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先頃、The Whoのロジャー・ダルトリーがイギリスの女王と謁見をするニュース映像が流れていました。
ロジャー・ダルトリーは、若き日は他の天才的なバンドメンバーの影に隠れて地味な存在でした。
ギターは弾けますが、ボーカリストなのでギタリストのピート・タウンゼントには、その技はかないません。
ドラムのキース・ムーンは奇才だし、ベースのジョン・エントウィッスルはロック界随一のベーシストです。
ソングライティングもギタリストのピート・タウンゼントがほとんど曲を書いているので、ロジャー・ダルトリーの出る幕はありません。
ロジャーはただ、『歌う』それだけです。
あとは、ステージアクションでマイクをブンブン回したりする位です。

でも現在、2012年において、ロジャーの才能が認められつつあります。
ドラムのキース・ムーン、ベースのジョン・エントウィッスルは、悲しいことに、既に他界し、伝説のヒーローになってしまっています。
ギタリスト、ソングライターのピート・タウンゼントは、レコーディング時の長時間にわたるヘッドホンの使用による難聴のため、ミュージシャンとしての活動に支障をきたしています。
そのような状況の中で、コンスタントな音楽活動を続けているのは、ロジャー・ダルトリーです。
10代のがん患者を支援する団体、ティーンエイジ・キャンサー・トラストへのチャリティーコンサートを様々なアーティストを呼んで企画しています。
そして、今年は4月にソロ・アーティストとして、ロック・オペラ“Tommy”の再演のため来日しました。
私は忙しくて行けませんでしたが…。
来日したために、その知名度が日本でも高くなりました。
以前はインターネットでロジャー・ダルトリーと検索すると、私のこのBlogばかりヒットしましたが、今はそうではありません。

The Whoと言うとピート・タウンゼントやキース・ムーン、ジョン・エントウィッスルなどのプレイヤーを中心に語られることが多かったのですが、近頃やっとロジャーの
『歌』が語られるようになってきたのです。
今年で68歳のロジャー・ダルトリーですが、ロックシンガーとして、この歳になってブレイクするとは、夢にも思わなかったでしょう。

長年のThe Whoのファンの私でさえ、そう思いませんでしたからね。

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