マイルズ・ケインの大ファンである私。
そんなマイルズの新作は、今年の4月1日にリリースされたアークティック・モンキーズの
アレックス・ターナーとのユニット、ラスト・シャドウ・パペッツ (The Last Shadow Puppets) の"Everything You’ve Come To Expect"です。
ラスト・シャドウ・パペッツとしては、前作の"The Age Of The Understatement"以来、8年振りのアルバムです。
このアルバムは、何度も聴き込むとスルメのように、その良さが味わえるアルバムです。
なので私も、やっと"Everything You’ve Come To Expect"について書こうかと思います。
今回は、前作と違って2人共に、この8年間で本当に大物になりました。
前は、新進気鋭の若手2人のアルバムでしたが、アレックス・ターナーのアークティック・モンキーズは、スタジアム級のバンドになりました。
一方、マイルズ・ケインはソロでブレイクして、そのファッションやルックスからUKロック界の貴公子になりました。
なので、成長した2人がとにかく『濃い!』内容のアルバムとなっています。
前作では、2人がハモる曲が多かったですが、今回は曲によって2人それぞれが、メイン・ボーカルを取るというスタイルを取っています。
面白いのは、アレックスがボーカルを取る時は、マイルズがギターを弾いて、マイルズがボーカルを取る時はアレックスがギターを弾くというパターンが多いように思います。
ただ、全体的にオーケストラを入れて'60年代風ムード・ミュージックに仕上げている所は、前作のラスト・シャドウ・パペッツとしての作風を継承しています。
ジャケットは前作も'60年代の写真を使用していますが、あまり知名度が高くないモデルさんを写した写真を使用していましたが、今回は'60年代に撮られた踊っているティナ・ターナーの写真を使用しています。
肖像権使用料もありますので、2人が本当に大物になったのだなと感じました。