Heavy Soul












本日は、毎朝の体重測定で、今年のベストを更新しました。
でも、体調がイマイチなので、複雑な心境です。

この日は気分でポール・ウェラーの曲を聴きまくっていました。
ポール・ウェラーは、多様な音楽性を持つことで知られるUKロックの親玉的な存在ですが、私はポール・ウェラーの曲でも、ロックっぽい曲が好きです。
なので、アルバムも“Heavy Soul” (1997年)とか、“As Is Now” (2005年)とか、ロック色の強いアルバムが好きです。
特に、“Heavy Soul” は、リアルタイムで聴いた時の思い出とか、蘇りはすれども、懐かしの'90年代サウンドとは感じませんでした。
同時代のブラーやオアシスなどを今聴くと、『うわっ懐かしい〜』と感じますが、なぜかポール・ウェラーの曲は、そう感じないのです。

それは、この頃のポール・ウェラーは、表面的な流行に目移りせずに、シンプルでオーソドックスなロックを演奏していたからに違いありません。
実際、“Heavy Soul” は無駄がなくて、シンプルかつ普遍的なロック・サウンドです。
その頃、若造だったブラーやオアシスに比べて、当時30代後半だったポール・ウェラーは、ブレずに既に自分のスタイルを確立させていたからでしょう。
まぁ、ポール・ウェラーは10代から20代にかけて、ザ・ジャムやザ・スタイル・カウンシルの時代を通し、流行に色目を使った曲や、サウンドを散々作り尽くしていたので、『流行など、何を今更』と感じてもおかしくはありません。

この、“Heavy Soul”の収録曲も、聴きようによっては、'60年代〜'70年代初頭のロックにも聴こえますが、感覚的には'60年代〜'70年代初頭にはあり得ないシャープな現代的な感性があり、『時代不詳のロック』と感じられます。
この、『時代不詳のロック』という感覚は、ポール・ウェラーのソロ・ワークに共通して言えるかも知れません。

Heavy Soul
Heavy Soul [CD]