現役バリバリのロックバンドの中で、個人的にライブの技量が卓越していると感じているバンドは、MUSEです。
私の言うところの“現役バリバリ”とは、いわゆるロック・レジェンドと言われるバンドを除くという意味です。
MUSEは1999年から、アルバムをリリースしているので、15年選手と言ったところでしょうか?
“若者の音楽”たるロックの概念から言うと、中堅からベテランにさしかかる辺りだと思います。
私も彼らのライブを2回聴きました。
2006年のサマーソニックと2013年1月12日のさいたまスーパーアリーナでのライブです。
このライブ盤は私が聴いた、さいたまスーパーアリーナでのライブの半年後の2013年7月6日にローマのオリンピック・スタジアムで収録されたものです。
なのでセットリストは、さいたまスーパーアリーナと大体同じように思います。
MUSEはライブバンドとして実力があるので、ライブ盤CDは、2002年の“Hullabaloo”、2008年の“HAARP”の2作が既にリリースされています。
私は、彼らの前2作のライブ盤を全て頻繁聴いて、愛聴しています。
この“Live At Rome Olympic Stadium”も私の愛聴盤になりそうです。
しかし、過去2作のライブ盤CDと決定的に違うのは良い意味で、ベテランの風格が出て来た所でしょうか?
前述の通り、まさに“中堅からベテランにさしかかるバンド”なのです。
そういった空気がプンプン伝わって来るのです。
もし、MUSEがあと数年も活動すればベテランとなり、そして恐らくロック・レジェンドの仲間入りすることでしょう。
まさにロック・レジェンド前夜という醍醐味が味わえるライブ盤だと思います。