068






おらは死んじまっただ おらは死んじまっただ
おらは死んじまっただ 天国に行っただ…

というフレーズが有名な『帰って来たヨッパライ』は、私が好きなソングライター、加藤和彦さんの衝撃のデビュー作です。
そのサウンドと言い、歌詞と言い、実にクレイジーな1曲です。
加藤和彦さんの歌とギターを、テープを早回しにして、ピッチを高くして録音しています。
そして幾重にもオーバーダビングを重ねて、あらゆる効果音を入れて録音されています。
言わば『テープの工芸品』です。
因みに録音に使用したテープレコーダーは北山修さんの妹さんが、英語の勉強のために使っていたものを使用したとのことです。
ピッチが高くなった歌声、自動車事故の音と悲鳴、神さまの声、ヒューンという落下する音、木魚の音、お経など聴いているだけで楽しくなってきます。
はっきり言って私、この曲大好きです。

『帰って来たヨッパライ』を録音した時は、フォーク・クルセダーズの加藤和彦さんは20歳、北山修さんは21歳の京都の大学生でした。
加藤和彦さんは龍谷大学、北山修さんは京都府立医科大学の学生でした。
凄い大学生ですね。
今で言えば、GReeeeNのようなミュージシャンの走りだったのかも知れません。

もし望みがかなうならば、天国に居る加藤和彦さんが、このヨッパライの男のように、神様に『ほなら、出て行けぇ〜』と畑のど真ん中に落ちて生き返って欲しいです。