私は手先が不器用です。
それは、謙遜しているのではなくて、本当に手先が不器用なのです。
負け惜しみのように聞こえますが、手先の器用な日本人の中に居るので、私が際立って不器用に見えるのではないかと思ったりしています。
日本人って、絶対に手先が器用だと思います。

絵画作品なども、日本人の作品は本当に繊細な線を引いていたりしますが、その直後に海外の作家の作品を観ると、本当に大雑把に見えたりします。
電化製品や自動車などの工業製品も、日本製は故障知らずです。
毎日書かなければならない字も、中国語よりも複雑な漢字を書かなければなりません。  
食事というリラックスする時間も気が抜けません。
和食は箸という二本の細い棒で、全部済ませてしまいます。
汁物でも、スプーンやレンゲは使わないのがマナーです。

良きにつけ、悪しきにつけ、小手先の器用さを売り物にするのが日本人です。
そんな日本人の集団の中に居て、手先な不器用な私は、不器用さを売りにしていこうかと考えています。
背の低い白人や、音楽が苦手な黒人みたいなものですね。