★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

ブーラドリーズ

ブー・コレクターズ

Giant Steps

ここ最近は、本当にロック漬けの日々の私です。
自宅のオーディオ装置はもとより、カーステレオやiMacなど、ありとあらゆるスピーカーからは、歪んだエレクトリック・ギターの音ばかり鳴っています。
それこそ、朝起きてから、夜寝るまで1日中ロックを聴いているような感覚です。
特に最近は、ブー・ラドリーズ(The Boo Radleys)を重点的に聴いています。
一度気に入ると、そのバンドの全音源をコレクションしたくなるのが私の性です。

前にもブログに書きましたが、もとから既にブー・ラドリーズの、全てのアルバムをコレクションしていた私です。
そのような状況下で、更にどうやって新たな音源を集めなければならいか、至難の技です。
よく調べると近年、ブー・ラドリーズの名盤2枚、"Giant Steps"('93)と"Wake Up!"('95)に、それぞれCD3枚組のExpanded Editionがあることに気付きました。
彼らの音源を『発掘』するには、こういったアルバムを購入するしか手段を取るしかありません。

なので、今回は"Giant Steps"のExpanded Editionを聴いてみました。
大衆的な成功を収めた"Wake Up!"に比べて、"Giant Steps"は、英国の音楽雑誌のNME、アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝くなど評論家受けが良く、しかも私のようなロック・マニアも唸るようなクオリティが高いアルバムです。
私も"Wake Up!"よりも"Giant Steps"の方が、どちらかと言えば好きです。

まずCDの包装は、私が'90年代に購入したオリジナル盤の時はプラケースでしたが、Expanded Editionは紙ジャケットに変わっていて、時代の流れを痛感しました。
そして、CD3枚を繰り返して聴いて、聴き込む作業は大変でした。
本編は、もう散々聴いているので良いのですが、残り2枚もありますからね。

まず本編を聴き比べて音質の違いがあるか比較しましたが、驚くような極端な変化はないようです。
少し、中音〜高音部の音の伸びが良くなったようには感じましたが…。
問題は本編の他の、残り2枚のCDです。
一応、全部聴いてみましたが、既に私が聴いたことがある音源もあれば、初めて聴くレアな音源もありました。
それでも、初めて聴く音源が圧倒的に多かったので、とりあえずは満足しました。

関心したのは、様々な方にクラブ・フロア向けにリミックスを多数、依頼していたことです。
元々、ブー・ラドリーズはシューゲイザーという轟音ノイズのギターを演奏するインディ・ロックのバンドでした。
しかし、’90年代は様々なクラブ文化が興隆した時代です。
インディ・ロックのファンだけではなく、クラブに通うダンス・ミュージックのファンも取り込もうとしていたことが伺え、興味深かったです。

iMacとPioneerのCDJで聴き比べましたが、きちんとしたオーディオ機器が備わっているPioneerのCDJで聴くと、その良さが更に際立ちました。
シューゲイザーのバンドであるためか、音の空間の使い方が非常に卓越しています。
やはり、The Boo Radleysは良いバンドです。
大好きです!


バリバリ轟音爆音シューゲイザー

Learning to Walk

最近は、ブー・ラドリーズ(The Boo Radleys)の研究をしている私。
なぜなら、私はリアルタイムで彼らのファンだったからです。
でも、なぜか日本でブー・ラドリーズの評価が低すぎで、自分の音楽に対する審美眼に自信がなくなり、しばらく聴かなくなりました。

でも先日、久しぶりに聴いてみると、あまりの良さに気に入ってしまい、再びハマっているという具合です。
元々、好きなバンドだったので久しぶりに聴いても良いと感じるのは当たり前ですけどね。
私も、評価などに惑わされず、聴き続けていれば良かったのだと思います。
それにしても、私が好きになるバンドは日本で評価が低いバンドが多いのは、なぜなのでしょうか?

ブー・ラドリーズは、あらかた音源をコレクションしているバンドなので、新たに音源を求めるとなると、かなりマイナーな音源を探すことになります。
Amazonの画面を、探しに探して、持ち合わせていないCDを探すことになります。
上の写真の"Learning to Walk"も、その1枚です。
ブー・ラドリーズのジャケットのセンスは、どれも良いのですが、"Learning to Walk"のジャケットも、なかなか良くて気に入っています。

"Learning to Walk"は1992年にリリースされた、彼らの最初期のコンピレーション盤です。
音源は1990年から1991年にレコーディングされたEPをコンピレーションしたものです。
音はバリバリな轟音爆音シューゲイザーです。
ちょっぴりパンクっぽいノリもあります。

興味深いのは、全キャリアを通してオリジナル中心の彼ら楽曲の中で、カバーが2曲含まれていることです。
1曲は'60年代のロックバンド、ラヴの"Alone Again Or"で、
2曲目はニューオーダーの"True Faith"です。
このカバーの選曲で、彼らのルーツを垣間見れたような気がします。

ラヴの"Alone Again Or"は、『ああ、やっぱり』と思いました。
この曲はセンスの良いロック・バンドが、よくカバーする名曲ですからね。
彼らは適度にシューゲイザー風味を生かしたメリハリが効いたアレンジで、カバーしています。

ニューオーダーの"True Faith"は、ちょっと意外な気がしました。
この、"Learning to Walk"では、"Boo! Faith"とタイトルを変えて収録されています。
確かに、原曲のエレクトロニカなサウンドとは違って、轟音ギターでズタズタにされていますので。
タイトルを変更したのはそういった意味合いでしょうか?

ブー・ラドリーズのことを書いたブログを検索してしてみると、本当に少ないことに気付かされました。
なので、あまり誰もやってないことをやってみたい私と致しましては、時折ブー・ラドリーズのことについてブログを書いてみようかと思っています。

コレクター魂

The Best of the Boo Radleys

最近は、人生における約3回目の個人的なブー・ラドリーズ(The Boo Radleys)のブームが訪れています。
ほとんどのCDは既に所有しているので、改めて買い求める必要はありません。
でも、好きなバンドはコレクター心が生じて来るものです。
しかし、AmazonやHMVを覗いても、アルバムは既に持っている物ばかりです。
なので、シングル盤やコンピレーション盤を購入するしか、コレクター心を満たす物はありません。
あとは、ブー・ラドリーズのメインのソングライターで、ギタリストであるマーティン・カーのソロ・プロジェクトを買い足しするしかないのかも知れません。
ブー・ラドリーズ自体がマニアックなバンドなので、AmazonやHMVでも品揃えは多くありません。
ダウンロードも考え、iTunesでも調べましたが、イマイチです。

全て買い揃えていたとしても、AmazonやHMVで目を皿のように凝らして、持っていない音源を探すのが、音楽マニアのコレクター魂です。

そして目を皿のように凝らして、持っていないアルバムを一枚発見しました。
ベスト盤です。
なので早速、"The Best of the Boo Radleys"をAmazonで注文しました所、ものの1日で届きました。
ベスト盤なので当然、収録されている曲は、全部聴いていて知っている曲ばかりです。
お金の無駄ではないかと思う方も居るかと思いますが、そこは『コレクター』なので…。

選曲は彼らの全盛期の曲が選ばれていて、アルバム"Giant Steps"('93)、
"Wake Up!"('95)、"C'mon Kids('96)の3枚からチョイスされています。
ファンとしては、全部のアルバムからチョイスしてもらいたかったのですが、実際に、その頃が全盛期なので仕方ありません。
レコード会社の大人の思惑もあるかと思いますし…。

通して聴いてみますと、極甘スイーツを続けざまに食べている感覚になりました。
全体的に彼らのアルバムを聴くと、そういった感覚になるのですが、ベスト盤になると、更に増幅したように感じられます。
基本、轟音ギター・バンドなのに、聴いていてスウィートに感じられるのは、彼らの独自のポップ感覚なのでしょう。

気になった所は、彼らのアルバムやEPのジャケットは、いつもポップでカラフルなのに、このベスト盤のジャケットに限っては、使い古された階段の手すりの写真が使用されています。
このベスト盤がリリースされた時は、2007年で既にブー・ラドリーズは解散していて、ソングライターのマーティン・カーもマイペースでソロ・プロジェクトの活動をしていた頃なので、ひょっとしたら彼らは一切関与してないのかも知れません。
やはり、レコード会社の事情でリリースされたベスト盤なのでしょう。

The Best of the Boo Radleys
Boo Radleys
Camden International
2007-05-21

シューゲイザーの甘酸っぱい思い出

Everething Alright Forever

私の青春時代は、シューゲイザーなるギターのノイズから構成される音楽が、流行していました。
当時、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインは信じられない程の高いクオリティのアルバムをリリースしていましたし、ライドは完成度が高いファースト・アルバムをリリースしていました。

でも、一連のシューゲイザーのバンドの中で最も親しみを持って聴き込んだバンドは
ブー・ラドリーズ(The Boo Radleys)です。
なぜブー・ラドリーズが親しみやすいのか自分でも謎ですが、やはりキャッチーなメロディがポイントだと思います。
また、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやライドのような超人的・カリスマ的なイメージが薄かったからかも知れません。
ブー・ラドリーズは後のアルバムで脱シューゲイザー化し、ホーン・セクションを導入したカラフルなサウンドに変化したことも私のツボにハマった理由だと思います。
そして、彼らのアルバムやシングルのジャケットのセンスも気に入っています。

上の写真の"Everething Alright Forever"はブー・ラドリーズがバリバリのシューゲイザー時代だった頃のアルバムです。
他のシューゲイザーのバンドと同じように、ボーカルは抑え気味にミックスされ、怒涛のような轟音ギターが響いています。
他のシューゲイザーのバンドと違う点は、控えめにホーン・セクションが入っていたり、アコギの音が入っていたりと、その後に脱シューゲイザーなサウンドになることを予見させる所です。

"Everething Alright Forever"は本当に何度も聴きました。
しかし、あろうことか約8年前にCDの整理をしている時に、『シューゲイザーは、もういいや』と思い"Everething Alright Forever"を廃棄してしまったのです。
なぜ、その時『シューゲイザーは、もういいや』と思ったのかと申しますと、聴いていて、青春時代の楽しいことも思い出しますが、嫌なことも蘇ってしまうこともあったためです。
それこそ、シューゲイザーの甘酸っぱい思い出です。

'90年代の大きなブラウン管のパソコン、白黒の液晶のスティック状の携帯電話、やたら時間がかかるインターネットなど、当時は便利だと思っていたツールが今思えば不自由この上ないものでした。
'90年代は冷戦時代が終わって平和が訪れると期待していましたが、実は何も変わりませんでした。
日本ではバブル経済の崩壊による閉塞感が続いていました。
そんな時代に私は揉まれて生きていました。
それが、私のブー・ラドリーズとシューゲイザーの甘酸っぱい思い出です。

このアルバムを廃棄してしまったことも、最近まで忘れてました。
最近になり、そのことを思い出し非常に後悔し、再び買い直しました。
今になり、久しぶりに聴くと、あまり妙な思い出が蘇ることもなく楽しむことが出来ました。


Everething Alright Forever
The Boo Radleys
Import
2000-01-01

シューゲイザーの轟音再び

Giant Steps

近頃、私の中でシューゲイザーへの熱が再燃しています。
シューゲイザーは、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやライドなどが有名ですが、私がリアルタイムで一番親しみを持ってヘビロテで聴いていたシューゲイザーのバンドはブー・ラドリーズ(The Boo Radleys)です。
ブー・ラドリーズはシューゲイザーであっても、キャッチーなメロデイと華やかなアレンジで他のシューゲイザーのバンドとは一線を画しています。
まさに、気軽に聴けるシューゲイザーのバンドかと思います。

シューゲイザーのバンドは甘美な曲調のバンドが多いですが、ブー・ラドリーズは"激甘"な曲調です。
そして、上の写真の"Giant Steps" は、シューゲイザーの轟音に、ブラス・セクションなどで味付けしていて、"激甘"な曲調を引き立たせています。

この"Giant Steps"の後にリリースされる"Wake Up!"で完全に脱シューゲイザーになりブレイクし、彼らの代表作になります。
でも、シューゲイザー色が残る"Giant Steps"も、私は好きです。
日本では、ブー・ラドリーズは"Wake Up Boo!"だけの一発屋のように見られていますが、私の中では、そうではありません。
因みに"Giant Steps"は全英17位となったアルバムですからね。
個人的には、この"Giant Steps"のアルバムのジャケットのアートワークも大好きです。

Giant Step
Boo Radleys
Sony/Bmg Int'l
2001-01-15

朝が大好きな人にピッタリなアルバム

Wake Up

私は典型的な朝型人間で朝が大好きです。
朝が一番元気で活動的で、食欲もあります。
最近は、甘めのパンを食べながら紅茶を飲むことにハマっています。

ブー・ラドリーズの"Wake Up" は、そんな『朝が大好き』な人にはピッタリなアルバムです。
このアルバムは、コンセプト・アルバムに近い内容で、目覚まし時計の音や軍隊の起床ラッパの音、フライパンをガンガン叩いて起こす音など、朝にまつわる効果音がアルバムの随所に散りばめられています。

元々はシューゲイザーのバンドだったブー・ラドリーズですが、シューゲイザーの轟音ギターをアクセント程度に残しておいて、ブラスなどの華やかな音が鳴り響きます。
ちょうど、ビートルズの"サージェント・ペパー”のような音作りがなされています。
そう言えば、彼らはビートルズと同じリバプール出身です。
曲のメロディもビートルズのように甘くてポップな印象です。

1曲目の"Wake Up Boo!"は、彼らのキャリア最大のヒット曲となり、現在でもテレビのバラエティ番組のジングルに使われたりします。
もちろん、朝にまつわるネタを放送する時に流れているようです。
もちろん、このアルバム"Wake Up"もヒットし、ブー・ラドリーズの代表作となりました。

やはり、このアルバムは朝に聴くのが正しいシチュエーションかと思います。
試しに夕方に聴いてみましたら、朝が待ち遠しくなりました。

ロックと言うとライブが夜だったりと、夜に関するイメージが強いジャンルですが、朝をテーマにしたニッチなコンセプトで大成功したアルバムだと思います。

自分だけが好きなアルバム

Kingsize

音楽好きなら誰でも、セールスや評論家の意見がイマイチでも、好きな曲やアルバムはあるものです。
私の場合は、ザ・ブー・ラドリーズ(The Boo Radleys)の“Kingsize”が、それに当たります。
このアルバムは1998年のリリース直後、このジャケットのデザインを見て気に入り購入しました。
しかし、このアルバムはセールスも振るわず、評論家のレビューも散々で結局はザ・ブー・ラドリーズの最後のアルバムになってしまいました。

でも、この“Kingsize”は様々に凝った音作りをしていて、オーケストラやブレイクビーツを導入して非常に華やかな音色のアルバムでした。
当時の私は2年ほどはヘビロテで聴きまくり、癒されていました。
『凄い!素晴らしいアルバムだ!』
でも、このアルバムが前述のような散々な評価やセールスだったアルバムで、結果的にバンド解散の一因になったことを思い、一気に自分の耳に自信がなくなり、いつの間にか聴かなくなってしまいました。

23日、このザ・ブー・ラドリーズの“Kingsize”を久し振りに聴いてみました。
当時と違うのは、私が所有しているオーディオ装置のアンプやCDプレーヤーのテクノロジーが進歩したことです。
現代のオーディオ装置で聴き返してみると、やはり同じCDを再生しても音質が向上していました。
改めて聴いてみると、やはり良いのです。
テクノロジーが進歩したオーディオ装置で聴いたので、音の輪郭もクッキリして、当時よりも更にに良く聴こえるのです。
本当になぜ、このアルバムが袋叩きだったのか、今もって不思議です。

元々、初期のザ・ブー・ラドリーズは、ギターのノイズの洪水で満たされたサウンドのバンドでした。当時は、そういったジャンルのバンドを“シューゲイザー・バンド”と呼んでいました。
でも、徐々にザ・ブー・ラドリーズは“シューゲイザー”の音作りから離れ、様々な楽器の音を重ねるようにました。
1995年のアルバムで“Wake Up!” でアルバムはUK1位になり、このアルバムからのシングル、“Wake Up Boo!”はUK9位となり、今でも知る人ぞ知る有名な曲になっています。

確かに“Kingsize”は“Wake Up Boo!”のようなキャッチーな曲は収録されていませんが、この暖かみがあるサウンド作り、私は大好きです。
ジャケットのデザインも大好きです!

KINGSIZE
BOO RADLEYS
OCTAVE
2012-07-25



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