
コールドプレイは、ラウドなバンドでないため、あまり好きなバンドではありませんが、新しいアルバム“VIVA LA VIDA”(邦題:美しき生命)が売れているというので、聴いてみました。
MTVでも、このアルバムからシングル、“Violet Hill”がヘビーローテで流れている事も、私がこのアルバムに引き込まれるきっかけになりました。
ブライアン・イーノがプロデュースを手がけている事も気になりました。
“VIVA LA VIDA”には、ドラクロワの、『民衆を導く自由の女神』がジャケットに使用されています。そのおかげで、すっかりこのドラクロワの作品が有名になりました。
ドラクロワは18世紀前半のフランスで活躍した、ロマン主義の画家です。
どこがロマン主義かと言いますと、『民衆を導く自由の女神』を見て分かる通り、映画の一場面のような、ドラマチックな画面から、そう言われます。
自由の女神と銃を持つ男達の下には、画面一杯に折り重なった人が見えます。
絵画をやっている人間から言わせると、モデルを大量に雇って、多額の経費がかかっているように見えます。
この絵が描かれたのは、まさにフランス7月革命の年、1830年です。
王政復古して、革命以前の時代に戻ったフランスに、市民達が立ち上がった瞬間です。
やはり、『自由』に関してフランス人の考え方は進んでいます。
日本 では、1830年といったら、天保の改革の頃で、幕府はこの改革に、ほとんど失敗してしまいます。
天保の改革が、幕府主導の改革なので、市民主導のフランスの7月革命とは雲泥の差です。
その差は現代でも埋められてないと思います。日本は歴史上、市民達で自由を勝ち取った事がないので、自由の真の意味を分かってないのです。
現代の日本人が権利ばかり主張して、義務を果たさない人が増えているのも、その現象です。
権利には、義務という相反する要素を満たして成立するものです。
それを勘違いして、権利ばかり主張する風潮が近頃見られます。
それでは、秩序が乱れるだけで自由とは言えません。
コールドプレイの“VIVA LA VIDA”を聴いて、改めて『自由』の意味を考える事も良い機会だと思います。
※この記事は投稿当時の原文を損なわない程度に、2017年1月3日に修正致しました。

