臭さはありません。
何より大手のHMVで買ったので、さすがにブートレグではないでしょう。

まあ、色々謎が多いですが、ライブ録音である上にアナログ盤なので、シンバルの音が実に生々しく聴こえます。
また、イギー・ポップの“Lust For Life”をカバーしていることも興味深いですかね。

この通り、ジャケットは丁寧に作られています。
DSCN0902






レーベルは、こんな感じです。
DSCN0908






ライブアルバムなのに曲間が途切れ途切れなのが残念です。
DSCN0909

キャプテン!!

渋谷のDUO Music Exchangeで、パンクロックバンド、ザ・ダムドのライブに行ってきました。
ダムドのライブに行くのは、2005年の6月以来2回目です。
今回は、少し早めに会場に着いて、開場を待ちました。
開場時間が近付くにつれて、ライブハウスの前では鋲だらけのライダーズにラバーソールやDr.マーチンを履いたパンクな輩が集まって来ました。
そして、いかにもパンクロックが好きそうな、真っ赤な短髪の外人がオープン前のライブハウスの前を、うろついていました。
どこかで、見たことあるような外人だと思いましたが、誰かは思い出せません。

やがて開場し、待つこと1時間、ダムドのメンバーがステージに登場しました。
今回は中心メンバーであるボーカルのヴァニアンの母親が亡くなって、来日できなくなり、急遽ギターのキャプテン・センシブルが代役をすることになりました。
キャプテン・センシブルはソロでも成功した有能なミュージシャンなので、代役でも大丈夫だとは思いましたが、不安は残ります。
キャプテンはトレードマークの赤いベレー帽にサングラス姿で登場です。
そして、ドラムキットに目をやると、何と、そこには先ほどの真っ赤な短髪の外人がいたのです。
どこかで見たことあると思ったら、ドラムのピンチだったのです。
いつもDVDで、その姿を見ていましたが、まさかライブ会場の前を歩いているとは思いませんでしたので、意表をつかれました。

さて、代役となったキャプテンの歌ですが、いかにもゴスの帝王のような低いヴァニアンの声に比べて、ポップで溌剌なイメージを受けます。
この日来日最終公演のためか、声は普段よりハスキーでした。
そんなキャプテンの声がハマった曲は、やはり彼の持ち歌であるJET BOY JET GIRL でした。(当たり前ですが…)
その際、スプーキーという日本人の女の子3人が出て来てコーラスに加わり、ステージ上は途端にポップ雰囲気に変わります。
そういったポップな感覚がキャプテンの持ち味なのです。
そういえば、2005年の6月にJET BOY JET GIRLをやった時もスプーキーの3人が出ていたことを思い出しました。
しかし、キャプテン自身の世界はここまでで、あくまでダムドのライブに徹していました。
だから、ヴァニアンが居なくてもキャプテンのソロではなくて、ダムドのライブになっていました。
ライブが終わると、突然キャプテンはグッズ売り場に登場し、サイン会が始まりました。
声の調子から疲れているのが分かるので、何て良い人なんだろうと思いました。

こちらは、一緒に行った矢郷良明さんのライブレポです。
同じライブのライブレポなのですが、ダムドへの熱い思いが伝わります。
http://d.hatena.ne.jp/noritora/20090407

エディ&ザ・ホット・ロッズ

Teenage Depression

最近、『今、どんなCDにハマっていますか?』と聞かれて、答えに窮しました。
何せ、『エディ&ザ・ホット・ロッズにハマってますよ』と答えたら、『何ですかそれ?』と言われそうだからです。
ロックファンを自認する人でも、エディ&ザ・ホット・ロッズを知っている人は少ないでしょう。

この、こめかみに銃を向けている、無茶苦茶危険な香りのするジャケットは、エディー&ザ・ホット・ロッズのファーストアルバム、"Teenage Depression"です。
また、ボーナストラックとして、同時期にリリースしたEP、“Live At The Marquee”からの音源も収録されています。

バンドそのものの音は、そのバンド名のように、軽快なエンジン音のような音を出すバンドです。
それも、シンプルなロックンロールです。

注目すべきは、このアルバムのリリースが1976年10月である事です。
ダムドのファーストアルバムより4ヶ月早く、セックス・ピストルズのアルバムより1年も早いのです。
エディ&ザ・ホット・ロッズは、厳密にはパンクではありませんが、シンプルなロックンロールというスタイルでは、パンクに近い音楽性を持っています。

ダムドと言えば、ダムドのファーストアルバムに間違って、エディ&ザ・ホット・ロッズのメンバーの写真をプリントされるという、レーベル側の作戦に駆り出されています。
後にエディー&ザ・ホット・ロッズのメンバーがダムドに移ったりしているので、この2つのバンドは仲が良かったのでしょう。

このアルバムを聴いて、個人的に好感を持ったのはThe Whoの“The Kids Are Alright”をカバーしている事です。
The Whoのファンとしては嬉しい限りですし原曲より、はつらつとした演奏を聴かせてくれます。
また、ゼムの曲で、パティースミスもカバーした“Gloria”もカバーしています。
このような曲をカバーをするなど、基本的にロックンロールバンドであって、アンチ・ロック的なパンクとは、そのアティチュードが違いますが、パンクよりも早く時代の空気を読み取った先見性は素晴らしいと思います。

この記事は、投稿当時の原文を損なわない程度に2016年10月15日に修正を致しました。

Teenage Depression
Eddie & The Hot Rods
Captain Oi!
2000-04-04

Damned Damned Damned

Damned Damned Damned

このアルバムは、パンクバンドのザ・ダムドの1977年のファーストアルバムです。
私は、既に10代の時にCDを持っていましたが、この度限定生産のアナログ盤を購入しました。

これは日本の音響機器会社のデノンがシリーズで昔のアナログ盤を復刻したものです。
従って、きちんとジャスラックマークが入っています。
シリアルナンバー入りで私のは376番です。

音の方は、CDより中音〜低音に伸びがあって迫力があります。また、懐かしい昔の日本盤の響きもあります。
アナログ盤はCDと違って、作った国で音質が微妙に違うのですよ。

何よりA面が終わってひっくり返して、B面の1曲目が、バリバリの高速パンクナンバー、『ニュー・ローズ』である事が嬉しいです。

Damned Damned Damned

ジャケットが凝っていて、裏の写真がUK盤の初回プレスと同じ写真を使っていて、現在のCDの後ろに使われているライブの写真と違うものが使われています。

そして、このアルバムの最後の曲、『アイ・フィール・オールライト』は、いつも感動するのですが、ベースとドラムスの音が迫力あって、CDよりラウドに聴こえます。
この曲はストゥージズというバンドのカバーなのですが、私はこのダムドのバージョンの方が気に入ってます。

Damned Damned Damned

このダムドというバンドは、現在も活動していますが、バンドのメンバーの誰が主導権を握るかで全然違うバンドになるのが特徴です。

このアルバムは、殆んどの曲をギターのブライアン・ジェイムスが書いてありますが、後年解散して再結成した時にバンドに戻って来ることはありませんでした。

その次に主導権を握ったのは、このアルバムでベースを弾いていて、後にギターに転向したキャプテン・センシブルです。
彼はダムドのメンバーで一番スター性がある人です。また、絶妙なポップセンスがあり、バンドをポップな方向に変えますが、80年代にダムドを脱退してソロになってからの方が成功しています。

キャプテンが居なくなってからのダムドはボーカルのデイヴ・ヴァニアンが主導権を握り、バンドをゴスな方向に持っていき商業的にも成功させています。

近年はキャプテンがバンドに戻って再び主導権がキャプテン・センシブルに戻っているようです。

※この記事は2017年3月12日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。
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