Vince Taylor












私の場合は最新のロックを聴く時と、現在のロックを築く基になったビンテージなロックを聴く時と波があるのですが、今はビンテージなロックを聴きたい気分です。
最近は、なぜか'50年代のR&Rにハマっています。
いきなりマニアックで申し訳ないですが、特に今ハマっているのは、
ヴィンス・テイラー(Vince Taylor)です。
代表的な曲は“Brand New Cadillac”(ブランニューキャデラック)です。
あのクラッシュが、アルバム、“ロンドン・コーリング”でカバーして有名になった曲のオリジナルです。

ヴィンス・テイラーは1958年に彗星の如くイギリスに登場したロックスターです。
イギリスで一番最初にロックを歌い始めたのは、1956年に登場したトミー・スティール(Tommy Steele)という人なのですが、1957年には映画で役者稼業に精を出すようになり、あっと言う間に『芸能人』になってしまいました。
それに応じて曲調もロックから、大衆的なポップスに変わっていきました。

そこに登場した、全身黒いレザーを着込んだ反体制的な匂いのするヴィンス・テイラーです。
そのスタイルは、エディ・コクランとジーン・ヴィンセントをミックスしたような印象です。
やはり同じ時期にイギリスに登場したロックスター、クリフ・リチャードは、まだ少しアイドルっぽいルックスだったのですが、ヴィンス・テイラーは、テレビとかに登場しても、少し恐い印象だったでしょう。
しかし、ヴィンス・テイラーは、そのキワモノ的イメージが災いしてか次第に忘れ去られていきました。

これは、まだイギリスからビートルズが登場する数年前の話です。
でも、その黒の革ジャン、皮パン姿のステージ・アクションは一見の価値があり、YouTubeでも見ることが出来ますよ。
      ↓
http://www.youtube.com/watch?v=hPxmPdDQtQA
今日はマニアックな話で申し訳ないですね。

Complete Works 1958-65
Complete Works 1958-65