What the World Needs Now

そろそろ今年リリースされたアルバムで、どれがベストであるか予想する時期が近づいて来ました。
まぁ、私の年間ベスト・アルバムは、国内外の音楽誌の結果と比べ、ことごとく外れますけどね。
たまに当たることはありますけれど…。
まだ、今年は約2ヶ月ありますので、まだ結論を述べるのは早いと思います。

そんな今年リリースされたアルバムでお気に入りは、パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd)の"What the World Needs Now"です。
もう、ジョン・ライドンの歌声が聴こえて数秒でノックアウトです。

ジョン・ライドンは、セックス・ピストルズでパンク・ロックというロックのジャンルを作り上げることに大きく貢献した方です。
本当に天才だと思います。
セックス・ピストルズの後もパブリック・イメージ・リミテッドで成功しましたからね。
元セックス・ピストルズのメンバーで、音楽的に最も成功したのはジョン・ライドンでしょう。
特に、そのボーカルはカリスマ性があると思います。

セックス・ピストルズ時代に自分より上の世代のロック・ミュージシャン達が商業主義に走って行くことに対し、痛烈な批判をしました。
それはパブリック・イメージ・リミテッドの時代に入ってからも変わらず、商業主義に媚びず、独自の実験的な路線を走って行きました。

パンク・ロック世代のミュージシャン達は、皆さん年齢を重ねても、ピリッとしたスパイスが効いた音楽を作っていて好感が持てます。
ジョン・ライドンだけでなく、エルビス・コステロやポール・ウェラーにしても然りだと思います。

What the World Needs Now
Public Image Ltd
Pil Official
2015-09-04