Kasabian

29日は、なぜかカサビアン(Kasabian)に縁があった日でした。
部屋でカサビアンを聴いていて、車に乗ってエンジンをかけたら、偶然にカーステレオからカサビアンの曲が流れました。

カサビアンは、2004年のメジャー・デビュー当時、私は『何て気取って鼻持ちならないバンドなんだ』と感じていましたが、徐々に、その良さが分かるようになって来ました。
カサビアンを聴き込んでいくうちに、ひょっとしたら彼らは'60年代ロックの大ファンではなのではないかと思うようになって来ました。

カサビアンのサウンドを簡単に言うと、ロックとエレクトロニカを融合した“今風のロック”なのですが、なぜか'60年代ロックがルーツであると感じたのです。
彼らは、キンクスのような極めて英国的感覚と、ドアーズのような実験的なサウンドを、かけ合わせたように感じたのです。
ドアーズのレイ・マンザレクのオルガンの音を、単にエレクトロニカに置き換えているような手法を取っているため現代的なロックに聴こえるのだと思います。

上の写真の彼らの3枚目のアルバム、“West Ryder Pauper Lunatic Asylum”のジャケットのアートワークや彼らの佇まいは、とてもアメリカ人には真似出来ないでしょう。
そして、彼らのセカンドアルバムのタイトルが、“Empire”(帝国)というセンスも王政というものが存在しないアメリカ人には思い浮かばないものでしょう。

もちろん、キンクスのような時に嫌みのように聴こえる英国的皮肉や、ドアーズのような破滅的な部分はなく、それが彼らがバンドとして長続きしている要因なのだと思いました。

West Ryder Pauper Lunatic Asylum
Kasabian
Red Int / Red Ink
2009-06-08