★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

制作日記10・密かに

しばらく、制作日記を書いていなかったら、制作をしてないと思われてしいました。制作してなかった訳でなく、密かに仕上げに突入し、もはや写真では判別出来ない程、細かな違いに過ぎないので、制作日記にとして、取り上げなかったのです。仕上げは、更に色を塗り上げて、色ムラや雑だと思われる部分を、修正していきます。唯一写真で分かるのは、ミサイルの炎の違いですね。7b349332.jpgまずこれが、修正前の状態です。女の子の横を飛んでいるミサイルの炎が変な形をしています。
6dc03265.jpgこれが修正後です。ミサイルの炎らしくなりましたね。バックのピンク色で炎の形を修正していきます。炎そのものの色も、調節していきます。
この他にも、色々修正していますが、もはや、肉眼でないと分からないですね。完成の足音が、近付いている感じがします。

準備万端

いつも、3ヶ月先までしか人生設計を立てない無計画な私ですが、サマーソニックだけは、話は別です。サマーソニックは、毎年8月中旬に2日間開催されるロックフェスで、東京と大阪の2ヶ所で開催され、1日目と2日目とで、東京と大阪のアーティストが入れ替えになるシステムになっています。東京は、いつも千葉市の幕張メッセと千葉マリンスタジアムで開催されます。(何で東京なんでしょう?)そんな8月中旬のロックフェスのチケットを3月18日に、先行受け付けで購入し、ホテルも予約しました。準備万端です。なぜ、こんなに早く動くかというと、以前、サマーソニックのチケットやホテルに関して痛い思いをしているからです。忘れもしない、2006年のサマーソニックで、5月中旬の時点で、東京の2日通し券がソールドアウトになってしまいました。慌てて5月下旬に1日目と2日目の券をバラバラに購入しましたが、バラで買うと通し券より2千円程高くなってしまいます。そして、6月上旬に会場近くホテルを探しましたが、幕張のホテルは、どこも一杯です。私は、2001年から毎年サマーソニックに行っていましたが、2005年以前は、6月にチケットを購入し、7月初めにホテルを探しても間に合ったのです。この年は、おかげで、ディズニーランドがある舞浜に泊まる羽目になりました。だから、去年は2月に日程が発表されてすぐにホテルを予約し、4月にチケットを購入しました。今年は、更に早めに行動を起こし、3月にチケット購入とホテルの予約を同時にしました。私が今年、サマーソニックに行ったら通算8回目になります。もう、千葉マリンスタジアムの構造や売店まで、すっかり覚えてしまいました。今年は特にセックス・ピストルズが出演するので、楽しみにしてます。きっと、海浜幕張の駅は、モヒカンにピアスだらけのパンクな野郎共で、あふれかえるでしょう。1113db52.jpg

ストーン・ローゼズな日

TURNS INTO STONE

17日はストーン・ローゼズ(The Stone Roses)がしっくりはまる日でした。
その日の気分によって、聴ていて、しっくりするバンドは変わりますが、この日はストーン・ローゼズが、しっくり馴染みました。
ストーン・ローゼズは、元々大好きなバンドでしたが(1996年解散)、今聴くと、その偉大さが分かります。

まず、ベースのマニとドラムのレニのリズム隊が上手いのです。
私がグルーヴという言葉の意味を初めて理解したのは、この2人によって発せられる、音のうねりで理解したという程です。
特にマニのベースプレイが好きで、私の好きなベーシストの1人となっています。
ギターのジョン・スクワイアも、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジばりに弾きまくります。
ボーカルのイアン・ブラウンの歌は、調子っ外れと言われますが、バンドの後期には、その朗々とした歌声が、宗教的な呪文のような感じを帯びてきます。

私は初々しいファーストアルバムの頃よりも、それ以降の、バンドの中期(シングル、Fools Gold、One Love)から後期の方が好きです。
後期の頃は、バンドのメンバーの演奏力がアップしている上、存在そのものに、どこか悲壮感が漂う感じが好きです。
この悲壮感は、ビートルズの解散直前にもみられます。
]何で、大物バンドの末期には、悲壮感が漂うのでしょうか。

ストーン・ローゼズは、ファースト・アルバムのヒットの後、訴訟に巻き込まれ、5年程セカンドアルバムを出す事が出来ませんでした。
そんな事情が関係しているのでしょうか?

リアルタイムでは、ファーストアルバムとセカンドアルバムのインターバルが長すぎて、しびれを切らしてしまいましたが、もう解散して10年以上が経過して、そんな事は、どうでも 良くなりました。
その、インターバルのせいか、セカンドアルバムの評価が低いのですが、近頃はセカンドアルバムの方をよく聴きます。

ファーストアルバムは、ポップでカラフルな曲が並びますが、さすがに時代の波には勝てず、古臭く聴こえますが、セカンドの“セカンド・カミング”は、今聴いても古臭さを感じず、今でもリアルタイムで聴ける内容や音質になっています。
このアルバムは、ストーン・ローゼズによる、ビートルズのアビーロードとも言える作品で、彼らの確かな演奏力と解散直前の悲壮感が感じられる作品になっています。
何よりももレニとマニのグルーヴを感じ取れる最後の音源になっています。

私は、ストーン・ローゼズの解散後、元メンバーのライブ演奏をバラバラに聴きました。
1つは、イアン・ブラウンのソロで、もう1つは、現在プライマル・スクリームというバンドで、ベースを弾いているマニのベースを聴きました。
イアン・ブラウンは、やはり、宗教的な説得力のあるカリスマ性のあるシンガーでした。
マニに関してはプライマル・スクリームに加入以来、ストーン・ローゼズ時代よりもベース・プレイが派手になり、ライブ会場が、ベースの振動で破壊されるのではないかと思う位でしたでした。

そういえば、彼らのファッションで、重めのマッシュルームカットに、バギーパンツというシルエットは、最近のファッション雑誌でも見受けられるシルエットであり、時代が、ひと回りして彼らに戻った感じがします。

※この記事は2022年4月10日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。

Turns into stone
STONE ROSES

サンボマスターのライブ

私はこれまで、数多くのロックバンドのライブへ、足を運びました。サンボマスターは一度、ライブを体験したいバンドの一つでした。今まで、私の予定とサンボマスターのツアーのタイミングがすれ違って、行けませんでしたが、3月15日に盛岡Club Change Waveで、念願が叶いました。盛岡Club Change Waveは、大阪アメ村のCLUB DROPと同じ構造で、ステージの横に出入り口があるタイプです。ステージの横に出入り口があると、スピーカーの近くに行けて、大きな音が聴けるので、この構造のライブハウスが好きです。よくあるステージの真向かいに出入り口があるタイプのライブハウスは、かぶりつきの群集で、ステージやスピーカーから離れてしまう場合があります。実際私が居た場所は、巨大な4段組のスピーカーの前で、音の風圧も感じられる所でした。ライブに集まったお客さんは、男女半々の割合で、バンドの人気の男女比がバランスが取れている事が伺われました。会場は、ほぼ満員で、すぐに体がぶつかる位でした。ライブが始まると、モッシュやダイブなどは、なかったものの、物凄い熱狂な盛り上がりでした。こんな盛り上がったライブを目撃したのは、サマーソニックのELLEGARDEN以来です。狭い会場は熱狂で酸欠しそうでした。歌とギターの山口さんは、全身力一杯にシャウトするものですから、ぶっ続けで曲はできず、途中で喋りが入ります。『こうしないと、息が続かないんで』という事です。その喋りが福島訛りで、味わいがあります。山口さんの、小太りにメガネという、いでたちも相まって、どこかユーモラスです。でも、一旦歌い始めると、血管がぶちきれるかのようにシャウトします。山口さんの話によると、盛岡はツアーで、この1年の間に3回も来ていて、都内以外では一番やっている場所だそうです。だから、妙に盛岡の飲食店に詳しくて、笑えました。ライブそのものは、かなり長く、19時から22時まで、たっぷり3時間もやってくれました。CDに収録されている大部分の曲を演奏していて、山口さんが、『Change Waveの人からいい加減に早く終わらしてくれと言われた』と愚痴をこぼしていました。→続く59741675.jpg
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ファッション雑誌とロックとモデル達と

今日は、あえて制作をザボリ(制作は健康に悪いよ)、ファッション雑誌を5冊(CUTiE、mini、JILLE、SEDA、nadesico)を読破しました。しかも、かなり熟読しました。ギャンギャンけたたましいロックをBGMにしましてね。まあ、ロックはファッション雑誌を読む時のBGMとしては、非常に相性は良いと思います。雑誌ではモデルの鈴木亜美さん、亜耶さんの双子姉妹が破竹の勢いです。私が読んでいる雑誌の、お馴染みのモデルさんは、今宿麻美さん、アリスさん、宮本りえさんです。長年ファッション雑誌を読んでいると、入れ替わり立ち替わり、色んなモデルさんが登場しましたが、この3人は数年に渡り、コンスタントに雑誌に登場します。今宿麻美さんは、最近30歳になったばかりだとの事です。ストリート系のファッション雑誌のモデルで、30歳という年齢は、本当に健康管理を徹底しないとならないと思います。若いモデルさんがどんどん出てくるのに、何年もモデルとして同じポジションを取り続けるだけで偉大です。miniで連載中の『ASAMI&JUNKOおしゃれ番長が行く!!』は、雑誌の創刊した頃から続いていると記憶してます。その殆どを読んでいる私も、どうかしていると思いますがね。f71eebed.jpg
414b7b51.jpg雑誌を読んでいる時にかけたBGMは、MUSEのライブDVDです。MUSEは、ライブに定評のあるバンドで、このDVDも、ギャンギャンうるさいです。うるさい音楽に免疫がない方は、心して聴いて下さい。

何となく

何となく、だるい日でした。最近、風邪気味で、あまり体調が良くないようです。やはり、私は日本中を動き回る事によって、活力を得る人間なのかもしれません。今まで自分の事を旅人だとは、一度も思った事はありませんが、最近は『ひょっとしたら旅人?』と思う事があります。そんな私にピッタリなのがモバイルSuicaでの新幹線の指定席予約です。3月15日からスタートするという事で、タイミング良くviewカードを作った私は、あまりにの タイミングの良さに、ほくそ笑んでいます。 何だかJRの回し者みたいな文章になってしまいましたね。5058b130.jpg
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制作日記9・炎〜あなたがここにいてほしい

締め切りに追われて、慌てて制作していましたが、何とか形になってきました。今日、アトリエ彩園子で、大宮政郎先生に見てもらったところ、『前より良くなった』と仰ってくれました。しかし、バックのピンク色が、もう少し強い感じの方が、女の子が映えるというので、バックのピンク色を強い色に塗り直していきます。9f69af8b.jpg今日はアトリエに一番乗りで来ました。誰も居ないアトリエで、パチリと。
6919ec86.jpgミサイルの炎をどんどん小さくしていきます。
2e4fc88f.jpg逆光で申し訳ございませんが、ミサイルの炎は、ここまで小さくなってしまいました。ピンク色のバックも強い色に変更されています。

占いがハズれた日

私はおうし座で、めざましテレビの、『今日占いカウントダウン』で、一番良かった星座なのに、体調が悪くて最悪の日でした。大塚さんも、アヤパンも、ミナポンも、視聴者に、こんなかわいそうな人が居る事も忘れないでね。それにしても、お腹が痛いのは何ででしょう。前の晩に食べたラーメンに何か悪い物でも…。そんな訳で、今回はこれで失礼致します。586b56ca.jpg

ROXY MUSIC

THE THRILL OF IT ALL

ロキシー・ミュージックのヴィジュアル・ヒストリーDVD、“THE THRILL OF IT ALL”を観ました。
実はロキシー・ミュージック、特に中心メンバーのブライアン・フェリーには、芸術的に大きな影響を受けました。
音楽から芸術的影響を受けたという事は、妙だと思うかもしれません。
しかし、ロキシー・ミュージックの秀逸なヴィジュアルイメージが、芸術的影響を受けたと言えば分かると思います。

例えば、ロキシー・ミュージックのアルバムのジャケットは、美女達がポーズを決め、まるでファッション雑誌の1ページのようです。
写真の、DVDのアートワークを見ても私が影響を受けている事が分かると思います。
また、初期の頃の彼らの衣装を見ると、いかがわしいゲイバーに間違って入ったような感覚に陥ります。

そんな強烈なヴィジュアルイメージは、ブライアン・フェリーによる所が大きいと思います。
ブライアン・フェリーは大学で、ファイン・アートを学び、女子高で美術教師し、陶芸の個展も開いた生粋の芸術家です。

特に素晴らしいと思ったのは、彼が書いた“Re‐make/Re‐model”という曲です。
この曲は、現代芸術の基本理念である、『既製品をリメイクして、作品として、再提示する』という理論を歌にしてしまいました。
世界広しといえども、芸術論を歌にしてしまったのは、彼だけです。この、『既製品をリメイクして、作品として、再提示する』という方法は、アンディ・ウォホールなんかも、マリリン・モンローの写真をリメイクして、作品として提示している例で分かると思います。
廃品で作ったオブジェもこの理論で説明できます。

“Re‐make/Re‐model”が素晴らしいのは、理論だけでなく、聴いた事があるロックのフレーズを随所に散りばめられていて、リメイクを実践している所です。
この曲が収録されたロキシー・ミュージックのファーストアルバムは、私が大好きなアルバムです。DVDでも、前述の、いかがわしいゲイバーに間違って入ったような感覚に陥る衣装を着て演奏する、初期の映像が好きです。
そういった、いかがわしさが、このバンドには似合います。

余談ですが、私が洋服集めに奔走するようになったのは、彼らの影響です。

※この記事は2016年4月5日、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。

ヴィジュアル・ヒストリー 1972-1982 [DVD]
ロキシー・ミュージック
EMIミュージック・ジャパン
2008-01-30

制作日記8・お目パッチリ

連日に及ぶ制作で、私もいい加減ウンザリしてきました。元来一つの所にじっとしているのが苦手な質なので、どこか旅に出たくなってしまいます。しかし、締め切りは待ってくれません。 今回は、一番慎重を要する、顔の描き込みです。d69bff19.jpg主人公の女の子の瞳を慎重描き込み、睫毛もマスカラを入れたようにパッチリさせます。唇も明るいピンク色を入れ、唇の形も整えます。今までスッピンのようだったけど、急にお化粧したみたいですね。
2ccb17d3.jpg女の子がお化粧すると、不思議と画面もパッと明るくなります。
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『シャキーンとした猫』
2019年

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