Piper at the Gates of Dawn

私は、シド・バレット(1946年-2006年)が書いた曲が大好きです。
好きなソング・ライターの5人挙げろと言われたら、シド・バレットの名を挙げるでしょう。

シド・バレットは、サイケデリック・バンドであるピンクフロイドの中心メンバーとして、ソングライターだけでなく、メインボーカル、ギターまで務めています。
言わばバンドのフロントマンです。

しかし、彼がピンク・フロイドのフロントマンとして活躍出来たのは、僅か2年程です。
"Piper at the Gates of Dawn"は、そんなシド・バレットが唯一ピンク・フロイドのメンバーとして残したアルバムです。
今回、"Piper at the Gates of Dawn"の3枚組のデラックスエディションが発売されたので、買いました。

私もシド・バレット音源をコレクションしているので、知っている曲が大半ですが、初めて聴くアウトテイクまで収録されいて、仰天です。
内容的には、最新リマスタリングのモノバージョンと、最新リマスタリングのステレオバージョンが各1枚ずつと、アルバム未収録のシングル集とアウトテイク集の3枚です。
その最新リマスタリング技術の余りにの出来栄えに、マニアの私の涙腺を緩ませてくれました。
そのサウンドは正に工芸品です。

Syd Barrett

シド・バレットはLSDの過度の使用のし過ぎで、行動の異常を示し、ステージでギターをぶら下げたまま、両腕もぶら下げたままの状態で、突っ立っていたと言います。
また、リハーサル途中で、突然ピタリと動作が停止し、やがてギターをケースに入れて、無言で帰って行ったりしたそうです。
メンバーとの意思疎通も困難になり、やむなくバンドから姿を消しました。
その後は2枚のソロアルバムを出しましたが、公衆の面前から姿を消しました。

※この記事は2016年2月7日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。
上のシド・バレットの写真はデラックスエディションのブックレットに収録されているものです。