私のレコードのコレクションに素敵な1枚が加わりました。フラソワーズ・アルディの“Sings of Love”これは、1964年当時にフランスで人気の新人歌手であったフラソワーズ・アルディをドーバー海峡の向こうのイギリスへプロモートしようとして、イギリス独自の編集盤です。だから、イギリス盤です。“Sings of Love”という英語の題名が付いてます。私はフラソワーズ・アルディのファンで、ほとんどアルバムやCDボックスまでを持っていましたが、こんなレア物は初めてです。私の心を打ったのは、そのジャケットの美しさです。当時19歳のアルディは、鮮やかな60年代っぽい柄のワンピースで歌っています。しかし、その表情はどこかアンニュイな雰囲気をたたえています。このフラソワーズ・アルディのイギリスでの売り込みは見事に成功し、アルディは仕事でパリとロンドンを何往復する事になります。まあアルディは当時、名門ソルボンヌ大学の学生で、英語が達者だった事もあるのでしょう。後に全編英語の歌詞のアルバムを自作で作詞するほどですからね。レコード会社のも英パイ(Pye)レコードもプロモート活動に必死なようで、1964年にしては珍しいステレオ盤勝負しています。→続くbc9beaff.jpg
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この年はイギリスではビートルズ旋風が吹き荒れていましたが、彼らのアルバムでさえモノラルでした。まあ、このレコードも昔のアルバムなので、ステレオの音の分離が多少無理ありますけどね。ところで、皆さん一番気になる事は、あのワンピース姿の女の子は今どうなっているかという事でしょう。今は、黒のパンツスーツが似合う校長先生のようなインテリ女性になっています。音楽活動も現役で、つい先頃も新しいアルバムを出しましたよ。本当に生き方、年齢の重ね方が非常に上手な方です。