★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

マンガ

コミック雑誌なんかいらない

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富山国際現代美術展のシンポジウムで、フランス人の作家が、フランスの美術大学では学生が、グラフィックアートやマンガに流れていってファインアートをやる人が少なくなっていると言ってました。
少なくともマンガを描ける日本人の素質を、外国人は羨ましがっているように見えます。
でも、日本の美術界はマンガをアートとしては認めない風潮があります。
私は個人的にはマンガ、もしくはマンガ的表現をアートとして認めて良いと考えています。
実は私、マンガやアニメ、ゲームなど、いかにも日本的なサブカルが苦手で、コミックなどは一冊も持っていません。
そんな私でもマンガ的表現を芸術として認めても良いと思っているのです。
まあ、マンガ家の方も『芸術家なんてまっぴらだ。サブカルだから良いんだ』と考えている方も居るので、難しいですが…。
ちなみに、私の作品がマンガっぽいという声がありますが、描いているうちに、いつの間にか、そうなっただけです。
だって、私はコミックを一冊も持ってない人ですからね。

Japanese people......

YouTubeを見ていたら、“Japanese people look like anime”というコメントを発見しました。
目から鱗です。
へぇーっ、欧米の人が日本人を見ると、そう見えるんだなぁと思いました。
言われてみれば、麻生総理なんかも、ドタバタしたアニメの登場人物に見えなくもありません。
渋谷や原宿を歩いている女の子のファッションも、アニメの登場人物が3次元化したように見えます。

円高にも関わらず、欧米から大勢の方々が来日し、カプセルホテルや漫画喫茶に行きたがっているそうです。
そして、男性はフィギュアを買い漁り、女性はゴスロリ系の服屋さんに行くそうです。
日本人から見ると、カプセルホテルや漫画喫茶の何がそんなに良いのか、さっぱり分かりませんが…。
外国から見ると、日本人がみんなオタクなのではないかと誤解を受けているような気がします。

私の絵が、『漫画みたいだ』と批判を受けることがありますが、実は私はコミックもアニメも全く見ません。それは、絵を見るのと、ストーリーを追うのを、分けたいからです。
だから、私は画集と小説は持ってますが、コミックは 一冊も持ってません。
もちろん、アニメのDVDも持っていません。
漫画とアニメを好んで見たのは、10歳までで、それ以後は小説を好んで読みました。

そんな私の作品が漫画っぽく見えるのは、かなり内面的な問題です。
私の画風が、極めて日本人っぽい事に気付いたのは、20歳の時です。
そこに気付いた時は、自分の傷口から流れ出た血液を見たような気がして、気持ち悪くなって、一週間は立ち直れなかったです。
でも、日本人の女の子は、白人に比べて、彫りが浅くて童顔な顔立ちなため、それを綺麗に描くには、線で描写し、平面的な着色で表現する方法が一番だと思います。
昔の日本画や浮世絵でも、そういった手法を取っています。
そのルックスにしろ、描画手法にしろ、紛れもなく日本人の遺伝子に刻まれた血です。
だから、私の作品は日本より海外で受けるかも知れないと、時々言われます。

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そんなことを考えていたら、自分の姿までアニメの登場人物に見えてきます。
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『シャキーンとした猫』
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