Kill City















最近は、Iggy Pop & James Williamson (イギー・ポップ&ジェームズ・ウィリアムソン)の“KILL CITY”をよく聴いています。
いつもは、ジャケット写真を載せるのですが、インナースリーブの写真があまりに格好良いので、そちらの方を載せます。
写真前方のデニムのジャケットを着た金髪の男がイギー・ポップで、後方の黒い長髪の男がジェームズ・ウィリアムソンです。
イギーの髪は、いつもの色より金色の具合が強いのでかなりキンキンにブリーチしているように見えます。
ジェームズ・ウィリアムソンが、イギーと肩を組んで、何か“青春のワンショット”という印象の写真です。

2人は、破壊的なステージで有名だった70年代USのバンド、The Stooges(ザ・ストゥージズ)のボーカリストとギタリストという関係でした。
イギーはボーカリストでジェームズ・ウィリアムソンはギタリストでした。
“KILL CITY”は、The Stoogesの解散後の1975年にイギーとジェームズ・ウィリアムソンがレコーディングしましたが、そのまま放置されました。
その後、1977年になってリリースされたという、いわく付きのアルバムです。

イギーはパンクのゴッド・ファーザーとしての地位を築き、著名なロック・スターとしての地位を手に入れました。
一方、ギタリストであるジェームズ・ウィリアムソンは、70年代末までイギーと音楽活動を続けていましたが、80年代に入るとコンピューターにのめり込むようになりました。
ロングヘアーは切られ、ビシッとしたスーツを着るようになり、後年ソニーの副社長になるまで上り詰めました。
ジェームズ・ウィリアムソンは、2009年までソニーに在籍したので、彼が携わったVAIOを使用して居る方も多いことでしょう。

The Stoogesは、2010年にパンクのルーツとなるバンドとして、ロックの殿堂入りとなりました。
The Stoogesが再結成の際に、ジェームズ・ウィリアムソン氏はソニーを早期退職して再びバンドに戻ったとのことです。

上の写真が撮られた時の1975年当時は、この2人の人生が、著名なロック・スターとソニーの副社長になるとは誰も予想だにしていなかったでしょう。
まさに、“青春のワンショット”です。

Kill City
Kill City [CD]