★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

2008年04月

ついに来ました

東京の画材屋さん、ウエマツ画材店に、Eメールで注文していた岩絵の具が届きました。見ての通り、凄いカラフルです。何よりも注文した翌日に届くというフットワークの軽さは素晴らしいです。このウエマツ画材店は日本画をやっている人達の中では、有名な画材屋さんです。絵をやらない人でも渋谷駅界隈を歩く人は看板を一度は見たことあるはずです。渋谷駅の宮益坂口の交差点の向こうに13500色という謎の看板を見たことがあると思います。あそこの看板の店が、ウエマツ画材店なのです。もし、日本画をやりたいけど、店に行くのが面倒だという方が居ましたら、ウエマツ画材店に電話してカタログを取り寄せてEメールで注文しましょう。代引きで、自宅まで届けてくれますよ。f54b9ae6.jpg
マスターズ大東京展(4月27日〜5月3日:千代田区有楽町、東京交通会館2F)に、『パーティーの前日に…』出展!!

何げなく見付けた彫刻

JR盛岡駅西口にある県民情報交流センター・アイーナの中で奈良美智さんの彫刻、『もりおかわんこ』を見付ました。とても気に入りましたので、写真をアップしておきます。奈良美智さんは、最近のアーティストとしては珍しく、絵画というジャンルにこだわりがあります。絵画の他にインスタレーション作品も観た事もありますが、彫刻作品もあるとは思いませんでした。

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マスターズ大東京展、4月27日〜5月3日(10時〜17時)千代田区有楽町、東京交通会館2F)に、私の新作『パーティーの前日に…』出展!!

書ンタなドローイングの真実

17日は、アトリエ彩園子の日でした。そこで、大宮政郎先生に、13日に多摩美大美術館で観た、書ンタなドローイングの真実を聞きました。私は大宮政郎先生が、1960年に制作した『書ンタなドローイング』の作品群が、イヴ・クラインの影響を受けていると思ったからです。しかし、聞いてみると、イヴ・クラインの動向については、1960年当時の日本では、ほとんど掴みきれて なかったとの事です。むしろ、1962年にイヴ・クラインが他界して以降、回顧展で、全容を知る事になったとの事です。だから、影響を受けたというより、同じ時代に生きて、同じ空気を吸っているうちに、似たようなバイブレーションを感じる作品を制作していた事になります。それは、非常に興味深い事象です。なぜ、そんな事が起こるか未だ謎です。大衆の深層心理のなせる技ではないでしょうか?14a35c01.jpg

受賞報告

第14回マスターズ大東京展で、私の作品『パーティーの前日に…』が、フレンドリー賞を受賞致しました。苦労した甲斐がありました。賞を受賞しましたけど、フレンドリー賞なる賞はどんな賞であるか分かりません。絵の内容がフレンドリーなのか、私のキャラがフレンドリーなのか、それとも友情賞であるのかは、授賞式へ行ってみないと分かりません。乞うご期待と言った所でしょうか?第14回マスターズ大東京展は、4月27日〜5月3日(10時〜17時)千代田区有楽町の東京交通会館2階で開催される予定です。780458ff.jpg

外骨という人がいた!

赤瀬川原平さんの、『学術小説 外骨という人がいた!』を読みました。宮武外骨とは、実在の人間で『外骨』も本名です。明治の後半、『滑稽新聞』という皮肉やジョークに満ち溢れた雑誌を刊行した方です。あまりの内容で、外骨は取り締まりを受け、服役しますが、それにも屈せず雑誌を刊行し続けるチャレンジャーでした。その宮武外骨について、架空の美術学校の講義室で、赤瀬川原平先生が講義するという形式を取っています。だから、半分ノンフィクションで半分フィクションです。赤瀬川先生は、どんどん図に乗って講義を武道館でやるようになり、しかも金色の運転手付きのキャデラックで、送迎まで受けるようになります。しかも、その運転手は郷ひろみだと言うのだから、図に乗り過ぎです。(勿論フィクションです)途中、赤瀬川先生自身が、宮武外骨の遺品であった眼鏡と羽織袴を身に付けて、外骨になりきって写真撮影するというパフォーマンスも見せています。表紙の写真は、その時の物です。最後は、故人である宮武外骨と、赤瀬川源平先生の対談で終わっています。実にシュールです。宮武外骨も凄いですが、赤瀬川原平も凄いです。さすが、芥川賞受賞作家です。この本は、アナーキーな宮武外骨と、前衛的な赤瀬川原平先生の個性が渾然一体となったシュールな本です。bce9a90d.jpg

ホテルと人の習性

私はホテルが大好きです。ホテルに泊まる事は、日常と非日常を切り離してくれる素敵な体験です。ホテルに泊まると、電話1本で、従業員は使用人の如く、様々なサービスをしてくれます。(もちろん頼む度に、お金はかかりますがね)優秀なホテルマンは、朝食を食べにレストランに押し寄せた、様々な国の人達に、英語、スペイン語、中国語を駆使して、さばいて行きます。1人で一体、何ヶ国語を喋れるのかと思ってしまいます。ホテルマン格好良過ぎです。ee7e895f.jpg私がホテルで楽しみにしているのが、この泡風呂作りです。これは、ちょっとやり過ぎました。泡がバスタブからはみ出しています。でも、お湯はバスタブの半分しか入ってないのですがね。
10f637c1.jpgこれは、一晩寝た後のベッドの写真です。私には、『ホテルの部屋をいかに綺麗に使用するか』という永遠のテーマがあり、ベッドは使用後に、自分でベッド・メイキングします。でも、多少シーツに皺が寄って悔しい思いをしますがね。この日は結構、上手くいきました。部屋を綺麗に使うという事に関しては、もはや芸術的領域で、床の絨毯にコロコロをかけて、髪の毛一本も残さない時もあります。(コロコロ持参)掃除の人は、『果たして、この人は本当に泊まったのか』と思う事でしょう。でも、連泊の際に、掃除の人に、私のそんな習性に気付いたのか、ベッドカバーを持ち去られてしまう時があります。そんな時は、『掃除の人に、ベッドカバーを持って行かれた』と悲しい思いをします。
d3370f2b.jpg今回、利用したホテルは、セルリアンタワー東急ホテルです。渋谷でひときわ高い、40階建ての高層ビルです。このホテルと、恵比寿のウエスティンホテル東京が私の常宿です。それは、私が東京で行動する時は、渋谷近辺を、うろつく事が多いからです。

多摩美大美術館に行ってきました

私の絵の師匠、大宮政郎先生が、多摩美大美術館で『書ンタなドローイング』という作品展があるので、以前から、『ボクは絶対に行きますよ』と宣言した手前、多摩美大美術館に行ってきました。新宿から、京王線準特急で調布まで行って、調布から京王相模原線の急行に乗り換えて一路、多摩センター駅に向かいます。電車は、どんどん山の中に入り、いかにも新興住宅地のような風景になっていきます。多摩センター駅中央口から、道路に出て真っ直ぐ向こうに、パルテノン多摩という大きな建築物がそびえ立っています。いかにも、パルテノン神殿からデザインをパクった感じの公共施設です。その間に三越デパートや京王プラザホテルなどの商業施設が並んでいます。やたら、若い夫婦と子供がたくさん居たので、多摩市では少子化は進んでないのかと思ったら、三越デパートと京王プラザホテルの反対側に、遊園地へと向かう道路を発見しました。その遊園の看板を見ると、サンリオピューロランドである事が分かりました。子供や、若い夫婦が多い事に納得しました。決して多摩市だけが、少子化から逃れられていた訳ではなかったのです。そして、そのサンリオピューロランドの入り口の隣に、多摩美大美術館があったのです。多摩美大美術館は、3階建てで、2階に展示室が2つ、3階に展示室が2つあり、計4つの展示室から構成され、美術館としては、やや小じんまりとした佇まいです。2階の展示室には、ベン・シャーンの版画とドローイングが展示されています。特にベン・シャーンのドローイングは、生命力に満ち溢れ、素晴らしい限りです。大宮政郎先生の『書ンタなドローイング』は、3階の展示室に展示されていました。『書ンタなドローイング』は、B1サイズの分厚い和紙に、黒い絵の具で描かれた抽象的なドローイング作品を額装せず、そのまま紙をダイレクトに展示していました。その作品群は、大宮先生自らが影響を自認する、イヴ・クライン(1928〜1962)の影響を色濃く感じました。イヴ・クラインは、1960年前後に、アクションペインティングの寵児として登場しました。青い抽象画を数多く制作し、遂にはバンドの演奏をバックに、アクションペインティングのライブペインティングを催し、青い絵の具で、人拓をとるというショッキングなパフォーマンスも見せています。→続く。9c463d80.jpg写真は、サンリオピューロランドの入り口です。
867b8a45.jpgこれが、多摩美大美術館です。
58163fa7.jpgこれが、書ンタなドローイングの1枚です。
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イタリアンを食べに行きました。

イタリアンを食べに行きました。なぜかと言うと、県庁所在地たるものは、フレンチ、イタリアン、スパニッシュの3国のレストランは揃ってなければいけないという持論があるからです。盛岡も、この3国のレストランがなかったら中核市失格です。以前住んでいた金沢もフレンチ、イタリアン、スパニッシュが揃っていたので、食べに行きました。私は盛岡のフレンチとスパニッシュは制覇したので、今度はイタリアンです。(スパニッシュは、以前ブログで紹介しましたが、フレンチは、ブログ開設前に行ったので、まだ紹介してません)イタリアンと言ってもパスタ屋さんや、ピザ屋さんではなく、コース料理を出してくれるような店の事を言います。私が行ったのは、盛岡市中央通2丁目の『アランチャ』です。ペンシルビルの一階にある店ですが、たなびくイタリアの国旗で、すぐ分かります。今回頼んだのは、『春のコース』というコースでしたかね。イタリアンとしては、全体的 にあっさりとした感じでした。調子に乗って、コースの他にカルパッチョとピザとカルボナーラを追加注文してしまいました。私は実は、カルパッチョとカルボナーラには、目がないのです。カルボナーラは、店によって、コッテリした味も多いですが、ここの店は、他のメニューと同じように、あっさりとした味でした。この店のカルパッチョは強烈で、あらゆる香辛料たっぷり使っているといった感じです。最後のデザートは、予想より量が多くて、追加注文した事を後悔しました。ティラミスなど、3種のスイーツが所狭しと並んでいます。この店の最大のポイントは、値段が比較的安めである事です。まあ、総じて言うとリーズナブルであっさりしたイタリアンですかね。イタリアンと言ったらオリーブオイルとチーズでこってりな店もありますが、この店はその対極にあると言えます。デザートが充実しているので、甘党の方は気に入ると思います。DSCN0652

いつまでやるんですか?

1年以上1日の休みもなく続いている、このブログですが、ブログを読んでいる方から最近、『いつまで続けるんですか?』と聞かれました。はっきり言うと分からないです。毎日、黙々と翌日のブログを書くだけです。以前にも述べましたが、人生設計は、3ヶ月先しか考えてないので、ブログにしても、しかりです。言わば、人生の自転車操業ですね。基本的に、『今が良ければ、それで良し』の考え方です。ただ、このブログは、朝シャワーを浴びて、髪が生乾きになるまでの間に書いているので、そんなに『書かなければ…』と焦って書いている訳ではありません。ブログのネタも血眼になってネタ探ししている訳でなく、その日の気分で書きますね。人間は過去もなく、未来もなく、あるのは、ただ今のみです。そして、人には伝えなければいけないメッセージがあります。そのメッセージを作品で表現する事が芸術家の使命です。私は今まで、そんな生き方をしていきました。アイーナ

新作の構想2枚

現在、新作の構想が2枚分あります。1枚は、岩絵の具を使った日本画作品です。なぜ、岩絵の具かと思われる方も居ると思いますが、私は数年前までは、メインの画材として、岩絵の具を使っていまして、暫く使わないうちに、またやりたくなったのです。絵の題材は、去年描いた『なまいきdoll』に続く、『doll』シリーズで、人形を描く予定です。既にアトリエ彩園子で、下絵に着手していまして、現在岩絵の具の手配をしている所です。もう1枚はいつもの、アクリル絵の具で描いている女の子シリーズですが、今回は少しひねりを加えようかと考えています。こちらは、まだ制作に入っていませんが、題材は決まっています。やはり、絵の制作も油絵の具や岩絵の具、アクリル絵の具など、1つの画材に固執する事なく、縦横無尽に使える事が良いと思います。それは、普通自動車免許があれば、軽自動車から、スポーツカーや小型トラックまで運転できる事に似ています。日本画、洋画、具象画、抽象画のカテゴリー分けもあまり好みません。画材や表現法ではなく、何を伝えたいのかが重要なのです。だから私は、『どんな絵を描くんですか?油絵ですか?』と聞かれたら、『画材はこだわりません』と答えます。d81311ec.jpg写真は、『なまいきdoll』
12143a8d.jpg『パーティーの前日に…』
気まぐれギャラリー
『シャキーンとした猫』
2019年

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