私の絵画の作風から、想像も付かないかと思いますが、私はラファエル前派の作品が大好きです。
そんな私が、待ちに待った『ラファエル前派の軌跡展』を観に行きました。
ターナー、ロセッティ、そしてウイリアム・モリスの世界を堪能しました。
気分は、19世紀末のイギリスにタイムスリップしたかのようです。
この展示で、ラファエル前派のルーツが、淡い色彩のターナーの絵画であることを知りました。
そして、ラスキンという方が、ラファエル前派の後援者であったことも知りました。
ラファエル前派は、作品に神秘的なストーリー性がある所が魅力です。
まるで、絵本のように作品から物語が浮かび上がって来ます。
そして、ラファエル前派には、フィクションだけでなく、ノンフィクションのストーリーもありました。
ロセッティは、作品のモデルのために、ジェーンという女性をスカウトしましたが、ジェーンが結婚したのは、仲間のウィリアム・モリスでした。
しかし、モリスと結婚したジェーンは、職人肌のモリスに不満を抱き、ロセッティの作品のモデルを続けました。
まるで、メロドラマのような三角関係のストーリーです。
上の写真で描かれている女性は、ロセッティが描いたジェーン・モリスの肖像です。