注文の多い料理店

料理や食材への好き嫌いがない私。
独身男性なので外食は多い方だと思います。
よっぽど新鮮じゃない食材や失敗した料理じゃない限りは、食べることは出来ます。

しかし最近、メニューの虚偽表示が報道されています。
私は前述の通り、食べ物の好き嫌いがないので、『食中毒にならずに、美味しく食べれれば良いや』という程度のアバウトな考えの持ち主です。
なので、私は食材の産地などは、あまり気にしない方で、メニューの虚偽表示に、それ程目くじらを立ててません。
ただし、やはり虚偽の表記は『景品表示法』があるので、法的には、いけないこととは思います。
これが、現在の問題の焦点になっていると思います。

いつ頃からか、恐らく'90年代初頭辺りからだったと思いますが、メニューの表記が長くなってきたように思います。

例えば、『○産の○を使った○風味の○』といったメニューの表記です。

昔のメニューは、こんな風に長くなかったように思います。
昔のメニューは『ライスカレー』、『スパゲッティ・ナポリタン』、『ハンバーグ・ステーキ』、『チャーハン』、『エビチリ』という感じだったと思います。

このような長いメニューが流行し始めた時、私は疑問に思いました。
『食材って、その時の気候や気象状況よって仕入れが変わるのに、どうやって毎日定期的に仕入れているんだろう』という疑問です。
まぁ、報道によって産地まで指定した食材をメニューに表記するのは、やはり無理があると思いました。

この問題を解決するのは、特に難しいことはないと思います。
メニューから形容詞を減らして、シンプルにすれば良いだけですから。
料理の名前だけなら、食材の産地は、仕入れによってフレキシブルに変えることが可能です。
もしくは、メニューにどうして形容詞を多く使いたいなら、小規模なレストランでお馴染みの、黒板やボードに手書きで日替わりメニューを書くとういうのも良いかと思います。

でも、私は外食産業についてはド素人なので、メニューを単純にするだけでは、他店との競争と差別化を計るのは難しいのも分かりますが…。
ましてや、ホテルのレストランのような大規模な飲食店は、ホテルの経営と相まって色々大変でしょう。
やはり、外食産業って難しいですね。

写真は、『形容詞の多い料理店』ならぬ『注文の多い料理店』です。

注文の多い料理店 (新潮文庫)
宮沢 賢治
新潮社
1990-05-29