4月20
4月19
2日連続、またもや『市』シリーズです。私は何故か金沢市や盛岡市など、戦災に逢わない、江戸・明治の面影を残す城下町ばかりに住んでいます。田舎ばかりに住んでいると突っ込まれるかもしれませんが、格好良く言うと『19世紀の面影を遺す街を巡っている』ということになりましょうか?今日は私が昨年まで、20年近く住んだ金沢市の街の印象を書きましょう。金沢市は城下町のため、中心部の道路が狭いです。でも平野部に街が拡がるので、建築物は極端に混みあわず、ゆったりした感じです。中心部には江戸時代からの用水路が、綺麗に残されており、それが街のアクセントになっています。高いビルの上から見ると、見渡す限りの黒い甍の波が見え、マンションより一軒家の普及率が高いことが伺われます。金沢市は雨が多いので、歩行や自転車、原付は使いにくく、車を使うことが多くなります。そのため、中心部の渋滞は深刻な状況になります。また、観光地なので路線バスだけでなく、観光バスも見うけられ、自家用車は路線バスや観光バスの間をスルリと通り抜けることになります。中心部は、ビルだらけですが、意外と高層な建築物は少くて、圧迫感がなく、平べったい印象を受けます。→続く
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4月18
2007年当時、NHK連続ドラマ『どんど晴れ』の舞台になっている盛岡市です。
どんな所だろうと思っている方も居ると思います。
昨年から、引っ越して1年経った実感を書こうと思います。
盛岡市は四方を山で囲まれる、いわゆる盆地です。
また戦時中、空襲を殆んど受けていない城下町で、江戸時代や明治時代の頃の区画を現代でも使用しております。
盆地と城下町という要素を併せ持つ持つと、自ずと中心部の敷地面積が狭くなってしまいます。だから、市内の中心部は上に伸びて行く一方です。
狭い敷地にビルを建てる結果、ペンシルビルが乱立することになります。
ペンシルビルの森の中に、狭い一方通行の道路が通るというのが、現代の盛岡市の風景になっています。
狭いペンシルビルに洋服屋さんなどのテナントが入るので、良く言えば『小さな、かわいいお店』が一杯あるように見えます。
また、盆地なので郊外に宅地を求めると、山の中になってしまいます。
車なら気になりませんが、車を持ってない人は坂道を歩かなくてはならなくなります。
坂道が嫌な人は坂のない中心部へ宅地を探すことになります。
しかし、元から狭い中心部には一軒家を建てる余裕はなく、マンションのニーズが高まり、乱立することになります。
すると、マンションとペンシルビルが渾然一体となった光景になります。
土地不足は深刻で、月極め駐車場まで機械式の立体駐車場になってしまいます。
簡潔にこの街の風景を説明するならば、『ペンシルビルとマンションの森』ということになるでしょうか?
この狭い凝縮感と圧迫感は、何となく巨大な船の上で生活している感覚に陥ってしまいます。
※この記事は2022年3月27日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。
トミーは以前、ブログで紹介したThe Whoの4枚目のアルバムで、1969年にリリースされました。
当時はまだ珍い2枚組でした。
ロックオペラと言う通り、ストーリーがあります。
簡単に言うと、三重苦の少年がピンボールのチャンピオンになっり、やがて人々の不評を買い没落していくという内容です。
このアルバムには深い病理が隠されています。
いじめや幼児虐待など考えるだけで、ぞっとする歌を歌っています。
1969年には、あらかたメッセージ性の強い曲は出回り尽くしていたと思いますが、リリースされた当時は皆ビックリしたと思います。
というか、何をやっているか理解出来なかった人が大部分だと思います。
でも、このアルバムは本国イギリス以上にアメリカで大ヒットしました。
The Whoは60年代半ば、イギリスでシングル中心に売れていましたが、ビートルズやローリング・ストーンズの後ろを行っていましたし、アメリカではセールスでは大苦戦を強いられました。
それはこのバンドの本質が、レコードではなくライブを中心に活動していた事に他なりません。
ライブは窓のガラスを割る程の爆音と、楽器を破壊する過激なパフォーマンスで有名でした。
当時、これ以上現代的なバンドはなかったはずです。
電気的に、必要以上に大きな音を出すバンドは戦前はなかっただろうし、楽器を破壊するパフォーマンスもなかっであろうと思われます。
それを実行するには、爆音を出す電気的技術と、同じ楽器を大量生産する技術など工業事情が影響します。
工業化があまり進んでいない時代は、皆生きていく事に精一杯で余計な事を考える余裕もないし不便な分、お互いに労って助け合ったりします。
しかし、工業化が進むと便利になり助け合う必要もないし、あれこれ余計な利己主義的な発想も浮かびます。
そんな中でいじめや幼児虐待などの深刻な問題を歌うトミーがリリースされました。
トミーが複雑な現代の病みを抱えるアメリカで受け入れられたのは分かる気がします。
トミーは1975年に映画化され、1993年にブロードウェイ・ミュージカル化されました。
1969年当時と比べ、 アジア諸国が工業化するなど、その病理は世界中に蔓延していきました。
人間に便利な文明社会が続く限り、トミーは永遠に普遍的なストーリーになりそうです。
※この記事は2015年10月26日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正を加えました。
4月16
近日、アルバムをリリースする、アヴリル・ラヴィーンですが、彼女はCDとライブでは違った印象がある所が、面白いと思ったので、書こうと思います。初めて彼女の曲を聴いた時に、非常に頭の良い娘に感じたので、CDを買って聴いたら期待通りの出来でした。それでその後、サマーソニックのライブで観た時、ステージに出てきたアヴリルは、カナダ人とは思えない程身長の低い子でした。何か、巨大なロックフェスに、北米の田舎の『ちびっこのど自慢大会』の子が紛れ込んだかのようでした。そして、その歌声が、CDで聴くより舌ったらずなロリータなボーカルでした。CDはプロトゥールズで修正したのか、本人が大人っぽい歌い方をしたのかは分かりませんが、私はステージで聴けるロリータなボーカルの方が気に入りました。ここでふと思ったことは、アヴリルみたいなルックスと、ロリータなボーカルであれば、日本やフランスだったらアイドルとして売り出していたと思います。それを正統派ロックシンガーとして、実像より大人な感じにアルバムをプロデュースしました。それは、北米の音楽マーケットが成熟していることと、本人のロッカーとしての気概があるからだと思います。→続く
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4月15
4月15
4月14
4月14
今回は私が今、注目している音楽スタイルを創った方の話です。
それはDJ SCREW (DJスクリュー)という方で、アメリカ南部のDJでチョップド・スクリュード・サウンドというテクニックの創始者です。
チョップド・スクリュード・サウンドとは一体どういうものかと言うと、簡単に言うと遅回しです。
そこにスクラッチなどを入れてトラックを作っていきます。
アナログ・レコードを遅く回転させるとBPMも遅くなるし、ピッチも低くなります。スクリューという名前は既にテクニックのことを指すようになっています。
南部系のヒップホップには時にスクリュー盤というものがありますが、何も知らないで買うとひどい目にあいます。必ず正規盤を買いましょう。
正規盤で飽きたらない方はスクリュー盤を買って下さい。
そして、DJ SCREWの曲はBPMが遅くて、非常にまったりしています。
寝る前に聴くと非常に心地好く眠れそうです。
ラップも、トラックも本当に遅回ししているようで、女性コーラスらしき声がやたら野太かったりします。
そこで、『自分でもスクリューできないか?』と思うのが人情です。
私は幸いアナログのターンテーブルを持っているので、それは簡単に出来ました。
パソコンでやってみると、意外と時間とがかかり、アナログでやる方が時間も手間もかからないと分かりました。
でも大抵、聴いてて脱力してしまうことが多く、DJ SCREWみたいに格好良くなりません。
当たり前ですね。
DJ SCREWは2000年に咳止めシロップの過量摂取で亡くなりました。
そのためか、彼の存在は伝説になりつつあります。
日本でも、そのうちチョップド・スクリュード・サウンドというテクニックを使ったヒット曲が出現する日も遠くないと思います。
※この記事は投稿当時の原文を損なわない程度に、2017年1月3日に修正致しました。
4月13
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