Syd Barrett

ピンク・フロイド脱退後は友人宅に泊まり込むが、同居者が常に何らかのドラッグ服用していると証言している。
また空笑して、ベッドで寝てばかりで無為に過ごしていたという。
しかし、作曲の能力には影響を及ぼさず、1970年には2枚のソロアルバムをリリースした。
1970年、久々のライブ演奏をする事になったが、演奏の途中で動作を突然やめて退場してしまったという。

それ以後、公の場から姿を消し音楽業界から、実質上引退した。故郷ケンブリッジで母親と暮らしていたが、1975年に突然ピンク・フロイドのレコーディング・スタジオに姿を見せた。
しかし、精神的荒廃状態を呈していて、巨大に太っているスキンヘッドの男をバンドのメンバー誰1人として、シド・バレットである事は分からなかった。
無意味に跳び跳ねたりする奇行があり、目を背けたくなる状態であったという。

その後は、平穏な日々を過ごしていたが、時としてパパラッチに狙われた。晩年のパパラッチされた写真を見ると、見るも無残な変貌した姿をさらけ出している。
ピンク・フロイドの、他のメンバーも老けてルックスが変わったが、シド・バレットやはり尋常ではない風貌の変化である。
目だけが面影を残しているだけで、太って服もだらしなくなっていて、往年の輝きは消え失せている。

2006年7月7日に糖尿病の合併症で他界する。

※この記事は2016年3月21日に投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。
※上の写真はDVD、"ピンク・フロイド アンド シド・バレット ストーリー"のジャケットより。

ピンク・フロイド アンド シド・バレット ストーリー [DVD]
ピンク・フロイド.シド・バレット
ナウオンメディア
2004-07-23