
世間は、平成の元号が今年の5月1日に終わることで大騒ぎです。
でも、ここまでグローバルに電子化が進みますと、元号ではなく西暦を積極的に利用した方がシステム上のトラブルが少なくて良いのではないかと、個人的に考えています。
元号を用いているのは、日本だけですからね。
日本史は、その区分はちょっと雑だと思います。
江戸時代は1603年から1868年までの265年間を差す一方で、明治以後は完全に元号で歴史を区分している状況だからです。
ちょっと、極端な気がします。
江戸時代は、幕府設立(1603年)と、三大改革である享保の改革(1716年)、寛政の改革(1787年)、天保の改革(1841年)の4時代で区切れば良いかと考えています。
注目すべきは天保の改革から明治維新までの、1834年〜1868年の34年間です。
約30年間なので、平成の30年間と時間軸は共通します。
ちなみに、明治天皇の前の孝明天皇は1846年〜1867年まで在位しています。
天保の改革の1834年頃からの日本史は、否応なく世界史に揺さぶられることになります。
1842年には阿片戦争で、清国(中国)がイギリスに敗戦したことを知り、蘭学をベースに江戸幕府は徐々に欧化し、1853年のアメリカの黒船来航で決定的になります。
しかし、1861年に黒船のアメリカが南北戦争という内線に突入しますと、日本からフェイドアウトし、幕府とフランスが急接近して行きます。
同時に長州藩とイギリスが急接近し、その後は大政奉還に至ります。
この時代を見ますと、江戸幕府が柔軟に欧化して、国際社会に参加していたことが分かりますし、『攘夷!』と叫んでいた長州藩が攘夷は無理だと悟り、急にイギリスに接近して倒幕したことも伺えます。
当時の日本人の寿命は短かったものの、34年間に世界情勢が急速に変化して行ったことを考えますと、時間軸は平成と同じだと考えて良いように思ってしまいます。