2019年12月
12月21
12月20

前日にピンクフロイドを聴きましたら、何か頭の中にスイッチが入ったかのようにピンクフロイドを聴きまくるようになりました。
ピンクフロイドの主導権を握ったメンバーは、初期はシド・バレットで全盛期はロジャー・ウォーターズになり、最後はデヴィッド・ギルモアになりました。
これは、個人的な好みかと思いますが、私が好きなピンクフロイドは、シド・バレットの時代です。
シド・バレットのソングライティングは、ファンタジックで素晴らしいです。
そして、シド・バレットのボーカルも個性的な響きがあり、大好きです。
blurのデーモン・アルバーンのボーカルは、明らかにシド・バレットの影響を感じさせられると思います。
シド・バレットは間違いなく、ピンクフロイドのメンバーの中では、最も極彩色に光り輝くロック・スター的な存在だと思います。
BBC 1のライブの映像でも、その神々しいまでカリスマ性を感じられるパフォーマンスを披露しています。
しかしながら、パフォーンマンスを終えてインタビューになりますと、司会者はメインのシド・バレットを差し置いて、まずロジャー・ウォーターズに話しかけ、シド・バレットは置いてけぼりになって行く様子が伺えます。
シド・バレットが口下手だったことを、司会者が配慮したことかと思いますが、この頃から、じわじわシド・バレットの病魔が蝕んでいたことが伝わります。
12月19

私は、ロックは不良の音楽だとは思いません。
私がロックを聴き始めた頃は、既にロックは不良の音楽ではなくなっていたからです。
その頃、ギター・ロックは、ちょっと懐かしい存在になっていて、むしろシーケンサーを主体にした音楽の方が、夜遊びをする10代の音楽の定番になっていたと思います。
ザ・スミスを聴いているなんて言いましたら、『暗い奴だ』と言われていました。
ロックが不良の音楽だと言われましても、今や信じ難いです。
ロックで初めてスターになったエルビス・プレスリーは、自分が大好きな母親のために歌を歌い、バラードも上手に歌う親孝行なシンガーでした。
ビートルズは、ジョン・レノンはミドル・クラスのアートスクール出身で、ポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンは、リバプールのエリート達が通うハイスクールを卒業し、全員揃いのスーツ姿で演奏していました。
ローリング・ストーンズのミック・ジャガーは、ロンドン大学の経済学部に通っていました。
ピンクフロイドは、ウェストミンスター大学の大学院で建築を学んでいた学生達で組んだバンドでした。
'50年代〜'60年代は、当時の年配の方々がロックを不良の音楽と決めつけていました。
それは、聴いたことがない音楽を耳にした違和感で、『不良』と感じていたからでしょう。
しかながら、その原型となる音楽は'40年代に存在していたのですから、それも違和感を感じます。
日本では、'60年代にエレクトリック・ギターを弾いている若者を、『エレキは不良』と言っていたようです。
しかし、日本ではバタヤンこと田端義夫さんが、'60年代にエレクトリック・ギターを弾いている40代の歌手でした。
当時、誰も田端義夫さんのことを"不良"とは言わなかったにも拘らずにです。
しかしながら、私もロックのベースとなる思想は、反体制の音楽であることは異論はないです。
反体制である若者がイコール不良であるのかも、疑問です。
間違った世の中に対し異を唱える若者は、不良だと思わないですし、むしろ健全だと思います。
写真は、あまり"不良"を感じさせない1970年にリリースされたピンクフロイドの、『原子心母(Atom Heart Mother )』です。
私の高校時代の愛聴盤です。
12月18
12月17

ザッチェルズのサッチェルバッグを買い換えました。
以前から痛みが見られましたが、12月初旬に入り、ストラップの金具が外れやすくなる異常が生じ、12月12日には、ついに金具が崩壊しました。
その後は、ストラップの修理も考えましたが、バッグ本体上の取っ手を持っても、レザーがグニャグニャに曲がって型崩れしていて持ち運んだ際も形が歪んでしまう状態でした。
2日ほど考えまして、買い替える判断を下しました。
前のザッチェルズを購入したのは2017年10月12日でした。
サッチェルバッグは学生カバンがルーツなので、2年で傷むのは何となく分ります。

同じサイズの同じバッグなので、変化はないと思いましたが、肩かけストラップにパッドが付くようになっていました。
薄着の時は重い物を入れますと、肩が痛くなる時もありましたので、これは非常に有り難いです。

こちらが、痛み切ったサッチェルバッグです。
中身を空にして撮影しましたが、形が膨張し型崩れしています。
バッグから、『疲れた』という声が発せられているように感じます。
12月16

15日は終日、ロックを聴きまくっていました。
この日に最も気に入ったのは、キンクスの"Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One"でした。
キンクスとは、本当に不思議なバンドです。
"Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One"だけでなく、キンクスのアルバムは、20世紀初頭の懐古趣味的なサウンドが登場したかと思えば、ギンギンにロックなサウンドが登場したり、まさに玉虫色のサウンドです。
まぁ、そこが魅力なのですけどね。
アルバムの"Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One”のタイトルも、奇抜です
"Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One"では、初期にレコーディングから外され、スタジオ・ミュージシャンに差し替えられていたドラマーのミック・エイヴォリーが、頑張って味わい深いドラムを叩いている所も、微笑ましい所です。
アルバムからシングルカットされた"Lola"は、大ヒットし、キンクスの代表的な曲の1曲になっています。
12月15

イギリスの総選挙で与党保守党が圧勝しました。
これで、ブレグジット(イギリスのEU離脱)が2020年1月31日に実現する見込みとなりました。
いわゆる合意なき離脱は、回避出来そうです。
個人的には、ボリス・ジョンソン首相は品性に欠いて好きではないのですが、議会を解散させて総選挙をしたことは賢明だったと思います。
2016年6月23日に施行されたEU離脱に関する国民投票が、結果的に失敗に終わっているからです。
国民投票を実施したのは離脱反対派の、保守党キャメロン元首相でした。
しかし、そもそも政治に対し素人の国民に、EU離脱という重要な判断を、『直接選挙』で国民に判断を委ねたことが迷走の始まりだったと思います。
次に首相になったのは、これまた離脱反対派だった保守党メイ首相でした。
元から離脱反対派だったメイ首相が、離脱交渉に携わり、英国の議会は混乱しました。
確かに、元から離脱に対して否定的だったメイ首相だと、話は進みません。
2019年7月23日に首相になった、保守党ボリス・ジョンソン首相は、国民投票の時に離脱の旗振り役だった過去があります。
確かに、離脱派が首相になった方が、離脱交渉は明確になりそうです。
ジョンソン首相が、英国下院を解散させて総選挙をしたことは、きちんと政治を勉強した候補に国民が投票するという『代議員制度』に乗っ取った手法だと思います。
対する野党の労働党は、国民投票のやり直しを訴えて敗北しました。
世界中の人々が、3年以上に渡る英国のブレグジットに、世界中がやきもきししていましたし、英国国民はブレグジット疲れていたことでしょう。
しかし、国民投票のやり直しという『直接選挙』を訴えた労働党は、有権者は否定しました。
また、国民のせいにされたら、たまったものではないですからね。
私個人の意見としては、イギリスのEU離脱は残念だと思います。
しかし、EUに居るがために19992年にポンド危機でポンドが下落して、街には失業者があふれました。
ポンド危機のような大変な事があったにもかかわらず、30年近くEUに踏みとどまったことは、素晴らしいです。
イギリスのEU離脱は、やむを得ないでしょう。
イギリスと同じ島国の日本が、中国、北朝鮮、韓国と東アジア連合を組みましょうと言われたら、日本人は、きっと大反対することでしょう。
同じくイギリスは欧州ではなく、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国なのです。

The Whoの"Who"は、本当に素晴らしいアルバムです。
私は以前、2019年で最も良いアルバムは、エド・シーランの"No.6 Collaborations Project"と書きましたが、前言を撤回したい位です。
"No.6 Collaborations Project"は、『参加したミュージシャンが、一流のミュージシャンだったので良かった』と書きました。
しかし、そもそもThe Whoのツアーメンバーであるドラムのザック・スターキーとベースのピノ・パラディーノが、超一流の名ドラマーと名ベーシストであることが、"Who"の演奏クオリティーを上げています。
もちろん、ボーカルのロジャー・ダルトリーも後光が差す程の、カリスマ的なロック・シンガーです。
また、オアシスのアルバムでザック・スターキーと旧知の仲であるプロデューサー、デイブ・サディーとの相性も抜群であったと思います。
様々要素がありますが、何よりも最もすばらしいのは、ソングライター・ギタリストのソングライティングです。
ピート・タウンゼントが書く曲は、静から動へ揺れ動く曲と、内省的なLylicsが特徴です。
その曲調と同じように、ピートの音楽へのスタンスも、ムラがあります。
停滞した時があると思いましたら、ある日突然覚醒したように天才的な才能を発揮します。
80年代末から'90年代中頃までは、難聴を理由にライブで頑なにエレクトリック・ギターの演奏を拒み、アコースティックギターを弾いていましたが、1999年から突然何かに目覚めたようにエレクトリック・ギターを弾きまくり、The Whoのライブのダイナミズムを復活させています。
"Who"ではソングライティングで、何か突然目覚めたようにソングライティングで才能を発揮させています。
曲が全て粒ぞろいです。
ここまでのソングライティングのクォリティーは、以前のアルバム、"It's Hard"や"Endless Wire"以上だと思います。
ピートの場合は、目覚めた時の才能が尋常な位に爆発します。
アルバム、"Who"はピートのソングライティングの能力が爆発した瞬間を、真空パックされていると思います。
特に素晴らしいのは、2曲目の収録されている"Ball and Chain"です。
これぞ、21世紀型の最新ブルース・ロックだと思います。
私は、ロック・レジェンドという言葉は好きではないのですが、"Who"でピート・タウンゼントは、ソングライターとしての更なる高みに登り上がると予想しています。
ピートは、同世代のポール・マッカートニーと同等のロック・レジェンドになることでしょう!
12月13

私は日曜日は、ポール・ウェラーの曲をシャッフルして聴く習慣がありますが、最近、水曜日にマイルズ・ケインのライブ映像をYouTubeでみる習慣が出来てしまいました。
なぜなのか理由は分りませんが、それが私のルーティーンになっています。
マイルズ・ケインのライブをYouTbeで観るのは、マイルズのライブが公式に全編観れる媒体がないからに他なりません。
マイルズのバンドは、現在までソロになってから2組目となっています。
しかしながら、マイルズがフロントマンを務めたバンド、ラスカルズを含めますと3組み目になります。
それぞれのバンドの長所と短所はありますが、最初のラスカルズはベーシストの演奏がしっかりとしたバンドだと思います。
続いて、ソロになって最初のバンドは、一体感とバランス感覚が売りだと思います。
そして、3組目の現在のバンドは、ドラムがしっかりとした演奏で、マイルズのギターの音を引き立たせるバンドだと感じます。
どのバンドが良いか、好みは分かれると思いますが、その時々のマイルズのキャリア、声質とギター・テクニックによってバンドのメンバーも対処しなければなりません。
特に最近はマイルズのギターが強烈になり、声もハスキーになっている傾向ですからね。
個人的には、2組目のソロになってから最初のバンドが、バランスと一体感において好きです。
下の動画は、その2組目のバンドの演奏です。
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