Pete Townshend

5月19日はピート・タウンゼントの71歳の誕生日でした。
The Whoの他のメンバーは、プレイヤーだったり、ボーカリストだったりしますが、ピート・タウンゼントは、シンガー・ソングライター的なクリエイターとしての側面が強いと思います。
なので、ビートルズのジョン・レノンやポール・マッカートニーやキンクスのレイ・デイヴィスと同列に語ることが出来るアーティストだと思います。

ジョン・レノンやポール・マッカートニー、レイ・デイヴィス、ピート・タウンゼントは、ほぼ同世代ですが、ピート・タウンゼントが一番年下です。
この3人の中で最年長のジョン・レノンとは、5歳も年下です。

でも最年少のピートは、同時代で鋭いオリジナル曲を大量にヒットさせたので、年上のソングライター達は戦々恐々としていたことでしょう。
ピートは、その年上達のソングライター達がラブソングを書いていたのとは、一線を画し、少年特有の悩みをダイレクトに書いていました。

そして、年上達のソングライター達に対抗し、 '60年代にピートはThe Whoの他のメンバーの力を借りて、当時としては破格な爆音で演奏し、楽器を破壊して、バンドのバイオレンスなイメージを作り上げました。
そのパフォーマンスは、後のロックの命運を大きく動かし、'70年代のパンク・ロックの原型を作り上げました。

'70年代初めにピートはシンセサイザーを、リズム楽器として使用し、いわゆるシーケンサーの先駆けのような音楽をレコーディングし、'80年代のエレクトロ・ポップの基礎を作りました。

ロック・ミュージックが10年先に、どうなって行くかを見据えた才能を持ち合わせている所がピート・タウンゼントの才能であると思います。

Who Sell Out + 10
The Who フー
Polydor
2015-10-17