六本木ヒルズの最上階、東京シティービューでクラシックカーの展示をしているという情報を掴み、行ってみました。
白洲次郎がイギリス留学中に乗っていたというベントレーや吉田茂 が乗っていたというロールスロイスなど、歴史的にも貴重な名車が勢揃いでした。

まずは、映画007でジェームス・ボンドの愛車として知られている、アストン・マーチンDB5です。

前からみると、こんな感じです。
車の色も映画と同じです。
うーん、美しい…。
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斜めから見ると、こんな感じです。
流麗なボディーです。
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後部はこんな感じです。
映画では、トランクルームの付け根から防弾用の鉄板がニョキッと出て、マシンガンの玉をカンカン跳ね返します。
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白洲次郎がイギリス留学中に乗っていたベントレーです。
クラシックカーと思って侮るなかれ、右手のマネキン人形と比べて分かる通り、結構大きな車です。
排気量が3000ccなので、現代の小型車より高性能でしょう。
この車を見て、白洲次郎ほどの男は、真の審美眼を持っていたんだと思いました。
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吉田 茂が乗っていた、ロールスロイスです。
説明書きには、麻生一族も使用していたと書いてあり、そんな事実に唸らせられます。
色々な批判の矢面に立つ麻生太郎総理大臣ですが、この車を見て、そもそも一般人の感覚で、総理の人間性を判断してはいけないといけないと納得させられました。
敗戦直後の昭和20年代に、ロールスロイスを所有していた日本人はどれだけ居たでしょうか?
麻生太郎総理大臣は、そんな一族の出身の方なのです。
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車というモノは、こんな風に、その所有者の人柄が偲ばれる所が面白いです。

また、この展示を見て、昨今の車離れの原因は、所得の問題だけでなく、ミニバンしか作っていないと言っても過言ではない、国内メーカーの体質にも問題があるのだと感じました。
多分、現代の国内メーカーのミニバンが、50年後にこんな展示に供されるとは考えにくいと感じたからです。
少子高齢化・核家族化で、人口が減少傾向なのに、その時代に逆行して、6〜8人乗りのミニバンばかり製造して、結果的にミニバンを独りで運転しているという現象が日常、常態化しています。
今、道路を見ると、右を見ても左を見ても、時代とは合わないミニバンばかり走っているという現象は何で起こったのでしょうかね?