
皮肉にも自国第一主義が、世界の政治スタンダードになりつつあります。
米国はトランプ大統領が、かつてのモンロー主義を復活させるように、世界情勢への干渉をせず、自国の利益ばかりを求めています。
そして、英国は移民への反発から、EUへの離脱を進めています。
1967年6月25日に、世界で初めて通信衛星を使った世界生放送特別番組、『アワ・ワールド』でビートルズは英国代表で、そのレコーディングを生中継します。
それが、"All You Need Is Love"です。
そのイントロは、英国と因縁の国、フランス国歌である"ラ・マルセイエーズ"で初まります。
英国と、ドーバー海峡を挟んだフランスは、長年に渡り、英仏戦争で因縁の関係です。
現在は周知の事実ですが、当時、その放送を生で観ていた英仏両国の国民は、イントロに驚いたことでしょう!
しかし、そのメッセージと歌詞は、いたってシンプルです。
"Love, love, love"
Loveとは、人を思いやる心です。
自分のことばかり考えてはいけません。
"All You Need Is Love"をソングライティングした、ジョン・レノンは、もし存命していましたら、現在の自国第一主義を嘆いていたことでしょう。