★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

2016年03月

甘いボーカルと、コオロギの鳴き声のようなギター・サウンド

Cliff- Rock N Roll Years

ビートルズの登場以前のUKロックで、良いバンドを探すのは簡単なようで、なかなか難しいです。
私もチャレンジしましたが、英国で最初にロックを歌い始めたトミー・スティールは、ロックなシングルを数枚リリースした後、映画に出演し始め、むしろ役者として有名になってしまいます。
ジョニー・キッド&パイレーツも悪くはないのですが、個人的にジョニー・キッドのボーカルが好みではありません。
ヴィンス・テイラーも悪くないのですが、ジーン・ヴィンセントの二番煎じに感じなくもないような…。

そんな私でも、『おっ!』と感じのがクリフ・リチャード&シャドウズです。
何よりも、ボーカリストのクリフ・リチャードとインスト・バンドのシャドウズの一体感を感じさせられます。
もはや、歌手とそのバック・バンド以上を超越して、クリフ・リチャード&シャドウズというバンドと言っても過言ではありません。
そして、シャドウズのブルース・ウェルチも早い段階から、クリフ・リチャードのオリジナルのソングライティングにも関わっています。

クリフ・リチャードの甘いボーカルと、コオロギの鳴き声のようなシャドウズのギター・サウンドは、1958年という早い年代からUKロックの特徴を既に築き上げていたように感じます。
当時のクリフ・リチャードの動画をYouTubeで観ますと、その堂々とした歌いっぷりに、オーラを感じさせられますし、大スターになった理由も納得が行きます。

しかしながら、甘いボーカルと、コオロギの鳴き声のようなギター・サウンドは、長所であった一方、欠点でもあることも否めません。
コアなロック・ファンからすると、ちょっと甘ったるい感じもしますが、それは好みの問題ですからね…。

彼らが登場してから数年後にビートルズが登場しますが、ボーカルもバンドのサウンドも、よりも激しい方向に向いました。
しかし、10代のポール・マッカートニーがシャドウズがテレビに出ると、リード・ギタリストのハンク・マーヴィンの手元を見て研究したことをインタビューで語っていますので、全く影響がなかったとは言えないようです。

Cliff: Rock N Roll Years
Cliff Richard
EMI Europe Generic
1997-07-21

紅茶を飲んで、ほっと一息です

Freelander 2

19日は、Freelander 2で移動しました。
外は雨が降っています。

もともと、オフロード車なので、アスファルトの凹凸も吸収してくれて、乗り心地は抜群です。
オフロード車であるためか、ワイパーも力強い感じがします。

車内では紅茶を飲んで、ほっと一息です。
英国車って、本当に良いと感じます。

The Who 中毒

Magic Bus

多忙な日々を過ごしているうちに、自分がThe Who 中毒になっていること気付きました。
どんなに疲弊していても、The Who の音楽を聴くと活力が得られます。
音楽なので、中毒になっても、健康的な問題は何もないのですけどね。
元から、私はThe Who マニアなので、人生において中毒になっては離れてを繰り返しています.
特に初期のThe Whoは、私のお気に入りで、中毒になりやすい傾向です。

初期のThe Whoは、どんなサウンドかと申しますと、上の写真の編集盤である"Magic Bus"のアートワークの通りです。
ポップな'60年代ロックのメロディに、強烈にパワーがあるドラムとベースのサウンドが渾然一体になると、The Whoの音楽が完成となります。
コーラス・ワークが充実している所も特筆すべき所です。
どれも欠けてもいけません!

"Magic Bus"は、初期のポップなThe Whoの曲が満載の編集盤です。
タイトルとなっている"Magic Bus"も、私が好きな曲です。
同時代のビートルズやローリング・ストーンズやキンクスと比べますと、ドラムとベースの音圧で、ぶっ飛ばしてしているのが特徴です。
でも、曲はあくまでポップで繊細な所が、このバンドの2面性を物語るのかも知れません。


ロックなマック

iMac

私のiMacは、Early 2009の旧式です。
でも毎日毎日、どこかメンテナンスを繰り返し、最新式のiMacにも負けず劣らずの高速化を達成させています。
私のような、Apple製品好きだから成せる技かと思います。
Apple好きとは、iPhoneが好きな方を指すのではなく、Macが好きな方を指すと私は思っています。

ただ、私の場合は最新式を追い求めるではなく、旧式のMacのOSをアップグレードさせて、自分で高速化させるように調整するという使い方をしています。
人からは、物持ちが良いと言われます。

上の写真はiMacの画面ですが、ちょうどiTunesを開いている所です。
このiTunesには、現時点で676枚のロックのアルバムが収録されています。
これでもまだ、インポートされていないアルバムの方が数が多いので、推定すると数千枚以上、ロックのCDを所有していると思われます。
もしかしましたら、1万枚はあるかもしれません。
ちょっと、自分のロックのCDのコレクションが恐ろしくなって来ました。

そんなロックなiMacですが、私の音楽の好みを察してストリーミングのApple Musicではマニアックなロックを私に勧めてきますが、既に私が知っている音源ばかり勧めて来ます。
まだまだ甘いなApple Music !
何となくApple Musicに勝ったような気持ちになります。

20年前の車を現代的に乗る

MGF

16日は、MGFで街中をドライブしました。
信号待ちの間に、車内を撮影しました。
MGFのような車は、通常はセカンドカーとして使用することが多いですが、私は日常の足として乗っています。
しかも、20年も前の車をです。

そんな昔の車ですが、日常の足として使用するためにカーナビやETCを取り付けています。
ちょっと、カーナビは強引な取り付け方ですけどね。
カーナビは2008年に取り付けました。

カーステレオも少々、車のインテリアに似合わない現代的なものを装着していますが、このカーステレオも20年の年月で3代目となっています。
初代はオリジナルのカセット・プレイヤーのカーステレオでしたが、2004年にカセットテープの時代の終焉を感じ、CDプレイヤーのカーステレオに交換。
2012年に、その2代目カーステレオもCDが入らなくなる故障が生じ、CDとUSBのカーステレオに交換しました。

古い家に住んでいても、日常は現代生活に対応しないといけなくなります。
車の車内装備にしても然りです。
たまにイベントのように乗る車であれば、旧態依然で良いと思うのですが、日常に乗る車であれば、現代では少なくともETCはないといけません。
そして、カセットのカーステレオも使用するには無理があります。

それにしましても、カーナビも取り付けて、早くも8年経ちます。
カーナビのメーカーのホームページを見ますと、現在使用しているカーナビよりも、もっと進化しているようです。
現在使用しているカーステレオは、USBでiPodを再生出来ますが、現在はBluetoothで再生出来る機種が当たり前のようです。

車で音楽を聴くことが好きな私は、Bluetoothで再生出来るカーステレオは魅力的ですが、交換して4年しか経っていませんので、もったいないので我慢することにしています。
今となりましては、カセットのカーステレオのエジェクト・ボタンを押して、"ガシャン"とカセットが出て来る音が懐かしく思います。

欲を言い始めたらキリがないので、カーナビは地図データの更新が可能な時まで使用する予定ですし、カーステレオも壊れるまで使用するつもりです。
もっとも、車と車載品のどちらが先にイカレてしまうか、分かりませんけどね。

完全にノックアウトされました

Elvis Presley

たまに、無性に聴きたくなるのが、エルビスです。
エルビスは史上、最もカリスマ性があるロック・ボーカリストであると個人的には思っています。
他にも、ジョン・レノンやジム・モリソン、ジョン・ライドンもカリスマ性があるボーカリストであると思います。
しかし、ロックの草創期に、これだけ影響を与えたボーカリストは居ないと思います。

実は、エルビスは私にとってロック原体験となる音楽となっています。
私が小学校就学前から、テレビで、エルビスの'73年代のライブ、"アロハ・フロム・ハワイ"を盛んに再放送されていたからです。
子供向きの音楽でないため、最初は退屈でしたが、私が小学校に入ってからも、中学校に入ってからも、ことある毎に再放送していて、私は一応、全編観ていました。

最初に"何となく良さが分かって来た"のが、小学校高学年頃で、中学校に入ってからは、その良さを実感するようになりました。
特に、"アロハ・フロム・ハワイ"の冒頭の"See See Rider"、 "Burning Love"が良いと感じました。

そして、大分後になってから、上の写真のエルビスのファースト・アルバムのCDを購入し、一発で気に入りました。
1曲目のカール・パーキンスのカヴァー、"Blue Suede Shoes"で完全にノックアウトされました。
カール・パーキンスのオリジナル・バージョンは、若干カントリーなノリで、甲高いボーカルで歌っていましたが、エルビスは黒っっぽく、野太い声で吠えるよう歌っています。
もしかしましたら、デス声ボーカルの走りは、エルビスではないかと思ってしまうほどです。

エルビスは、ソング・ライティングしないロック・ボーカリストですが、前述の"Blue Suede Shoes"の例の通り、エルビスが歌うことで、オリジナルを凌駕するほどの歌のパワーを持っていると思います。

それにしましても、何で昔のテレビは"アロハ・フロム・ハワイ"を、何度も再放送していたのか、今もって謎です。

Elvis Presley
Elvis Presley
Bmg / Elvis
2005-01-12

かすかに朝焼け

kesiki

14日は5時40分に起床しました。
写真は5時55分頃の街中の景色ですが、真冬よりも大分明るくなって来ました。
ちょっと前までは、この時間は真っ暗でしたからね。
かすかに朝焼けもみられます。

週末は、ホテルで静養したせいか、体調は大分回復して来ました。
少なくとも、食欲は元に戻ったようです。
あと一息きで、完全に戻りそうです。

シェラトン都ホテルに宿泊しました

Sheraton

12日は、白金台のシェラトン都ホテルに宿泊しました。
ここのホテルは、過去に2回宿泊しましたが、2回ともに色々とスケジュールがあった時だったので、今回初めて、ゆっくり過ごしてみました。

客室は上の写真のようなインテリアです。
Sheraton

ベッドはキングサイズの部屋に宿泊しました。
1人で、ゆったり寝るのには、かなり充分でした。
ベッドの硬さもちょうど良い感じです。
Sheraton

ベッドの向かって右側にドット柄の染色と金箔であしらわれた工芸品が飾られています。
外国人向けに、和なテイストも忘れてはいません。

今回は、クラブラウンジを使用してみました。
昨年の10月14日にオープンしたばかりとのことです。
Sheraton

クラブラウンジでは、もちろん飲み物は飲み放題、軽食も食べ放題です。
朝食もクラブラウンジで提供されます。
客室に居るより、クラブラウンジに居た方が落ち着くような気がしました。

シェラトン都ホテルの建物は、やや古めですが、リフォームしてあって、様々に工夫されていることを感じました。

しばし休息

Sheraton

12日は、休息の時間を設けました。
2月は多忙で、今月は体調が悪かったりで、息抜きをすることにしました。
もう、参りましたね。

とりあえず、4月と5月は展示で"スパーク!!"する予定です。
それまで、しばし休息を…。

ブリティッシュ・ロックのルーツを辿る

The Complete Decca Sessions 19

私はUKロックの絶大なるマニアです。
UKロックは、昔はブリテッシュ・ロックと呼んだものです。
ロックと言えばブラック・ミュージックと非常に密接に繋がりがある音楽ですが、第二次大戦終戦直後の英国は現在と違い、アングロ・サクソンやスコットランド系、アイルランド系の方々が大部分の国でした。
それがなぜ"ロック大国"になったのか、興味深い現象です。

ブリテッシュ・ロックの古典と言えば、ビートルズが有名ですが、彼らの登場以前の'50年代末にもクリフ・リチャード&シャドウズなどは、なかなかのクォリティのロックを演奏していました。
では、クリフ・リチャード&シャドウズやビートルズは何から影響を受けたのかという問題に直面します。

しかし、これは有名な話で、ロニー・ドネガンという方が'50年代中頃に英国で流行させた、スキッフルという簡易な楽器でバンドが出来る音楽が基になっています。
スキッフルは、ギターと洗濯板と茶箱があればバンドが出来るので、瞬く間にバンド・ブームとなり、クリフ・リチャードもシャドウズもビートルズも、そこからスタートしました。

そして、そのロニー・ロネガンという男が、どこから出て来たかと言いますと、'50年代初めにクリス・バーバーズ・ジャズ・バンド (The Chris Barber's Jazz Band)でバンジョーを弾いていたのです。

英国ではスキッフルが流行する前の'50年代初めに、トラッド・ジャズが流行していたのです。
"トラッド・ジャズ"と申しましても、音色はディキシーランド・ジャズみたいなスタイルの音楽です。
結構、踊れるようなジャズで、完全に英国人向けにガラパゴス化したジャズに聴こえます。
その英国のトラッド・ジャズの代表的なバンドがクリス・バーバーズ・ジャズ・バンドだったのです。

クリス・バーバーズ・ジャズ・バンドのトロンボーン奏者、クリス・バーバーは非常に先見の目があり、前述のロニー・ロネガンでスキッフル・ブームのムーブメントを起こします。
そして次に、米国からマディ・ウォーターズを呼んで対バンを組んだり、アレクシス・コーナーやジョン・メイオールなどの英国のR&Bミュージシャンとも対バンを組んで積極的にロンドンのR&Bシーンを盛り上げて行きます。
米国と違い、黒人音楽に対しアレルギーや規制がない英国は、独自のR&Bシーンが出来上がり、そこからローリング・ストーンズやヤードバーズなどの完全に英国向けにガラパゴス化したR&Bが出現します。
それが、ブリティッシュ・ロックと呼ばれるようになり、その後はご存知の通りです。

私も写真のクリス・バーバーズ・ジャズ・バンドの"The Complete Decca Sessions 19"を聴きました。
私は、たまにジャズを聴きますが、クリス・バーバーズ・ジャズ・バンドは全くアメリカの情景が思い浮かばないジャズで、妙な感覚でした。
クリス・バーバーズ・ジャズ・バンドを聴きますと、場末のロンドンのパブを連想してしまいます。
『この場末なパブのような空気感は、どこかで聴いたことあるな』と思いましたら、キンクスっぽいことに気が付きました。
そして、ロニー・ドネガンのバンジョーは、どこかロック魂を感じさせられました。

まとめると、下記の通りになると思います。
1.ブリティッシュ・ロックの仕掛け人はクリス・バーバーであること。
2.英国流にガラパゴス化したR&Bが、ブリティッシュ・ロックとなって発展して行った。

ということです。

The Complete Decca Sessions 19
Chris -Jazz Band- Barber
Lake
2009-12-07

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『シャキーンとした猫』
2019年

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