★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

2008年05月

デッサン

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私は、デッサンが苦手です。
それは私が、絵の具をいじっているうちに、自然と絵を完成させてしまうタイプだからです。

その傾向は、絵を始めた当初から顕著で、現在でも油彩、水彩、日本画など、どんな絵の具でも、化学実験のように、こねくり回して絵を完成させてしまいます。

それでも、絵画の制作には、デッサン力が不可欠です。
デッサンは、全くもって、絵画制作の基礎になる能力です。

私は、デッサン力を身に付けるため、4年間、毎日クロッキーを続けていた時がありました。それが、デッサン力アップに繋がって、作品のクオリティがアップしました。

デッサンに関しては、車の運転のように、自分の腕を過信しない方が良いと思います。
常に謙虚にデッサンと向き合う事によって、慎重になるからです。

だから、いつも私は、『デッサンが苦手』と言い続けると思います。

最近は、作品の制作前に、デッサンによるエスキースを完璧に制作するようになり、エスキースも完成品として鑑賞に耐えられるようになりました。

写真は、女の子の存在が際立つ、『スイーツはいかが』のエスキースです。

まだ試運転中です

現在、数年振りに日本画画材を使った作品を制作中です。洋画と日本画の画材の違いは、洋画はチューブ入りの絵の具を、パレットで水や油で溶きます。それに対し、日本画はパウダー状の岩絵の具を絵皿の上で、膠水で溶きます。また、最大の違いは、洋画は、絵をイーゼルに立て掛けて描きますが、日本画は、寝かせて平らにして描きます。それは、岩絵の具が、パウダー状なので、立て掛けてしまうと、パラパラ床に、こぼれてしまうからです。また、洋画の絵の具は全部チューブ入りですが、岩絵の具は、瓶に入っています。(チューブ入りの日本画画材もあります)そんな違いがあるので、日本画の制作の方が散らかってしまう感じ になってしまいます。そんな感じで、まだ日本画制作は、試運転中といった感じです。まだ借りたばかりの車の、アクセルやブレーキの効きやハンドルの取り回しを確認している感じです。acfb15a5.jpg

調布の不発弾処理のニュースを見て

昨日、東京都の調布市で、不発弾の撤去作業が陸上自衛隊の不発弾処理隊によって実施されました。周辺500mの住民、約1万6000人に、避難命令が出て、小中学校などに避難のですから大騒ぎです。付近の住宅は、もぬけの殻、コンビニまでも臨時休業です。不発弾は米国製ということで、第二次世界大戦の空襲で落下したものなのでしょう。私が生まれた時には、日本は既に経済大国になっていたので、子供の頃から、溢れかえる車や、テレビなどの発達したマスコミ、スーパーに大量の食品が並ぶ光景は日常的でした。日常的というか、当たり前の光景ですね。でも、60年以上前に日本が、第二次世界大戦に参戦し、一般市民も、悲惨な空襲に苦しめられた事は、映像や文書で見て、頭で分かってはいますが、なかなかピンとこないものです。でも、こんな風に不発弾が発見されると、『やっぱり、そうだったのか…』と納得してしまいます。なぜピンと来ないのかと言いますと、戦時中、戦前の日本人と現代の日本人と着るものだけでなく、顔立ちも今の日本人と異なると感じるためです。写真や映像を見ると、どこか遠い東洋の国の出来事のように感じてしまいます。極端な例ですが、ギャル系のような風貌の日本人は、当時は存在しなかった事が、その例です。忠犬ハチ公も、まさか将来、渋谷駅にギャル系の女の子達が大挙出現するとは思わなかったでしょう。また、当時の男性が皆、同じ髪型をしている事も現代の感覚からすると、違和感を覚えます。戦前の日本人に、ジャニーズのメンバーのヘアスタイルを見て、どう思うか聞いてみたいものです。昔の日本の写真や映像を見て、現代の日本人と同じ感覚で見る事が出来るのは、大体60年代後半頃からのように思います。その頃から、建築物が高層化し始め、人々の服装が多様化して、現代の日本に近い感覚になっているせいかも知れません。でも、戦前及び戦時中の日本人の頑張りがあるからこそ、今の日本があるのだと思います。最近は、経済成長しきって、頭打ちですけどね。

English Rose

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CDを探しに、物置へ行った時、そのジャケットのパワーにビックリした一枚です。

Fleetwood Mac(フリートウット・マック)の“English Rose”です。
そのパワーに何のCDを探しているか忘れた位です。
とにかく、このジャケット、見て下さい。

音は後のフリートウット・マックからは、想像もつかないブルースロックです。
このアルバムでは、“Black Magic Woman”(ブラック・マジック・ウーマン)という曲が有名です。

五月晴れ

5月16日は気持ちよい五月晴れの1日でした。

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暑くもなく、寒くもない、晴れ渡った日が、いつまでも続けば良いと思うのですけどね…。

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パソコンで見ている人は、写真をクリックしてみましょう。写真が拡大しますよ。(携帯電話では出来ないので、あしからず)

先祖返りの現象

今、教育現場で不登校や学級崩壊、モンスターペアレントなどの問題が生じています。私は、それは『先祖返りの現象』と捉えています。明治から、昭和初期の日本は、義務教育は初頭教育の6年だけで、その義務教育の期間中も、『おしん』のように丁稚奉公に出されたり、農作業に駆り出されたりして充分な教育を受けてない人居た位です。それを中等教育まで拡大させて、徹底させ、高等学校へ進学させる事も常識のようになってしまいました。そこで生じるのは、先祖が充分な教育を受けていない人の子孫たちに、軋轢が生じます。DNAには、不思議と先祖が学習した事が、子孫に受け継がれます。先祖が高学歴の場合は、子孫も高学歴のパターンが多いです。DNAとは、何と因果なものでしょう!先祖が充分な教育を受けていない場合、負の連鎖で、学力が身に付かず『教育を受ける』事に適応障害を起こしてしまいます。そこで、上記のような教育問題を引き起こしてしまいます。それは、先祖が、教育を受けられなかった悲しい記憶から起こされる、『先祖返り』の現象のように見えます。(もちろん例外もあります)直接的な例では、現代でも、中卒の親から、東京大学や京都大学に進学するような学力が高い子が生まれる可能性が低い事で分かると思います。でも、あまり先祖返りが、進み過ぎると、日本人の教育水準が昭和初期のレベルに退化しそうなので、それを防がなければなりません。実は教育とは、放っておいても高度な知識や教養を身に付ける一群が対象なのではなく、放っておいたら、先祖返りしてしまう子供達を対象にして、DNAをレベルアップさせる事のように思うのです。

エルビス・'68・カムバック・スペシャル

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最近、小泉純一郎さんのように、エルビス・プレスリーの話ばかりで申し訳ないですが、この“エルビス・'68・カムバック・スペシャル”のDVDはとても素晴らしい内容です。

一度でも、ロックが格好良いと感じた人であれば、黒いレザーの上下に、エレクトリック・ギターを抱えたエルビスの格好良さに痺れると思います。
これは、'50年代にロックンロールの最前線で活躍しつつも、'60年代に入ると、映画出演が中心で、ライブ活動を停止していたエルビスが、'68年のNBC-TVのスペシャル番組でライブ活動への復活を遂げたという映像です。
そこに映し出されるエルビスは、映画出演ばかりしていても、映画の劇中歌をレコーディングし続けたおかげで、音楽的な成長を遂げた姿を現しています。

この、“エルビス・'68・カムバック・スペシャル”は、野太いシャウトを思う存分堪能できます。
若き日の少し鼻にかかった声のエルビスと、成長して、野太いシャウトをするようになったエルビスと好みは分かれますが、私は後者の方が好きです。

エルビスも太り始まる前で、端正なルックスも堪能できます。エルビスのボーカルの特徴は、白人なのに黒人のように歌えるという個性です。
いつも、エルビスの歌を聴いて思う事は、人種差別が酷かった昔の南部のアメリカで、若い時から黒人ミュージシャンに敬意を払っていたという事実です。きっと人種に対して分け隔てのない、人柄が良い人なんだろうなと、思います。
その全キャリアを通じて、『人類に肌のなど関係ない』というメッセージを感じます。

※この記事は2019年9月15日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。


やはりJAY-Zは良い

久し振りにJAY-Zのブラックアルバムを聴いたら、とても完成度が高いと思いました。やはりJAY-Zは良いと結論付けられました。まさに天才です。でも、なぜ彼は日本では、ビヨンセとの関係ばかり取り沙汰されて、音楽について語られないのかが、不思議です。それは、日本ではヒップホップが聴かれていそうで、聴かれていない現実があるのだと思います。似たような事例では、日本では週刊誌に載る程、ファーギーは有名なのに、ブラック・アイド・ピーズについて、誰も語ろうとしない事です。結局、大衆のニーズは、『野郎のラッパーなぞ興味ないよ』といった所でしょうか?そういえば数年前、日本でヒップホップが流行した時も、不格好な日本語のラップや、エミネムばかりが、もてはやされて、『黒人の声による、英語のラップ』は遂に着目されずに流行が過ぎ去った感があります。ロックと違って、ヒップホップは、純粋なブラック・ミュージックなので、黒人の声によるラップが好まれないという事実から、日本人の大衆が、さほどヒップホップが好きではないという嗜好が窺われます。f699a05c.jpg写真はJAY-Zのファーストアルバム、“REASONABLE DOUBT”

夢にまで見たエルビス

史上最高のロックシンガーはエルビス・プレスリーです。これは、誰も異論はないと思います。彼は曲は作ってませんが、それ以上に、神がかり的なカリスマ性に満ちた歌声が胸に迫ります。特にギンギンのロックな曲で、地を這うような低い声でシャウトした時の声が素晴らしいです。よく言われる事は、ビートルズがロックの革命児ならば、エルビスはロックのキングであると言う事です。私が小学生の時に、夢にエルビスが登場した時の事を覚えています。あの、真っ白い衣装のままで、自宅の色んな部屋を案内してくれました。当時は、もうエルビスは亡くなっていましたし、あまりに突飛な夢だったので、よく覚えています。夢の中のエルビスは、金色に輝くネックレスをしていて、それが非常に格好良かったです。夢の中で会っても、大スターに会えて、めちゃくちゃ嬉かったです。因みに、私がカリスマ性があると感じるロックシンガーは、エルビス・プレスリー、ジョン・レノン、ジョン・ライドンぐらいなものです。0bc3f78c.jpg

仙台で…

このブログに、時々コメントして下さるBINさんと会いました。BINさんは大学時代の同級生です。ピーターラピッド号で、仙台にふらっと来たので、仙台に住んでいるBINさんと会いました。たまたま、この日は、ご主人のバンドT-BONE CRASHのライブだったので、リハーサルからご一緒させて頂きました。双子の息子さん達も、元気で優しい奴らで、シャイな私をホッとさせてくれました。バンドの演奏は、プログレッシブで奥の深い感じで、以前のパンクなバンドより、曲の構成が複雑になっていました。何よりも、4歳の双子の息子さん達が、良いヤツらだったので、心が温まりました。4歳の頃から良い奴らだったら、きっと大人になっても良い奴らになっているんだろうなと思って、じんと来ました。32a243f9.jpgこれがリハーサル風景です。
15295764.jpgこれが、本番です。
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『シャキーンとした猫』
2019年

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