リバティーンズの"Live at the O2 Academy Glasgow" を聴きました。
リバティーンズとして、きちんとしたライブ・アルバムをリリースしたのは、これが初めてとなります。
私も待ち望んでいました。
本当に何年待ったのでしょう!
これまで、リバティーンズ関連のライブ音源としましては、EPに収められたボーナストラックとか、ピート・ドハーティーのバンド、ベイビーシャンブルズの"Oh! What A Lovely Tour"だけでしたからね。
ちなみに、リバティーンズに関して、私はカール・バラー派なので尚更です。
カールに至っては、ライブ・アルバムはリリースしていませんでしたので。
全体的に聴いた感じでは、再結成前より、曲をハイスピードでぶっ飛ばす感じは減り、バンドが持つ『味わい』を生かした演奏になっています。
それは再結成後のアルバム、"Anthems for Doomed Youth"も同様にみられる傾向です。
その『味わい』とは、『ロンドンの路地に迷い込んで場末のパブに入ってしまったら、そこで演奏していた、やばいバンド』という空気感かと思います。
ピートは相変わらずフニャフニャな歌声で、カールは男前な歌声を聴かせてくれます。
2人の、その正反対な個性こそが、リティーンズの魅力なのだと思います。
芸術的には天才だが、破滅的な生活を送り、ドラッグ依存のリハビリ中のピート。
ワーカホリックで、働きすぎではないかとファンから思われているカール。
歌声にも、それが現れていて、フニャフニャ歌声のピートで、しっかりした男前なボーカルのカール。
2人がハモると、頼りなさげなピートを支えているカールの声と、時に芸術的な閃きを感じさせるピートの声が、双方共に共鳴し合っているように感じられます。