昨夜、久しぶりに“I Saw Her Standing There”を聴きました。
オリジナルのビートルズだけでなく、近年のポール・マッカートニーがライブで歌ったものも聴き比べてみました。
そして、聴いてみて、色々思うことが、ありました。

この曲の歌詞を、手短かに解説すると、『クラブで17歳の娘に人目惚れし、お互い見詰め合い、フロアの人並みを押し抜けて、彼女の手を握り、一晩中踊り、愛し合った』という内容の歌です。
“Well she was just 17, You know what I mean ♪”という出だしの、この歌を、今年69歳になるポールが歌っています。

しかし、70歳になろうとするポール、もうこの歌を歌うのやめませんか?
おせっかいなファンの私は、そう思うのですが、いかんせんポールの曲でも人気のある曲なので、セットリストから外せないのでしょうね。
実際、ライブに行ってやらなかったら、やらなかったで、私も物足りないと思います。
多分、ポールが曲を作った時は、自分が70歳になってまで歌うとは、思わなかったのでしょう。

しかし、若かりし時のポールの歌声と近年のポールを歌声を比較すると、ボーカルが圧倒的に巧くなっているのは確かです。
そして、凄く良い曲です。

『ポール、あなたに、もうこの曲は似合わない。でもライブでは歌ってね』というのが私のファンとしての正直な思いです。

若かりし日のポールです。
マッシュルーム・カットとカール・ヘフナーのベースが似合います。
後ろに見えるジョンの眼鏡姿も格好良いですね。
“I Saw Her Standing There”を歌ったら、凄くリアルに伝わったでしょう。
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近年のポールです。
ベースが相変わらず、カール・ヘフナーであることに注目です。
当時と同じカール・ヘフナーを使い続けているらしいのですが、白いピックガードが、なくなっているのが分かります。
1963年から、ずっと同じベースを使い続けているなんて、凄くいじらしい思いが伝わってきます。
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ちなみに、このカール・ヘフナーのベースの音を、私は京セラドームで聴きましたが、“ぼわ〜ん”とドームを包み込むような柔らかい音色が印象的でした。
まさに、ビートルズの初期のライブも、べースはこんな音色だったのかなぁと思いました。