★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

中核市

江戸時代の面影が残る城下町に縁がある話

今年の正月は故郷の金沢ともう一つの故郷、盛岡で過ごしました。
ほとんど、大きな戦災・震災に逢っていない金沢と盛岡は、
そこかしこに江戸末期や明治時代の面影を残す城下町であるという共通点があります。
どちらも中心部では、江戸時代の地図が現代でも使えなくもないのが、凄いです。
私の人生は、何故か江戸時代の面影を残す城下町に縁があります。

下の写真は金沢城
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下の写真は盛岡城です。
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明治以降、金沢市と盛岡市はどちらも県庁所在地となり、城を中心に城下町の枠組みを壊さず、街作りが進まれていきました。

下の写真は、私も大好きな金沢の歓楽街、片町のスクランブル交差点です。
至近距離に金沢城があります。
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下の写真は盛岡の中心部、菜園のスクランブル交差点です。
盛岡城は、すぐ近くです。
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平成に入ると、金沢市と盛岡市はどちらも中核市という行政単位になり、その存在感を示します。
そして、歴史的建造物と、現代的な建造物が渾然一体になっていきます。

これが金沢の新しい顔、もてなしドームです。
とても現代的ですね。
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これが盛岡の新しい顔、マリオスです。
質実剛健な気質が伝わります。
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人生の大半を金沢市と盛岡市という城下町・県庁所在地・中核市の中心部に生活したのは貴重な経験だと思います。
おそらく人生のうちに、金沢市と盛岡市に両方に住民票を置いたことがあり、住み着いて、住民税も払納めていたことがある人は少ないでしょうね。

住んでみた感想は、金沢と盛岡も、武士や町人の文化が現代まで脈々と息づいているんだなぁと感じます。
どちらの市も道路が狭いのは難ですけどね。
それぞれの文化的嗜好の違いとしては、下の写真の例のように、金沢は江戸時代を残そうとする傾向があるのに対し、盛岡は明治時代を残そうとする傾向があることです。

例1.) 金沢の東茶屋街
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例2.) 盛岡の旧石井県令邸
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中核市の人・城下町の人

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金沢市から盛岡市に引っ越して、中核市暮らしは、合わせて15年めに突入しました。
私は、まさに中核市の人です。
しかも、金沢と盛岡のどちらも戦災を免れた、江戸時代末期、明治時代の面影が色濃く残る城下町なんですよね。
やはり、そんな環境は、私の作品に、無意識ながらに何かしらの影響を与えているのでしょうね。

中核市暮らし

よく考えてみると、金沢市から盛岡市には引っ越しましたが、どちらも中核市のため、中核市での暮らしが、もう15年近くなることに気付きました。
中心市街地の再開発が著しい金沢市と、郊外への開発に躍起になっている盛岡市と、その都市開発のベクトルは正反対です。
都市開発は、凄くセンスが問われる事業だと思います。
やはり、住民税を払っているのだから、都市開発の評価はきちんとした方が良いと思います。
なぜなら、私は同じ年収で金沢市から盛岡市へ、これまた同じ中核市という行政単位へ引っ越したのですが、住民税がほとんど同額だったからです。
同じ額面で納付するのなら、魅力的な都市開発している所が良いに決まってます。
私の個人的な見解ですが、少子高齢化の時代に、やみくもに郊外の開発ばかり躍起になっている盛岡市の都市開発は、いかがなものかと思っています。
高い住民税を払っているので、せめてこれ位のことは、言わせてもらいたいものです。

近年、金沢市の新しい顔になったJR金沢駅、“もてなしドーム”です。
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やはり近年、盛岡市の顔になった、複合ビル、“マリオス”です。
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街の顔

どこの街にも顔があります。
特に駅の近辺には、わざわざ遠くから来た人にも、目印となるような街の顔となるような建築物があります。
そこで、私が長年住んでいた、金沢市と盛岡市を見てみましょう。
どちらの街も、戦災に遭っていない城下町で、なおかつ中核市であるという共通点がありますね。
金沢市は繁華街と駅が2Kmほど、盛岡市は繁華街と駅が1Kmほど離れていて、その街の構造も似ています。

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JR金沢駅は改札口から出て来ると、初めて来た人は、その巨大なガラスのドームの建築物にギョッとするでしょう。
このガラスのドームは写真では収まりきれない程大きく、ドームの真下は地下道に続きます。
まさにインスタレーションのような、アートな建築物です。
この、現代と和が融合した“もてなしドーム”は、金沢が文化都市であることを雄弁に主張します。


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一方、盛岡は、駅から出ると背中に何か気配を感じ、振り返ると、何か巨大な黒っぽい建築が迫って来るように見えます。
これは“マリオス”というビルで、気配は凄いのですが、良く見ると、そんなに派手なデザインではないように見えます。
質実剛健な、街の雰囲気を反影してますね。


因みに私は、“もてなしドーム”も“マリオス”も、うんざりするほど何度も見ています。
道路が渋滞すると、見たくなくても見る羽目になってしまいますよ。

多分、金沢の“もてなしドーム”と、盛岡の“マリオス”を同じ記事で同時に説明したブログはないと思います。
今日は、日本初の画期的なブログ記事だと思います(笑)

高いな

いつも私のブログに登場するビル、マリオスから見た盛岡の市街地です。それにしても、高いなぁ。そして、思っているより高層建築が多いなぁという感じです。手前の薄いグリーンの平べったくて細長い建築物は、JR盛岡駅の新幹線ホームの屋根です。PCで見ている人は画像をクリックしましょう。画像が拡大しますよ。 DSCN0603

中核市お世話になっています

2008年4月1日より盛岡市は、中核市に移行したそうです。私は盛岡に引っ越す前は、中核市である金沢に長年住んでいたので、中核市には不思議と縁があります。よく考えてみると、自分の人生のを振り返って、大都会にも、極端な過疎地にも住んだ記憶は、ないですね。中核市は、他の市と違う所は、福祉、衛生、都市計画を都道府県から移譲されるそうです。一般的に、日本語として、どこまでの都市の規模を田舎というか、どこまでを都会というか曖昧です。最近の、東京一挙集中の考え方で考えれば、東京以外は田舎になります。でも、東京でも23区以外では、決して都会と言えない場所もあります。だから、目安として政令指定都市からが都会で、中核市が、『ちょっと都会』という事になりましょうか?そんな、『ちょっと都会』の中核市の住み心地は、地方でも全国チェーンの店が大体入っていて便利だという事ですね。あとは、金沢市は中核市になってから開発が進み、中核市になる前となった後では、大分街並みが個性的に変わったと思います。でも、中核市の制度というのは、都道府県の財政が厳しいので、『人口の多い市は自分達でやってくれ』と、市に丸投げしているような気もするのですが、いかがでしょうか? 9bf714d7.jpg観光都市、金沢の表玄関、JR金沢駅の駅舎です。ガラスのドームになっています。
2e4f308a.jpg盛岡市でひときわ高くそびえる、インテリジェントビルのマリオスです。一流企業の支店が数多く入居しています。
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