黒船

20日は、久し振りにサディスティック・ミカ・バンドの“黒船”を聴きました。
聴いていて本当に、故加藤和彦氏の才能が偉大であったことを再認識しました。
加藤和彦氏は、ザ・フォーク・クルセダーズの中心人物としてフォークというジャンルで日本で成功し、サディスティック・ミカ・バンドの中心人物としてロックバンドでイギリスで成功するという偉業を成し遂げました。
加藤和彦さんは、サディスティック・ミカ・バンドでは、メインのソングライターとメインのボーカリスト、そしてリズムギターを担当しています。
上のスカイダイビングをしている“黒船”のジャケット写真は、加藤和彦氏と妻のミカ夫人です。

1974年という昔に、日本のロックバンドが、ロンドンでクリス・トーマスという名プロデューサーに、“黒船”がプロデュースされたという事実に、まず驚愕です。
そして、それだけでなくイギリスでツアーを敢行し、成功しています。
イギリスという国は、ロックというジャンルでは聖地と呼べる国です。
そんな国で日本のバンドが成功を収めたのは、『凄い』という他ありません。

晩年に加藤和彦氏がロンドンでタクシーに乗った際に、タクシーの運転手に日本人であることを告げると、『昔、Sadistic Mika Bandという日本のバンドのライブに行った、素晴らしかったよ』と運転手に言われて、嬉しかったとインタビューで語っています。

でも現代の日本で、この加藤和彦氏の偉業を語る方は、なぜか少ないのです。
なので私は、このBlogで主張します。
日本で最も偉大なソングライターは加藤和彦氏であると!

『帰って来たヨッパライ』、『悲しくてやりきれない』、『白い色は恋人の色』、『家をつくるなら』、『あの素晴しい愛をもう一度』『タイムマシンにおねがい』、『ドゥー・ユー・リメンバー・ミー』…。
日本人なら一度は聴いたことがあるこれらの曲、全て加藤和彦氏が、ソングライティングしたのです。