★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

2008年01月

自動車販売不振と郊外型ショッピングセンター


乗用車の国内で販売不振が続いています。
特に若者の車離れが深刻だそうです。
それを自動車会社は、若者の所得の低下が、原因であると説明していますが、それは大きな間違いです。

それは、以前に比べ若者は地方から大都市圏に移住して、車がなくても生活できる環境に居るからです。
大都市圏は月決め駐車場の料金も高いし、電車があれば、どこでも移動出来き、車が要らないからです。
地方で車を運転する事は、生きていく必然です。

以前、地方に住んでいて、今は東京に住んでいた女性に話を聞くと、車の運転が苦手なので、もう東京から離れた生活は考えられないと言っています。
確かに地方に順応している女の子は、車の運転そのものに適応している印象です。
自動車会社もそんな事はとっくに分かっていると思います。だけど、なぜそれを公言しないのでしょうかねぇ。

そうなると、車は地方ユーザーに便利な仕様になっていきます。
今、売れ線のミニバンは、大都市で運転するより、地方の郊外型ショッピングセンターに買い物に行くには、便利な車です。郊外型ショッピングセンターで大量の買い物した時は、ミニバンは、便利な車です。
でも、便利で実用的な道具でしかなく、夢も何もありません。

MGF

また、最近の車と同じように、郊外型ショッピングセンターも、どこか虚しい感じがします。
例えば、目上の方に郊外型ショッピングセンターからお歳暮を贈ると、何となく失礼に当たるような気がします。

イオンの郊外型ショッピングセンターのポスターには、『渋谷や原宿に負けない』と、キャチフレーズ書いてましたが、本社は千葉市なのですがねぇ。
渋谷区の会社なら納得するのですけど…。
『千葉市に負けない』じゃ駄目なのでしょうかねえ。

※この記事は2021年11月17日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。

スマスマのジェーン・バーキン

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1月28日放送のSMAP×SMAPのビストロスマップのコーナーで、ジェーン・バーキンが出演しました。

音楽雑誌などのゴシップに書いてありましたが、噂通りに本物のバーキンのバックはアクセサリーにハーモニカを付けたり、中も脱いだ靴下が無造作に入っていたりして無茶苦茶でした。
もう、眼鏡をかけたおばちゃんになったジェーン・バーキンは、どこまでも自然体でした。
眼鏡に無造作ヘアでラフな服、履き込んだコンバースのスニーカーの姿は、お洒落を通り越して、その人柄が偲ばせられました。

ボロボロの古いコンバースのスニーカーを自慢している姿に木村拓哉さんは、『ジェーン・バーキンだからこんな事が出来る』と叫んでいました。
全くキムタクさんの言う通りです。

老いた事を全く隠そうとしないジェーン・バーキンに逆にスカッとさせられました。
また、アバウトな人であるという噂も、噂通りでした。こんなにアバウトで、ラフで自然体の女性をセルジュ・ゲンズブールが愛したという理由も、なんとなく分かってきました。
しかし、注意しなければならないのは、あの年齢で、ラフな服装で貧相に見えず、オシャレに見えるのは、木村拓哉さんが言う通り、ジェーン・バーキンだからです。

素人のおばさんが真似すると、ただの貧相な所帯染みた感じになるので、やめておきましょう。

※この記事は2012年1月26に投稿当時の原文を損なわない程度に編集し致しました。

ロリータ・ゴー・ホーム
ジェーン・バーキン
USMジャパン
2011-05-11

MODS特集3:The Whoのモッズファッション

The Whoは、私自身がファンであるので、今までこのブログで散々述べてきたのですが、せっかくのMODS特集なので、また述べさせて頂きます。
これまで、音楽性ばかり述べさせて頂きましたが、今回はファッションに重きを置いたMODS特集なので、そのファッションについて語らせて頂きます。
元々彼らは、お洒落に無縁な長髪のバンド野郎でしたが、最初のマネージャーがMODだったため、彼らもMODSとして、売り出す事になったのです。
彼らは競いあって週一着のスーツを買って、ライブの度に楽器を破壊していたので、お金はスッカラカンだったそうです。

The Whoのメンバーで一番ダンディーな着こなしが出来ているのは、ボーカルのロジャー・ダルトリーでしょう。
それは、胸板が厚い体型のためジャケットを着ると格好良く見えるという要因があります。
また、ロジャーは、この頃はカーリーヘアのような天然パーマの髪を、毎日整髪料でまっすぐに伸ばしていたそうです。
The Whoの面々は、商業的ニュアンスでMODSファッションを着ていたので、その思い入れもなかったようで、流行が変わると、あっという間に他のファッションに変えてしまいます。

愛車、ボルボのスポーツカーの前でポーズを決める、ボーカルのロジャー・ダルトリーです。
襟が詰め襟状でジャケットの着丈も長めです。
まさにモッズファッションという感じです。
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楽屋でくつろぐ、ギタリストで、ソングライターのピート・タウンゼントです。
黒のジャケットに白いベストにピンクのシャツを着ています。
真っ白い、パンツがまぶしいです。
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ファーのコートを着ている、ベースのジョン・エントウィッスルです。
コートの中には、オレンジ色と緑色のアシンメトリーに仕立てたジャケットを着ています。
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やはり、ファーのコートを着たドラムのキース・ムーンです。
コートの下には赤いストライプのジャケットと真っ赤なシャツを着ています。
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※執筆者注;2012年11月26日に、原文を損なわないような文章の編集と写真の編集を加えました。本文の写真は下記のCD、“A Quick One”より抜粋しました。

ア・クイック・ワン~コレクターズ・エディション(紙ジャケット仕様)
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MODS特集2:モッズコートのモッズって何?

モッズコートが流行っている機会にモッズとは何かを考えてみましょう。
モッズ(MODS)とは、“Moderns”の略です。
まあ、直訳すると“今風の人達”という事でしょうか。
現在では50年代後半から65年頃までのイギリスのストリートファッションの事を言います。

その風俗は映画、『さらば青春の光』に描かれています。
この映画は、元々ロックバンド、The Whoのアルバム、『四重人格』を基に作られた映画で、一度観ただけでモッズ達がどんな人達か分かります。
興味ある方はご覧下さい。

そこで出てくる人物は、細身で着丈の長い3釦スーツにモッズコート、ベスパというスクーターが必須アイテムになります。
もちろん現在では、そこまで完璧なモッズファッションのイギリス人も居ませんし、日本人にも一部のマニアだけが、そういったファッションをしています。

また、こういったストリートファッションは、音楽に直接結びつき、先ほど紹介したThe WhoやSmall Facesはステージ衣装かモッズファッションである事が有名です。
彼らの演奏がモッズ達が好きなR&Bをベースにしたロックを演奏したのでモッズ達から強い支持を得ました。そして、音楽とファッションをパッケージにして、商業的に売り出されました。

Mods

ここで、モッズファッションの正しい着こなしを伝授します。
この写真ではモッズスーツの上にモッズコートを羽織っています。
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これは、目チカチカするような、ストライプのモッズスーツです。
ご覧のように超タイトです。メタボの人は着れませんねぇ。そういう私も毎日体重計って体型維持してます。
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パンツの裾はギリギリまで絞り込められています。
そんな足元を、チェルシーブーツで引き締めます。

MODS特集1.:モッズコート現象

フレッドペリーでモッズコートを買いました。
何でも、一昨日入荷したばかりの春の新作だとの事です。
去年の秋から女の子の間で、モッズコートの流行に火が付き、今や街を出るとモッズコートの女の子ばかりです。
お店の人に聞くと、フレッドペリーでは今までレディースのラインではモッズコートを出していたけど、メンズではこの春やっとモッズコートが出たという事です。
元来、モッズコートは、メンズのファッションアイテムです。
元々は、軍用のパーカーなので、どうしても男性的イメージがついてまわります。
軍用なので、それを着る事は『戦闘体制』を意味します。
しかし、もはやモッズコートは、メンズのファッションアイテムではなくなっています。
女の子の間で、こんなに流行っているのに、男性で着ている人は殆んど居ません。
逆に女の子のファッションアイテム化して、男性が着る事が、気恥ずかしくなっているのが現状です。
言わば男女の逆転現象が起こっているのです。
もちろん、今までメンズのファッションアイテムと思われていたモッズコートを女の子が着る事に面白みがある事は分かります。
確かに男性がモッズコートを着てても、ちっとも面白みはありません。

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今まで男性の職場と考えられていた職場に女性が進出して久しいです。
最近は女性が元気で、男性が元気がないように思えるのは私だけでしょうか?
日本では、女性の意識がどんどん外へ向かっているのに対し、男性はオタク化して意識が内に向かっています。
それは、若年層で顕著です。
若年女性は、一旦妊娠して出産すると、暫くは意識を内に持っていかざるを得ないです。
若年女性は妊娠、出産という壁があるからこそ、それまでの間にアクティブに意識を外に持って行こうとするのでしょう。
男性は妊娠も出産もないし、母乳を与える事も出来ないので、そういった壁がありません。
その違いが行動に現れるのだと思います。
そんな若い女性達の妊娠、出産までのアクティブな『戦闘体制』をモッズコートが表現しているように私は思えるのです。

エディ&ザ・ホット・ロッズ

Teenage Depression

最近、『今、どんなCDにハマっていますか?』と聞かれて、答えに窮しました。
何せ、『エディ&ザ・ホット・ロッズにハマってますよ』と答えたら、『何ですかそれ?』と言われそうだからです。
ロックファンを自認する人でも、エディ&ザ・ホット・ロッズを知っている人は少ないでしょう。

この、こめかみに銃を向けている、無茶苦茶危険な香りのするジャケットは、エディー&ザ・ホット・ロッズのファーストアルバム、"Teenage Depression"です。
また、ボーナストラックとして、同時期にリリースしたEP、“Live At The Marquee”からの音源も収録されています。

バンドそのものの音は、そのバンド名のように、軽快なエンジン音のような音を出すバンドです。
それも、シンプルなロックンロールです。

注目すべきは、このアルバムのリリースが1976年10月である事です。
ダムドのファーストアルバムより4ヶ月早く、セックス・ピストルズのアルバムより1年も早いのです。
エディ&ザ・ホット・ロッズは、厳密にはパンクではありませんが、シンプルなロックンロールというスタイルでは、パンクに近い音楽性を持っています。

ダムドと言えば、ダムドのファーストアルバムに間違って、エディ&ザ・ホット・ロッズのメンバーの写真をプリントされるという、レーベル側の作戦に駆り出されています。
後にエディー&ザ・ホット・ロッズのメンバーがダムドに移ったりしているので、この2つのバンドは仲が良かったのでしょう。

このアルバムを聴いて、個人的に好感を持ったのはThe Whoの“The Kids Are Alright”をカバーしている事です。
The Whoのファンとしては嬉しい限りですし原曲より、はつらつとした演奏を聴かせてくれます。
また、ゼムの曲で、パティースミスもカバーした“Gloria”もカバーしています。
このような曲をカバーをするなど、基本的にロックンロールバンドであって、アンチ・ロック的なパンクとは、そのアティチュードが違いますが、パンクよりも早く時代の空気を読み取った先見性は素晴らしいと思います。

この記事は、投稿当時の原文を損なわない程度に2016年10月15日に修正を致しました。

Teenage Depression
Eddie & The Hot Rods
Captain Oi!
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散り去った朱

私は三島由紀夫の小説が好きです。その独自の美的感覚に14歳の私は打ちのめされました。それはまるで、思春期の熱病のように私を襲い、そして去って行きました。『これこそが芸術なんだ』、と人生において初めて芸術について考えさせられました。三島由紀夫の小説を色彩に例えるなら、『朱色』でしょう。それだけ、『和』な耽美的美しさを、その文章から感じます。特に好きな小説は、『仮面の告白』と『憂国』ですね。『仮面の告白』は、『永いあいだ、私は自分が生まれたときの光景を見たことがあると言い張っていた』という出だしの一行からもうノックアウトされました。そして、その出だしから、同姓愛という異質の愛について綴られていきます。また、『憂国』の艶かしい性的描写と散り去る美しさは、禁断の美に感じました。しかし、この『憂国』は紛れもない傑作であると思ったものの、強いナショナリズムを感じ、三島由紀夫という熱病から醒めるきっかけになってしまいました。『憂国』は二・二六事件の事件当事者となった青年将校の一人を描いた小説ですが、最後に将校と妻が自決していく様子が破滅の美学のように描かれています。→続くe5251b14.jpg
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暖かい日に雪

朝起きてカーテンを開けてびっくり。吹雪でした。でも、気温はそんなに低くないんですよ。盛岡の辺りの冬は、『晴れの日は寒く、雪の日は暖かい』という分かりにくい気象現象です。具体的に言うと、最低気温が氷点下10℃の日は晴れてて、最低気温が氷点下1℃の日は雪になります。ちなみに今日は最低気温は氷点下1℃でした。晴れた日は、いわゆる放射冷却現象が発生するため冷え込むのです。今日のような雪道の運転は気を付けなければいけませんね。5b554eb2.jpg

将来に対するぼんやりとした不安

リーマンショック

芥川龍之介が遺書に、『将来に対するぼんやりとした不安』という言葉を、したためて自殺した事は有名ですが、今は世界中の人が、『将来に対するぼんやりとした不安』、を感じている筈です。

昨年下半期からサブプライムローンの問題や、原油価格や金属価格の高騰が続き、ドルの信用の失墜で、空前ドル安に陥ってます。
今年に入り、日本株の売りが進んで連日の株安が続き、とうとう世界同時株安に陥ってしまいました。今年は、世界中で不況が発生し、かつ原油、金属、麦などの原材料の価格が高騰して物価高になる、スタグフレーションになってしまいそうです。

私は昨年末から、あえて静観していて、Blogにも無邪気な文章を書いていましたが、さすがに世界同時株安はまずいと思いました。
このままでは、最悪の場合は、いつ紛争や戦争が起こってもおかしくありません。

この、世界同時株安は、最新のニュースでは、中国が原因と分かってきているようです。
中国の経済は、明らかに実態より過大に評価されたバブル経済だと思っていたので、やっぱりそうだったのかと思ってしまいます。

今年に入ってまだ、3週間しか経ってないのに、今年に入り中小企業の倒産が頻発しているそうです。それは、決して誰でも他人事とは言えません。

2008年は、911のテロ事件のように、'00年代のターニングポイントになると思います。経済市場の激変と世界同時株安、原油高、アメリカ大統領選挙で、2008年末には2010年代社会のプロトタイプが、見えてきそうな気がします。

※この記事は2022年5月5日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。

風邪気味です

実はここ数日、風邪気味です。ここ数日のブログの文章が短いのは、そのためです。昨日のナルシスト写真は、のど飴舐めながら、撮りました。多分、日帰りで渋谷へ行ったりするなど、無茶したからでしょう。今日も朝起て一番に、『だるい』って思いましたからね。そんな中で最近よく観ているDVDは“ROCK OF WONDER”です。これは3年前、私が金沢市に住んでいる時に買ったDVDです。→続くde6738cd.jpg
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